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イライラを“センサー”に変えるEQの知恵(3)

「カチン」は自分を守るセンサー

イライラを悪者扱いしない

「イライラしてはいけない」「感情的になるのは未熟だ」

ビジネスの現場では、こんな価値観が根強くあります。

私自身も感情は良いものでも悪いものではない、わたしたちは感情的な存在なのだから、と学び、理解して、それに価値を持ってきました。

しかし、それは部分価値の状態であり十分価値の状態ではなかったのです。すなわち、長らく「怒りや不快感は抑える」という行動を選択してきたのです。

※部分価値と充分価値は明日のコラムに書いてみようと思います。

さて、私の上記のような行動の選択の内容にフォーカスして考えてみると、

EQ(感情の知恵)の観点からは、どうやら良い選択ではないことがわかってきました。

むしろイライラや「カチンとくる」感情は、自分を守るセンサーとして、とても重要な役割を果たしているという考え方のです。

「カチン」は境界線を知らせるアラーム

EQ的に言えば、

「カチンときた」という感情は、“境界線を侵されたサイン”。

たとえば、誰かに軽んじられるような返答をされたとき。

あるいは、努力や配慮を無視されるような態度を取られたとき。

その瞬間に生じるカチンは、「ここから先は譲れない」という自分の大事な線を知らせるアラームなのです。

感情をゼロにするのではなく「センサー」として活かす

イライラを「なくそう」とすると、かえってストレスは増します。

抑え込んだ感情は心の奥でくすぶり続け、別の場面で爆発することもあります。

大事なのは、イライラを敵にするのではなく、

「あ、今センサーが鳴った」と気づくことです。

この気づきがあるだけで、次の行動を冷静に選べる余裕が生まれます。

「反応するか」「受け流すか」「立場を明示するか」・・・。

選択肢を持てることが、EQ的な強さです。

センサーを活かす具体的な工夫

では、どうすればセンサーをうまく活用できるでしょうか??
ということで、3つに整理してみました。

1. ラベリングする

    「不快」「軽んじられた」「押し切られた」など、感情に名前をつける。

2. 境界線を再確認する

    「ここは譲れない」「これは受け流せる」と線を引き直す。

3. 選択肢を口に出す準備をする

    たとえば「そう見えるかもしれませんね」「今回はこの形で進めます」といったフレーズを用意しておく。

これらは小さな工夫ですが、センサーを無駄にせず、実際の行動に活かす方法です。

「カチン」にありがとうを言ってみる

私は最近、「カチン」と感じたときに心の中でこうつぶやくようにしています。

「ありがとう、私を守ってくれて」。

そうすると、イライラがただの敵ではなく、頼れる味方のように思えてきます。

感情は、知らせてくれるもの。

捉え方が変わるだけで、日常のストレスはずいぶん軽くなるもんだ、というのが最近の私の実感です。

感情を知恵に変える

3回にわたってお届けしてきた「イライラをセンサーに変えるEQの知恵」。

整理すると、

* 第1回:評価と立場を切り分ける

* 第2回:不毛な議論は「そう見えるかもしれませんね」で終わらせる

* 第3回:カチンは境界線を知らせるセンサー

この3つの視点です。

感情は、なくすべきものではなくて、むしろ、感情に気づき、言葉にし、行動につなげることが、EQ的に生きるということだと思いました。

「カチン」を味方につけられたら、職場の人間関係はもっと軽やかになる!

私は、EQという知見を得て、ここ数日間の自分の体験から多くのことを学びました。

次回は、部分価値と充分価値の解説も入れながら、「イライラを”センサー”に変えるEQの知恵」の最終回を書いてみようと思います。

この記事を書いた人

marco

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