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苦手な同僚との接し方 第2回目

「無理に仲良くしなくていい」けれど大人としてできる穏やかな距離のとり方

職場で苦手な人がいると、距離の取り方に迷うことがあります。

どこまで関わればよいのか、どこからは離れたほうがいいのか。

こうした悩みは誰にでも起こりうるものです。

わたし自身は、ハラスメント対応のワークショップ等で、よく「無理に仲良くする必要はありません」とお話しします。相性や価値観は、人それぞれ。どう努力しても距離が縮まらない人はいますし、それは自然なことです。

しかし同時に、職場では仕事を円滑に進める責任もあります。

そのためには、相手との関係を「良くする」ことよりも、過度に悪くしない・こじらせないほうがずっと大切になる局面があります。

そこで鍵になるのが、「適切な距離感」です。

適切な距離感を保つための5つのポイント

① 相手の意見を尊重しつつ聞く

賛同する必要はありません。ただ、否定から入らず、一度「そういう考え方なんだな」と受け止める姿勢を持つだけで、摩擦が大きく減ります。
この“最初の姿勢”は、想像以上に空気を穏やかにします。

② 自分の感情を落ち着かせる

内心ザワザワするときほど、深呼吸が役立ちます。
「落ち着かせなきゃ」と気負う必要はありません。
一度呼吸を整えるだけで、対処の選択肢が増えます。
感情を一気に手放すのは難しいですが、「気づいたら一歩引く」という小さな練習を重ねると、自分の心が扱いやすくなってきます。

③ 必要以上に関わりすぎない

無理に距離を縮めようとすると、心が疲れます。
仕事に必要な範囲だけ、丁寧に関わる。
それ以外は無理に共有しようとしない。
この「線引き」が、大人の健やかさを守ってくれます。

④ 悪口やネガティブな空気に乗らない

誰かの愚痴が始まったとき、巻き込まれそうになる瞬間があります。
そんなときは、心の中でそっと
「今日の自分、優雅でいよう」
と唱えてみてください。
少しユーモラスですが、ユーモアは心を守る盾になりますし、自然と視点が上がり、言葉選びが変わっていきます。

⑤ プロとして、仕事に集中する姿勢を保つ

相手がどうであれ、自分の仕事に集中することが、自分の心の安定につながります。
「丁寧にやるべきことをやる」という軸を持つだけで、
周りの雑音に振り回されにくくなります。

■ 距離が取れると、心に風が通る

苦手な人との距離が適切に取れるようになると、心に風が通るような感覚が生まれます。
関わらなきゃ…」という重たさが減り、
「必要な場面だけ丁寧に」へと切り替わっていきます。

その切り替えは、職場でのストレスを減らし、
自分の毎日を健やかに保つ大事な力になります。

■ まずは“姿勢”からで十分

関係改善を無理に目指す必要はありません。
大切なのは、大人として穏やかに接する“姿勢”だけ整えておくこと。
その姿勢があるだけで、不要なトラブルが減り、自分を守ることにもつながります。

小さな一歩からで大丈夫✨
今日の自分を、ほんの少しだけ「優雅に」してあげるつもりで、試してみてください。

次回は、具体的な場面でのコミュニケーションのコツを取り上げます。

チャット、会議、共同作業など、ちょっとした工夫が働きやすさをぐっと変えたい!そんな思いを持っている方のお役に立てればと思っています。

では、また明日!

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marco

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