部下の成果を褒めたいと思って「すごいね」と言ったのに、相手が思ったよりも嬉しそうにしていないこと、ありませんか?実は、「すごいね」という言葉は、褒めているつもりでも、相手に具体的なイメージを持たせるのが難しい言葉なんです。
「すごいね」だけでは褒め言葉が届かない理由
「すごいね」と部下に伝えても、「何がすごかったのか」が伝わらないと、褒められた本人は、自分が評価された理由を掴みきれません。その結果、ただ「適当に褒められた」と感じるだけで終わってしまうことがあります。
一方で、的確に褒められた言葉は、部下の自信やモチベーションを引き出す力を持っています。特に、具体的な行動や成果に焦点を当てた褒め方は、相手に「評価された部分」を明確に伝えることができるため、受け取る側も「認められた」と感じやすいのです。
「褒めたつもり」で終わらないための大切な考え方
「褒める」とは、ただ言葉をかけることではありません。大切なのは、その言葉が相手にとって「具体的で共感できる」ものであること。リーダーとして褒める際には、以下の3つを意識してみると良いです。
①行動にフォーカスする
「いいプレゼンだったね」よりも、「さっきのプレゼンで、具体例を挙げて説明した部分が分かりやすかったよ」と伝えると、相手は自分のどの行動が評価されたかを理解できます。
②タイミングを逃さない
褒め言葉は新鮮さが大事です。その場で言えない場合でも、できるだけ早く伝えることで、相手の達成感を共有できます。
③相手の成長につなげる視点を持つ
褒めると同時に「次に活かせるポイント」を示すのも、リーダーとしての役割です。「この調子で、次回の提案にも具体例を増やしてみるともっと説得力が増しそうだね」と伝えるだけで、相手の意欲を引き出すことができます。
部下の成長を引き出す「ピンポイント褒め」
ある企業で、営業成績が伸び悩んでいるチームを担当していたリーダーがいました。そのリーダーが実践したのが、「ピンポイントで褒める」という方法です。
例えば、営業スタッフが提案資料を準備したとき、ただ「よく頑張ったね」と褒めるのではなく、「あの資料の3ページ目、商品の特長を具体的に伝える図がすごく分かりやすかったよ」と伝えました。その結果、スタッフは「具体的にどの部分が良かったか」を理解し、次回の資料作成に活かすようになりました。
このような具体的な褒め方は、部下の「もっと頑張ろう」という気持ちを自然に引き出します。リーダーとしては少し手間がかかりますが、ピンポイントで褒めることが部下の成長を加速させるのです。
リーダーの褒め方がチームを変える
褒めることは単なる気配りや優しさではなく、リーダーがチームを成長させるための重要なスキルです。的確に褒められると、部下は「自分が評価されている」と感じ、次の行動へのモチベーションを高めます。さらに、それが繰り返されることで、チーム全体にポジティブな雰囲気が広がり、成果に繋がっていきます。
褒めるより認めよ、というが本当か
「褒めるより認めよ」とよく言われますが、これはどちらか一方だけが大事という話ではありません。・・褒めることは相手の行動や成果を評価するもの
・認めることはその人自身の存在や価値に焦点を当てるもの
です。上司であれば、どちらも使い分けることが求められます。
ただし、褒め方には注意が必要、ということになるでしょう。
上から目線での評価や曖昧な内容では、相手に響かないどころか、逆効果になることもあります。
一方で、具体的で的確な褒め方は、部下に「自分は評価されている」と感じさせ、次への原動力になります。
認める言葉は相手を支え、褒める言葉は行動を導きます。その両方をバランスよく使うことで、部下との信頼関係も深めることができると思うのです。
「すごいね」から一歩深掘りして、「○○のやり方、とても良かったよ」等と具体的に伝えること✨
それだけで、あなたの言葉が相手の心に響き、次のステップへの力になるはずです。
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