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優柔不断な態度をとらないリーダーシップ

優柔不断な態度をとらないためのリーダーシップ術

「どうしようかな…」「ちょっと考えさせて…」そんな言葉がリーダーから出ると、周りのメンバーが困惑したり不安を感じたりすることがあります。

リーダーが優柔不断になると、チーム全体にどんな影響があるのでしょうか?
そして、それを防ぐための実践的な4つをまとめてみました。

優柔不断がチームに及ぼす影響と、リーダーが被るデメリット

優柔不断なリーダーがチームに与える影響を考えてみました。

  • メンバーの判断スピードが落ちる
  • チーム内の方向性が定まらず、不安を感じる
  • 結果的に、ミスや無駄な労力が増える

こうして、3つを書いて文字を読みながらイメージをすると、怖い気持ちになります💦
以前、プロジェクトの方向性を決めかねて「ちょっと保留にしよう」と言ってしまったことがあります。その結果、メンバーは「何を優先していいのかわからない」と感じ、進捗が止まってしまいました。結果的に、最後は私が慌てて決断を下す羽目に。優柔不断さが自分自身の負担を増やし、結果的にチーム全体の士気を下げてしまうことを実感しました。

リーダーは、チームの「舵取り役」ですから、
一度決断を下したら、それを進めるためのサポートを惜しまないことが求められると思いました。

ポイント1:優柔不断な方にありがちな言葉を使わない

優柔不断な態度は、無意識のうちに使ってしまう言葉から表れることがあります。たとえば

  • 「どっちでもいいよ」
  • 「ちょっと考えさせて」
  • 「まあ、それもアリかな」

こうした言葉を多用すると、メンバーは「リーダーは何を考えているんだろう」と感じ、信頼を失うことがあります。私も以前、「どっちでもいいよ」を連発してしまい、メンバーから「結局どれが正解なのかわからない」と言われたことがありました。リーダーとしての意思を示すためには、こうした曖昧な言葉を控え、具体的な指示や意図を伝えることが大切です。

リーダーとは関係ない話ではありますが、中学時代にどういうわけか「きっとね」「多分ね」と曖昧語を使う時期がありました。その時期、断定する言葉を使うのはどうかな、と思っていたのです。
しかし、同級生からバシッと言われました「その言葉遣い、やめなよ!」。よほど耳について不快な気持ちにさせてしまったのだと思います。言葉って大事!この曖昧語の経験から、言葉遣いの重要性を学びました。リーダーにとって、言葉が持つ重みはさらに大きいです。信頼を築くためには、一つひとつの言葉に意図を持つことが大切です。

 

ポイント2:完璧主義を貫かない場面を作る

「決断に失敗したらどうしよう」と考えるあまり、完璧主義になってしまうのも優柔不断の原因です。しかし、完璧な選択肢は滅多に存在しません。(個人的にはないと思っている)
「ある程度の精度で進めてみる」柔軟性を持つことで、チームは前に進みやすくなる、というのが経験則です。

たとえば、まだ30代の頃に参加させてもらったプロジェクトで、チームで「最適な方法が見つかるまで決断を保留する」という方針を取ったことがあります。しかし、その間にいろんな環境が変わり、結果的に最初の選択肢で進めていれば、ということが。完璧を求めるより、ベターな選択肢を素早く選び、改善しながら進める方が効率的だと学びました。

ポイント3:前もって選択肢を用意しておく

優柔不断を防ぐには、事前に選択肢を整理しておくことが有効で、それをお勧めしています。
選択肢が明確であれば、決断に迷う時間が減り、チームも安心して動きやすくなります。

たとえば、会議の前に「A案とB案、それぞれのメリットとデメリット」をリストアップしておくと、議論がスムーズに進みます。さらに、選択肢をあらかじめメンバーと共有しておくことで、「リーダーの考えが見える」と安心感を与えられるでしょう。

意識したいこと

優柔不断な態度を避けることは、リーダーとしての信頼を築くうえで欠かせません。
そのために意識する4つのことを挙げてみました。

  1. チームに与える影響を理解する
  2. 曖昧な言葉を使わない
  3. 完璧主義を手放す
  4. 事前に選択肢を用意する

優柔不断を克服することは、リーダーとしての成長だけでなく、チーム全体の成功にもつながります。
このコラムの中から、今後の取り組みのヒントを見つけていただくことができたら嬉しいです!


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