
最近、「変化のスピードが速すぎてついていけない」と感じたことはありませんか?
実はわたし、(これは本当に驚くべきことですが)社内で新しいツールの導入が発表された時、つい反射的に「またか」とため息をついてしまいました😰。
けれど、その変化の波の背景には、私たちがリーダーとして見逃せない大きな流れがあることは、もう十分承知しています・・・。はい。
複雑で不確実
今、ビジネスを取り巻く環境はかつてないほど複雑で不確実です。 技術革新、グローバル競争、働き方の多様化、さらには気候変動や社会的責任など、多くの要素が同時に押し寄せてきています。
自動化
例えば、AIや自動化の進展は業務の効率を飛躍的に高める一方で、これまでの経験や判断に頼っていたマネジメントの在り方にも疑問を投げかけています。
私もあるプロジェクトで、AIの分析結果に基づいた意思決定をする際に、本当に自分の感覚よりも「データ」を信じるべきかどうか、しばらく悩んだことがあります。
また、コロナ禍を経て一般化したリモートワークやハイブリッド勤務は、管理職に新たな視点をもたらしました。画面越しに部下の様子をうかがう難しさ、チームの一体感をどう保つか、といった悩みは、多くの方が共感されるのではないでしょうか。
「価値」に価値を持つ現代
そして近年は、サステナビリティや社会的インパクトもリーダーの判断基準として無視できない要素になっています。
単に業績を上げるだけでなく、「この判断が社会にどんな影響を与えるか」を考える必要が出てきました。実際に私も、ある企業研修の場面で「売上よりも社会的価値を優先する場面もある」と話す若手社員の姿に、時代の変化を感じました。
リーダーとしての舵取り
こうした変化に直面するとき、私たちはつい「これまでのやり方」にしがみついてしまいがちです。しかし、それでは変化に後れを取り、気づいた時には信頼や影響力を失っていることも。
では、どうすればこの変化の波に飲み込まれずに、リーダーとして舵を取っていけるのでしょうか?
私は、「正解を探す」のではなく、「問いを持ち続ける」姿勢が鍵になると感じています。
自分の考え方の癖に気づき、時に立ち止まって、視座を高く持って行き 「これは全体の中のどの位置にある考え方か?」 「求められることに合っている考え方なのか?」 と問い直してみること。 それが、変化の時代を生き抜くリーダーに求められる姿勢だと思うのです。
次回は、 こうした問いに向き合いながら、 「柔軟性」と「アダプティブ力」(「適応的な」「柔軟に対応する」能力)を どのように養い、組織に広げていくか、というテーマで、 リーダーシップの大きな変化の流れを考えてみたいと思います。
