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リーダーが本気になること

「うちのチーム、いまいちまとまりがなくて……」
「研修をやっても、結局現場では変わらないんですよね」
そんなリーダーの声を、時々耳にします。

リーダーシップ研修やファシリテーション研修を導入しても、効果が出る人とそうでない人がいる。
これはなぜでしょうか?
その理由のひとつに、「リーダー自身が本気になっているかどうか」があるのではないかと私は考えています。

今回は、私が若い頃に「本気で学んだ」経験を振り返りながら、リーダーが本気になったときに生まれる探究心や充実感、そしてメンバーへの影響についてお話ししたいと思います。

わたしが若かりし頃、人間関係ファシリテーションに本気になった経験

私が最初に「人間関係をうまく回すこと」に本気になったのは、社会人になりたての頃でした。自分の思いや考えだけでは仕事がうまく進まず、人との関係の中に仕事があることを思い知ったのです。
ですから、仕事の進め方を学ぶだけでなく、チームの雰囲気づくりや会話の流れにも関心を持つようになりました。

元々、人との関係構築は得意な方ではなく、
というより、
自分がいろんなことを気にしてしまい、自然な感じで人と接することができなかったのです。

仕事仲間とうまくいかなくなると、ますます自分の不得意と感じている部分に課題を感じていき、コミュニケーションのことをたくさん学びました、その中に人間関係ファシリテーションの学びがあったのです。

ファシリテーションの本を読み、トレーニングにも参加し、実際に実務で試してみるようになりました。しかしわたしは、相手の気持ちを察したり、慮ったり、想像する部分について感性の成熟度が低いらしく、ずれていたり独りよがりになったりして、どんどん深みにハマっていきました。

どんなにトレーニングをしても、結局「自分が悪い」と受け取ってしまい、ますます否定感を強めていったのです。

ですが、本当にもうダメだ、と思えるところまで
諦めずに取り組んでいきました。
関心の高い領域だっただけに、なんとか克服しようとする意思が強く働いたのだと思います。

結論から言うと、わたしはあるトレーニングを辞めました。限界を超えたことをなんとなく気付いたからです。

ただ、この本気度は、それはもう半端なかったようで
この時期に学んだことは探究していったし、今でもおりに触れてその時に学んだことが生かされることを肌で感じます。実は、じわじわと結果を得ていたようなのです、わたし。

この経験から、「本気で学ぶと、ちゃんと結果が出る」ということを実感しました。

本気の時の探究力と充実感の高さ

「本気でやる」と決めた瞬間、人の学び方や行動は大きく変わります。
私自身もそうでしたが、気になったことはとことん調べるし、試してみてうまくいかなかったら別の方法を考える。その過程が面白くなり、いつの間にか「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」という気持ちが自然と生まれます。

これは、リーダーシップ研修などでもよく見られる現象です。研修を受けて「なるほど」と思うだけで終わる人と、「これは実践してみよう」と動き出す人の違いは、「どれだけ本気になれるか」。

本気になれば、ただの「研修の知識」ではなく、「実際に活かすスキル」へと変わります。そして、うまくいったときの充実感は格別です。部下が意見を言いやすくなったり、チームの雰囲気がよくなったりすると、「自分の行動が影響を与えている」と実感できる。この感覚こそが、リーダーにとっての成長の原動力になるのではないでしょうか。

要は自分が本気になれるかどうか。メンバーはリーダーのその姿を見ている。

チームの雰囲気や成長は、リーダーの姿勢次第で大きく変わります。
リーダー自身が「まあ、やってみるか」くらいの気持ちでいると、部下にも伝わりません。逆に、「これをやったら本当に変わるかも」と本気で取り組めば、その熱意が周りに伝染していくものです。

メンバーは、リーダーの言葉よりも行動を見ています。たとえば、リーダーが「部下の意見を大切にしよう」と言いながら、実際には部下の話を最後まで聞いていなかったらどうでしょう? きっと、「口では言ってるけど、本気じゃないんだな」と思われてしまいます。

だからこそ、リーダーがまずは本気になること。完璧でなくてもいいんです。「自分も試行錯誤しながらやっているんだ」と見せることで、メンバーも「よし、自分もやってみよう」と思えるようになります。

いま、思うこと

リーダーシップやファシリテーションのスキルは、学んだだけでは意味がありません。
実際にやってみて、試してみて、うまくいったり、失敗したりしながら身につけていくものです。
そして、そのプロセスを楽しむためには、何よりも「本気で取り組むこと」が大切です。

もし今、「研修を受けてもチームが変わらない」と感じているなら、一度リーダー自身の姿勢をふりかえってみるのもありだと思います。
リーダーが本気になれば、周りも変わっていくと思います。
まずは、できることから一歩ずつ試してみる。
そこから、チームの変化が始まる、わたしはそんなふうに思っています。

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marco

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