営業時間:平日10:00~17:00

070-5054-3110

休業日:土日祝日 年末年始季節休暇

第2回:ファシリテーションとは「進行役」ではなく「促進役」

■「ファシリテーションって、司会のこと?」と思ったあなたへ

「ファシリテーションって司会のことですよね?」

この質問、実はよく聞かれます。確かに会議の進行もファシリテーターの役割ですが、それは“表面的な機能”にすぎません。本当の役割は、場を動かす“内側の力”を生み出すことにあります。

ただ時間通りに進行するだけなら、タイムキーパーでも可能です。

しかし、ファシリテーターは違います。場のエネルギーを引き出し、参加者一人ひとりの考えをつなぎながら、議論を前進させていく存在です。

今回は、そんなファシリテーションの本質と、そこに秘められた価値についてお伝えします。

■ ファシリテーションがもたらす3つの価値

1. 多様な意見を結びつける

チームやグループには、必ず異なる視点・立場があります。

時にはそれが摩擦を生むことも。でも、それ自体が悪いわけではありません。大切なのは、その多様性を“対立”ではなく“対話”に変える力。

ファシリテーターはその橋渡し役として、対話の場を設計し、共通点や可能性を見出すことで、新たな発想や合意を生み出します。

2. 参加者の主体性を引き出す

会議やワークショップが“誰かの話を聞く場”になってしまうと、参加者の心は離れてしまいます。

ファシリテーションでは、参加者が「自分もこの場の一部だ」と感じられるような工夫が重要です。

問いかけやリアクション、グループワークの設計などを通じて、“受け身”ではなく“主体的”な関与を促していきます。

3. 限られた時間を最大限に活かす

現代のビジネスパーソンにとって、「時間」は最も貴重な資源です。

ファシリテーターは、その時間を無駄にせず、目的に沿って流れを整えるナビゲーターのような存在でもあります。

議論が散漫になれば収束させ、意見が停滞すれば新しい視点を投げかける。柔軟に、でも確実に、合意形成へと導いていくのです。

■ 話すだけの場から、動き出す場へ

ファシリテーションは、話すための「場」を、次のアクションへつなげる「推進力」に変える技術です。

ただの進行役ではなく、参加者の中に眠る力を引き出し、つなげ、動かしていく存在。それがファシリテーターの真価です。

まずはその本質を知ることから。そうすることで、議論時の空気も、成果も、変化が起こってくるでしょう。

この記事を書いた人

marco

関連記事

  • OJT
  • いろいろプロセス
  • グループプロセス
  • コミュニケーション
  • ファシリテーション
  • 体験学習
デューイの『経験と教育』に学ぶOJT」2回目

~私が24年間で気づいた経験学習の本質~ ※個人の見解が入っています。 「今日の […]

  • グループプロセス
  • コミュニケーション
  • チームワーク
コンセンサス、って本当に良いのだろうか?

合意形成の真価は“時間”ではなく“質”にある 「みんなが納得して進めたいけど、話 […]

  • いろいろプロセス
  • コミュニケーション
  • 仕事のスキル
PDCAサイクルの回し方(4)Cの仕方がわからない

どれだけ行動しても変化が生まれない「C抜き」活動 、「Cのところ、何をすればいい […]

  • コミュニケーション
  • リスクマネジメント
  • リーダーシップ
今日は辛口コラム

皆さんは、日常生活やビジネスの場で、「どうしてこんな対応をされるんだろう?」とモ […]

  • チームワーク
  • メンタルヘルス
  • リーダーシップ
早速始めよう!

健康的な生活習慣がリーダーシップに与える影響 個人的な話になりますが、最近のわた […]

  • まるこのファシリテータ体験記
  • コミュニケーション
  • リーダーシップ
  • 仕事のスキル
  • 体験学習
  • 管理者
人は「聞いている」のではなく「解釈している」

― リーダーのコミュニケーションに潜む小さな落とし穴 研修の場で、こんな場面に出 […]