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成人発達理論をビジネスに活かす:リーダーシップの可能性

職場でこんな経験はないでしょうか?

“部下の成長を感じたいけれど、どのようにサポートすれば良いかわからない”
“自分がリーダーとして正しい方向にチームを導けているのか不安になる”

これらの悩みは、誰しもが一度は抱えるものです。
このコラムでは、成人発達理論を学び始めたちぴぃヒラサワが、
リーダーシップや研修の重要性について考えてみたことを書いています。

リーダーの成長とチームの変化

成人発達理論とは、
大人も成長段階を持ち、自己の視点や行動が変化し続けるという考え方です。


職場で言えば、例えばこんな違いを感じたことはありませんか?
・「指示されたことだけやれば良い」と思う人と、「自ら提案し、改善を図る」という人がいる。
・「部下の意見を取り入れずに自分の考えを押し付ける」リーダーと、「部下の視点を尊重しながら意思決定する」リーダーがいる。

成人発達理論をもとにすると、この違いは個々の成長段階の差によるものだと考えることができます。

例えば、ある管理者が自分の視点だけで物事を判断している段階にある場合、チームの状況を深く理解するのは難しいでしょう。しかし、その管理者が成長し、他者の視点を取り入れられる段階に進むと、メンバーそれぞれの意見を尊重しながら、チーム全体をより良い方向に導くことができるようになります。

リーダーの変化

調べてみると2004年に実施した研修でしたので、もう20年前の話です。
担当した企業研修で、こんなことがありました。

ある中堅リーダーが“指示型”のスタイルから“対話型”のスタイルに移行する過程を見ました。
その方は、初めは部下に明確な指示を出すことに注力していました。しかし、研修を通じて“相手の視点を理解する”スキルを学び始めると、会話の中で「部下がどう考えているのか」に耳を傾けるようになったのです。

この変化は、リーダー自身の行動にとどまりませんでした。
周囲にいた人たち(部下だけではなかった)も、その様子を察知し、驚き、周囲も徐々に変化しました。(三日間の宿泊型の研修)
自ら意見を述べ、主体的に行動するようになったのです。
チーム全体の雰囲気は柔らかくなっていきました。

リーダー自身の成長が鍵

リーダーとしての成長は、部下の成長を引き出す鍵でもあります。
そして、そのために重要なのが自己理解と内省です。成人発達理論を活用すれば、自分の思考や行動の“今”を知り、次の成長段階に進むためのヒントを得ることができます。

もちろん、すべての人が同じスピードで成長するわけではありません。それぞれの段階にいることを受け入れ、個々のペースに合わせた成長をサポートすることが重要です。リーダー自身も“完全である必要はない”という意識を持つことが、より柔軟な思考と行動を引き出す鍵となるでしょう。

今日からできる小さな一歩

リーダーとして成人発達理論を活かすには、
まず自分自身を振り返ってみることから始めてみると良いと思います。

・自分は今どの段階にいるのか?

・自分の考えに固執してしまっていないか。

・他者の意見を受け入れる余地はあるか。

・部下との関係性を見直す

・部下の視点を尊重できているか。

・意見を引き出すような対話ができているか。

こうした小さな問いかけが、やがて自分やチームの成長につながる大きな一歩になります。

職場でのリーダーシップは、理論だけでなく、日々の実践の中で磨かれるものです。
成人発達理論は、チーム成長の参考になると思います。
よかったらぜひ、成人発達理論を知ってみてください。

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