営業時間:平日10:00~17:00

070-5054-3110

休業日:土日祝日 年末年始季節休暇

極論、リーダーシップの種類は気にしなくていい

リーダーシップについてのご相談をいただくと、
よく「リーダーシップの種類が知りたいです」といった質問を受けます。

確かにリーダーシップにはいくつかの「スタイル」があり、
状況やメンバーに応じてアプローチを変えることも大事ですが、
私自身の考えとしては
「リーダーシップの種類」にそこまでこだわる必要はないのでは、
と感じることが多いのです。

大切なのは「チームにとって良い影響を与えられるかどうか」。
そのためには、決まった型や方法を学ぶよりも、
「リーダーシップの源がメンバーひとりひとりの中にある」
という視点を持つことが、かえって効果的ではないかと思います。

リーダーシップは種類よりも「影響力」に注目

多くの方がリーダーシップと聞くと、
カリスマ性のある強いリーダーや、
全体をまとめる指導力に目が行きがちです。

もちろんそうした「スタイル」も大事ですが、
必ずしもそれが必要なわけではありません。

例えば、リーダーが常に前に立つ必要はなく、
時にはサポート役に徹することで、
メンバーがのびのびと自発的に動き出すこともあります。

リーダーシップには決まった形はなく、
「チームにどういう影響を与えられるか」こそが大切だと考えています。

以前、あるチームで「意見が出にくい」という課題に直面したことがあります。
その時、私はファシリテーターをしていたのですが、
リーダーの方に、休憩の時間を使って
「特に指示を出すのではなく、皆さんの意見を聞くという方法はどうでしょうか」
と提案をさせていただきました。

リーダーは、休憩後に「皆さんの意見をぜひ聞かせてほしい」とチームに投げかけました。
何度か、です。

最初は遠慮がちだったメンバーも、
少しずつ話し始め、最終的には互いに意見を交わす姿勢が見られるようになりました。
これは、リーダーががリーダーとして「メンバーを支援する側」に立ち、
メンバーの考えを引き出そうとすることで自然に引き起こされた効果だったように観えました。

わたしは思います。
リーダーシップの種類を意識するよりも、
メンバーに「今、どう働きかけたらチームに良い影響を与えられるだろうか?」と考え続けることが、リーダーシップの本質に近いのではないか、と。

リーダーシップは役職だけではなく「チーム全員」にある

リーダーシップと聞くと、「リーダーだけが持つもの」と捉えられることも少なくありませんが、
実際にはリーダーシップはメンバーひとりひとりにもあるのです。
例えば、チーム内で話が停滞した時に、ふと誰かがアイディアを出して場を動かす場面や、誰かが進んでサポートに回る姿勢を見せると、自然にその場が前向きになります。これもリーダーシップの一例です。

このように、「リーダーだけがリーダーシップを発揮する」わけではなく、
メンバー全員が「チームに良い影響を与えられる」力を持っている
ということを意識することが、チーム全体の雰囲気を前向きにしていくポイントです。

「リーダーシップの種類」を覚える必要はないかもしれない

リーダーシップの種類やスタイルに学び、知識を増やすことは確かに有意義です。

しかし、私自身の経験からお伝えするならば、
「リーダーシップの種類」を深く知るよりも、
「チームに良い影響を与えるために今、自分はどうあるべきか」と考える方が
ずっと実践的ではないかと感じます。

リーダーシップは役職やスタイルにとらわれるものではなく、
「チームに良い影響を与える力」であり、すべてのメンバーがその一端を担えるのです。

リーダーシップは特別な才能や地位が必要なものではなく、日常の中で自然に発揮できる力です。

決まったスタイルに固執することなく、
各メンバーの中にあるリーダーシップの源を意識しながら、チームの成長を支えていく方が、
結果的によりよいリーダーシップを育むことにつながると、私は考えています。

ぜひご利用ください

当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて
無料相談会を開催しています。

ヒューレット・パッカード社の創業者が残した「人の成長なくして企業の成長はない」というメッセージは、その後リーマンショック等を経て事実上各社で証明され続けている実態があります。こうしたことからも、企業では社員を育成するための様々な研修を企画されていることと思います。

当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて企業様ごとの個別無料のオンライン相談会を開催させていただいております。お気軽にお問合せ・お申し込みください。

■お問い合わせはこちら■


そのほか、自社の研修を新たに導入することに関するご相談をオンラインでお受けしています。
・現状ではどういった研修を導入すると良いのか
・研修はどの頻度で実施すると良いのか
・フォローアップはどのように進めると効果があがりやすいのか
・階層ごとにどういった教育が必要なのか
・自社の教育体系施策を作成したいが、作り方がわからないし現実的かがわからない
など、従業員育成に関するあらゆるご相談を無料でお受けしております。
ご希望の方は、以下のお申し込みフォームからお申し込みください。
追ってご連絡をいたします。
ぜひ、無料個別相談をご利用ください。

■お問い合わせはこちら■


組織こうどう研究所

この記事を書いた人

marco

関連記事

  • コミュニケーション
  • 能力開発
積極的傾聴

アクティブリスニング 昨日は、エッセンシャルコーチング(AD.E Coachin […]

  • コミュニケーション
  • ハラスメント
  • リーダーシップ
20代30代の職場を思い出す。「やめて!」の心の叫び

リーダーシップについて語る時、私たちはよく「職場は楽しくあるべきだ」といったポジ […]

  • OJT
  • いろいろプロセス
  • リーダーシップ
  • 能力開発
PDCAサイクルの秘密

日々のビジネスシーンでは、目標を掲げながらも試行錯誤の連続に直面することが多いの […]

  • コミュニケーション
  • チームワーク
  • リーダーシップ
  • 職場の心理的安全性
「おはよう」はリーダーから

挨拶がつくる信頼と空気感「おはようございます」と声をかける。このシンプルな一言が […]

  • いろいろプロセス
  • コミュニケーション
  • リーダーシップ
  • 能力開発
「褒める」のブラッシュアップ!

褒めることは、部下を動機づけ、チーム全体の士気を高めることに有効なスキル! とこ […]

  • コミュニケーション
  • ハラスメント
  • リスクマネジメント
  • リーダーシップ
「相談がバレた…」ハラスメント相談:失敗と学び

部下からのハラスメント相談は慎重な対応が必要で、適切なサポートが求められます。 […]