仕事に追われる日々、気づくと忙しさが自分の価値を証明するものだと思い込んでいた時期がありました。誰もが多忙さを称賛するように見える環境では、「忙しい=頑張っている」と評価されるように感じ、やるべきことを抱え込むことが正しい姿だと思っていました。ところが、そんな生活の中で、ふと自分を振り返ったとき、大きな違和感に気づいたのです。
忙しいこと自体は決して悪いことではありません。しかし、私の場合、それが「自分を生きる」という視点を見失わせていました。
忙しさの代償
当時の私は、いわば「忙しさ中毒」でした。目の前の課題に次々と取り組むうちに、次のような問題が生活に現れ始めました。
自分の時間がない
仕事やタスクに追われ、プライベートの時間を持てず、好きなことに取り組む余裕も失いました。
自分の意思が感じられない
他人の評価を優先し、それに応えることだけを目的に仕事をしているように思えました。
身体からのサインを無視していた
睡眠や食事を犠牲にしながら走り続け、ついには体調を崩すことが増えました。
ある日、強い腹痛と高熱でベッドから起き上がれなくなった時、「自分はこのままで良いのだろうか」と真剣に考えました。その問いに正面から向き合ったとき、自分が「忙しさ」に逃げていただけで、本当の意味で自分の人生を生きていないと感じたのです。
忙しさとの付き合い方を変える
それから私は「自分の価値観を明確にすること」「忙しさをコントロールすること」を意識して行動するようになりました。特に大切だったのは、自分の意思を示す勇気を持つことです。
自分の意見を伝える
したくないことは無理に引き受けず、できないことでも「挑戦したい」という意思を示しました。
自分の価値観を中心に置く
他人の評価ではなく、自分が納得できる基準で仕事を進めるようになりました。
優先順位を考える
忙しさに流されるのではなく、「今、大切なことは何か」を考える習慣を持つようにしました。
こうした変化は簡単なものではありませんでした。時には人間関係を見直し、必要に応じて距離を取ることもありました。しかし、そうした選択が私にとっての「本当の意味での健康」を取り戻す道だったのです。
ビジネスにて
この経験は、ビジネスシーンでリーダーシップを発揮するうえでも大きな学びとなりました。
自分のささやかな管理者経験や研修で特に、管理職やリーダーは多忙な毎日の中で自分の価値観を見失いがちです。そこで、以下のポイントを意識してみることをおすすめします。
自分のゴールを見直す
忙しさに流されるのではなく、短期・中期・長期の目標を定期的に振り返る時間を持つこと。
部下の意見を尊重する
チームの中で一人ひとりの意見を引き出し、意思を尊重する姿勢が、結果的に効率的な働き方につながります。
忙しさをマネジメントする
すべてを抱え込まず、必要に応じてタスクを委任することもリーダーの大切な役割です。
自分の人生のリーダーシップを取り戻す
「自分の人生を生きる」ということは、自分の価値観や意思を基に行動することです。それはビジネスシーンでも同じで、リーダーとしてチームを導くときにも、自分の軸を持つことが何よりも重要です。
もし日々の忙しさに追われていると感じたら、一度立ち止まってみてください。「今、自分はどこに向かっているのか」「本当に大切にしたいことは何か」を考える時間を作ることが、自分らしいリーダーシップを発揮する第一歩になるはずです。
自分をリードする力を身につけることで、より充実感のある働き方と生活を手に入れることができるのではないでしょうか。
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