
なぜ仕事のスキルアップが必要なのか
「あのとき、もっと違う考え方ができていたら…」という経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
私はかつて、部下の提案に「それは前にもやったけど、うまくいかなかったから」と反射的に否定してしまったことがあります。ふりかえってみると「過去の失敗にとらわれていて、新しい視点を持てていなかった」わたしだと思います。
ビジネスの現場では、知識や技術だけでなく「どう考えるか」「どう受け止めるか」といった“思考の癖”が、成果や人間関係に大きく影響します。
目の前の問題をどう捉えるかによって、次の行動も変わってくる。つまり、スキルアップとは単に知識を増やすことではなく、思考の幅を広げ、自分の内面を見直すことでもあると思います。
スキルアップの重要性
「じゃあ、どうやって思考の癖を変えるの?」 私が効果を感じたのは、まず“自分の反応を観察する”ことでした。
たとえば、会議で反対意見が出たとき、「否定された」と感じるのか、「別の視点をもらえた」と捉えるのか。その瞬間の自分の気持ちや考えを一度立ち止まって見つめてみる。
これだけでも思考のパターンに気づきが生またり、自動思考に陥ることを防ぐことができました。
また、他者との対話の中にヒントがあることも多いです。
雑談の中で「あれ、私ってこういうとき、決まってこう思うんだな」と発見があることも。
加えて、月に一度でも「最近の気づき」や「反省点」を書き留める習慣や時間を持つことで、自分の成長を実感しやすくなります。(これは習慣化するまでに、紆余曲折ありましたが)
もちろん、外部の研修やコーチングを受けるのも一つの方法です。
自分では気づきにくい思考の癖も、第三者のフィードバックを通じて明確になることがあります。
「思考の柔軟性」がもたらす成長と変化
スキルアップとは、単なる知識の習得にとどまらず、自分の思考や反応を見つめ直すプロセスでもあると思います。
自分の思考の癖に気づき、それを柔軟に変えていくことができれば、ビジネスにおける人間関係も、意思決定の質も格段に変わります。
「思考の柔軟性」は一朝一夕では身につきませんが、日々のちょっとした観察やふりかえりから育まれていきます。完璧である必要はありません。これはわたしの経験則ですが「気づけたこと」が、すでに一歩踏み出した証、と考えながら進めていくのが良いと思いました。
参考になれば嬉しいです。
