営業時間:平日10:00~17:00

070-5054-3110

休業日:土日祝日 年末年始季節休暇

バランス型リーダーシップを目指すために

「感情的なリーダー」は信頼を失う? なぜ「感情を大事にすること」が必要なのか

リーダーに求められる資質はさまざまですが、その中でも「感情の扱い方」はチームの結束や成果に大きな影響を与えます。感情をコントロールできずに部下に当たり散らしたり、気分によって態度が変わったりするリーダーがいたら、メンバーはどう感じるでしょうか? おそらく、「今日は機嫌がいいのか悪いのか」「どのくらいの距離感で接するべきか」と常に気を使い、安心して仕事に取り組むことが難しくなるでしょう。

一方で、感情をまったく表に出さず、ロボットのように淡々と指示を出すリーダーも、部下にとっては近寄りがたく、信頼関係を築くのが難しくなります。重要なのは、「感情的にならずに、感情を大切にすること」。では、その違いとは何でしょうか?

なぜ「感情を大事にすること」が必要なのか

人は感情で動く生き物です。

嬉しいとやる気が出るし、悔しいと次は頑張ろうと思う。
職場でも、上司の一言で「よし、やろう!」と行動が促進されることもあれば、逆に「もういいや…」と心が折れてしまうこともあります。

リーダーが感情を適切に扱うことで、チームの雰囲気は大きく変わります。
たとえば、部下がミスをしたとき、「なんでこんなこともできないんだ!」と怒鳴るリーダーと、「今回のミスは残念だったけど、次につなげる方法を考えよう」と冷静にフォローするリーダー。
どちらの言葉をかけられたほうが、部下は前向きに次の仕事に取り組めるでしょうか?

感情を大事にするとは、単に優しくすることではなく、「相手の気持ちに配慮を示しながら、適切な対応をすること」です。ときには厳しいことを伝えなければならない場面もありますが、その際も感情的に怒るのではなく、相手が受け入れやすい伝え方を意識することが大切です。

「感情的になる」と「感情を大事にする」の違いを具体例で見る

では、「感情的になる」と「感情を大事にする」の違いを具体例で見てみましょう。

▼感情的になるリーダーの例

  • 部下が報告を忘れたことに対し、「なんで報告しないんだ!」とその場で感情を爆発させる
  • 朝から機嫌が悪く、チーム全体にイライラをぶつける
  • 好きな部下には優しく、そうでない部下には冷たい態度をとる

▼感情を大事にするリーダーの例

  • 部下のミスに対し、一度冷静になり、「何が原因でこうなったのか?」と一緒に振り返る
  • 部下が不安を抱えているとき、話を聞き、解決策を一緒に考える
  • 喜びや悔しさといった感情を適度に表現し、チームの一体感をつくる

ポイントは、「感情を否定せずに、適切に扱うこと」です。
リーダーが自分の感情を適切に伝え、部下の感情にも寄り添うことで、職場の雰囲気は大きく変わります。

ポイントは、「感情を否定せずに、適切に扱うこと」

感情をコントロールしながら、温かみのあるリーダーになるために

では、感情を大事にしながらも、感情的にならないリーダーになるにはどうすればいいのでしょうか?

一呼吸置く習慣をつける
・怒りや苛立ちを感じたとき、すぐに反応せず、一度深呼吸をしてみる。
感情的に反応しそうになったら、「なぜ自分は今、こう感じているのか?」と内省する習慣をつけるだけでも、感情のコントロールがしやすくなります。

部下の気持ちに目を向ける
・「この言葉をかけたら、相手はどう感じるか?」を意識する
感情的な対応を避け、より適切な言葉を選べるようになります。

ポジティブな感情も意識的に伝える
・「ありがとう」「助かったよ」「いいアイデアだね」といった前向きな言葉を積極的に使う
チームの雰囲気がよくなり、部下も安心して仕事ができるようになります。

    感情をコントロールしながらも、部下の気持ちに寄り添うことで、チームの信頼関係が深まり、結果として成果にもつながります。
    リーダーとして「感情の扱い方」を改めて見直してみるのは、いかがでしょうか?

    ご利用ください。

    当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて
    無料相談会を開催しています。

    ヒューレット・パッカード社の創業者が残した「人の成長なくして企業の成長はない」というメッセージは、その後リーマンショック等を経て事実上各社で証明され続けている実態があります。こうしたことからも、企業では社員を育成するための様々な研修を企画されていることと思います。

    当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて企業様ごとの個別無料のオンライン相談会を開催させていただいております。お気軽にお問合せ・お申し込みください。

    ■お問い合わせはこちら■

    そのほか、自社の研修を新たに導入することに関するご相談をオンラインでお受けしています。
    ・現状ではどういった研修を導入すると良いのか
    ・研修はどの頻度で実施すると良いのか
    ・フォローアップはどのように進めると効果があがりやすいのか
    ・階層ごとにどういった教育が必要なのか
    ・自社の教育体系施策を作成したいが、作り方がわからないし現実的かがわからない
    など、従業員育成に関するあらゆるご相談を無料でお受けしております。
    ご希望の方は、以下のお申し込みフォームからお申し込みください。
    追ってご連絡をいたします。
    ぜひ、無料個別相談をご利用ください。

    ■お問い合わせはこちら■

    組織こうどう研究所

    この記事を書いた人

    marco

    関連記事

    • コミュニケーション
    • リーダーシップ
    うまい褒め方

    部下の成果を褒めたいと思って「すごいね」と言ったのに、相手が思ったよりも嬉しそう […]

    • チームワーク
    • メンタルヘルス
    • リーダーシップ
    早速始めよう!

    健康的な生活習慣がリーダーシップに与える影響 個人的な話になりますが、最近のわた […]

    • コミュニケーション
    • リーダーシップ
    • 職場の心理的安全性
    「叱る」と「怒る」

    リーダーシップを発揮する場面では、部下の行動や結果に対して何かしらのフィードバッ […]

    • リーダーシップ
    • 能力開発
    リーダーシップスキルを持っている人

    リーダーシップはチームを成功に導く羅針盤 リーダーシップとは、ただ指示を出すこと […]

    • マネジメント
    • リーダーシップ
    優柔不断な態度をとらないリーダーシップ

    優柔不断な態度をとらないためのリーダーシップ術 「どうしようかな…」 […]

    • いろいろプロセス
    • 生産性
    • 能力開発
    情報は複数 検討する人も複数!

    情報を取り扱うことについて書いてみます。 担当するチームを持っている管理者の方に […]