日本中のリーダーが悩んでいること②コミュニケーションの役割とその改善方法
「伝えたはずなのに、なんでうまく伝わらないんだろう？」――こんな悩みを持つリーダーは少なくありません。私も以前、ある研修で参加者の方から「部下に話をしても、真意が伝わらないことがある、そんな時はどうすれば良いんだろう」とご質問をいただきました。
ところで、「職場におけるコミュニケーション」という課題は、
実は一人ひとりのスキルだけでなく、職場全体の環境や文化にも影響しています。
コミュニケーションは単なる情報の伝達手段というだけではなく、チームを動かすエンジンのような存在だと思います。そんな視点から、効果的なコミュニケーションの役割と、具体的な改善方法について取り上げてみます。
効果的なコミュニケーションがチームに与える影響
コミュニケーションの質は、チーム全体の雰囲気や成果に直結しています。
たとえば、プロジェクトの進行中に「ちょっとした一言」が行き違いを生み、チーム内で不満が広がってしまうことがあります。一方で、同じような状況でも「一緒に進めていこう」という言葉があれば、困難を乗り越える力に変わることさえできるでしょう。
チーム内での円滑なコミュニケーションが、メンバーのエンゲージメントや生産性を20％以上向上させることが報告されている調査もあります。
特にリーダーが部下の意見に耳を傾け、フィードバックを積極的に取り入れる姿勢を示すと、部下の信頼感や自律性が高まると考えられています。
コミュニケーションは、ただの「会話」ではなく、チームの目標に向かう「方向性を合わせるための手段」だと捉えることが大切だと思います。
チーム内の円滑な会話を促進するための特技
では、どのようにすれば効果的なコミュニケーションが実現できるのでしょうか？
私の経験から、次の3つの特技が役立つと感じています。
①「聞く力」を鍛える
話すことに意識を向けるあまり、聞くことがおろそかになるリーダーが少なくありません。
「それで、どう思った？」と相手に質問し、心から関心を持って聞く姿勢を示すだけで、部下の発言が増えることがあります。「話す役」を独り占めしない。みんなで回すこと✨です。
②非言語コミュニケーションを活用する
笑顔やうなずき、時には沈黙も重要なコミュニケーションの一部です。
たとえば、疲れた部下に「無理しなくていいよ」と言葉で伝えるだけでなく、リラックスした表情を見せるだけでも、相手の負担が軽くなることがあります。私も、相手の方の小さな声かけと表情で、南極にいたような体ガッチガチから、春の日和のお花畑にタイムスリップしたようなリラックスさに変わったことがあります🌸。
③共通言語を作る
チーム内での合言葉や特定のフレーズを共有することで、コミュニケーションがスムーズになります。
以前、あるクライアントのチームで「サポート」がキーワードになっている職場がありました。
「困ったらお互いにサポートし合おう」という文化が根づき、ミスが減少した例もあります。
コミュニケーションを活用した行動継続
コミュニケーションは、モチベーションの向上にも大きな力を発揮します。
たとえば、ある管理者が「最近元気がないね」と部下に声をかけたところ、（管理者にとって）意外にも「仕事の進め方がわからず不安だった」という返答があったそうです。ここで管理者がただ「頑張って」と言うだけで終わるのではなく、「具体的にどこがわからずに不安なのか聞かせてほしい」と促し、一緒にそのことに取り組んだことで、管理社は早期に軌道修正するアドバイスができたし、部下の表情が明るくなったそうです。このように、相手を理解するための対話を通じて、行動が継続しやすい環境を作ることができます。
また、定期的に部下の「強み」を伝えることもおすすめです。
「あなたの分析力があったおかげで、このプロジェクトはスムーズに進みました」と伝えると、部下の自信や行動が上向きになる、ということも！
「伝える」というより「共有する」意識
コミュニケーションは「簡単そうで難しい」ものですが、その仕組みはシンプルなので、
意識して改善することで、チームに大きな変化をもたらします。
まずは、「聞くこと」から。
そして、職場での会話を少しだけ工夫することで、チーム全体の雰囲気→成果へと繋げていきましょう。「伝える」というより「共有する」意識が大事だと思います。「共有」によって、より良いチーム作りを目指していきましょう✨
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