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リフレームの神、降臨 の巻

最近、自分の「フレーム(物事の捉え方)」の硬さに驚く瞬間がありました。ふとしたことで「また自分が損をしている」「何をやってもうまくいかない」とネガティブに考えてしまう。こんなとき「フレームを少し柔らかくできないかな」と思います。

これは「捉え方」(リフレーム)の問題で、行動を変えるにあたってとても大事な側面だと思います。

捉え方が変わると、未来が変わる

例えば、こんなことがありました。

ある日、忙しいスケジュールの中で突然、取引先から「急に予定を変更してほしい」と依頼がありました。私は最初、「そんな急な変更は困る!」とイラっ(^_^;)としてしまいました。

しかし、ここで「ちょっと待った!」です。

この時、なんと
突然、リフレームの神が降臨したのでございます。

「この変更によって、空いた時間で別の重要なタスクに集中できるかもしれない。」

そう捉え直した途端、イライラは収まり、スムーズに次の行動に移ることができました。物事は自分の見方次第で、大きく印象が変わるものだと改めて実感した出来事です。

心理学が示す「捉え方」の力

錯視図「若い女性と老婆」ウィリアム・エリ・ヒル(William Ely Hill)

心理学では、物事の捉え方が私たちのストレスや行動に大きく影響を与えることが知られています。特に、リチャード・ラザルスが提唱した認知的評価理論では、ストレスの原因は出来事そのものではなく、それをどう捉えるかにあるとされています。


たとえば、「仕事の締切が迫っている」という出来事を、「プレッシャーが強すぎる」とネガティブに評価すればストレスになります。しかし、「これは自分の効率を試すチャンスだ」とポジティブに捉えれば、前向きに取り組むことができます。

この考え方を日常に当てはめることで、ストレスを減らし、行動に余裕を持たせることが可能になるのです。

日常の中で捉え方を変える練習

日々の忙しさの中で、私たちはネガティブに捉えがちな瞬間に出会います。例えば、部下からミスの報告を受けたとき。「またか」とイライラしてしまうことがあるかもしれません。

でも、捉え方を少し変えてみるとどうでしょうか。

「このミスは、彼が次に成長するきっかけになるかもしれない。」

そう考えるだけで、リーダーとしての対応が変わり、部下とのコミュニケーションも前向きなものに変わります。これは私自身、意識して実践していることの一つです。

私が知った「捉え方」の重要性

以前の私は、忙しさを「必要とされている証拠」として捉え、周囲の期待に応え続けることが最優先でした。しかし、それでは体調を崩し、目の前の仕事に集中できなくなってしまいました。そこから学んだのは、物事の捉え方を変えることで、心の余裕が生まれ、結果的にパフォーマンスも向上するということです。

捉え方をどう変える?

捉え方を変えるといっても、急にすべてをポジティブに考えるのは難しいものです。

わたしが取り組んだ最初のチャレンジは、
〜〜さんだったら、どう捉えるかな。
です。
前向きでどんどん行動を起こす人が周りにいたので、
その方だったら、という視点で、対象をとらえてみたのです。
そうすると、自分と全く違ったのでびっくりでした。

具体的には、
クライアントが不機嫌だった様子を受けて、その人だったら、と想定してみると
「なんという人間らしい人だ、この人には感情を大事に関わろう」
と、考えたのです、わたし。

こりゃこりゃびっくりポンでした。

他にも、未来目線がおすすめです。過去目線はあることに執着してしまいやすいのですが、未来目線で考えると可能性がたくさんあるので、捉え方が変わりやすいのです。

例えば、今日の会議で意見が通らなかったとき。
「どうして私の意見が受け入れられないのか」と落ち込むのではなく、「次回、どう説明すれば相手に届くかな、次までにそれを考えよう」と捉える。

こうした切り替えができるようになるとストレスが急降下していきます。

「捉え方」がリーダーシップ力を育てることにも繋がります!

リーダーシップの本質は、自分自身を適切に導く力にあると思います。そして「物事をどう捉えるか」を意識するは、その一つではないでしょうか。

忙しい毎日の中でも、
そのための時間を少しとる。
自分の思考を見つめ直してみる。
他には捉え方はないかしら?と、時間を取ること。
その余裕がないんだ、と感じているなら、無理やり足を止める、キーボードを打つ手を止める、そして、ロダンの考える人のポーズを取る。
行動を止めると、他には捉え方はないかしら?と見直す時間が生まれますから。

こうして生み出した選択肢が、より良いチーム作りや自分らしい働き方につながることと思います!

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