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「感情を“データ”として扱うという視点」

EQのトレーニングに行きました!
アフタープログラムは、レポート10本!
やっと完成した〜!ということで

レポート完成を記念して(?)

編集したものをコラムでアップします!

わたしの体験記です。

第1回目は「感情を“データ”として扱うという視点」です。

― 感情リテラシーが教えてくれたこと ―

「感情を正確に認識し、理解すること」。

それが、EQコンピテンシーのひとつ「感情リテラシー(Enhance Emotional Literacy)」です。

頭ではわかっていたつもりでも、実際に自分の感情を“言葉にする”ことの難しさに気づかされたのが、この学びでした。私はこれまで「冷静でいたい」「発生した感情をいかに制御するか」を大切にしてきました。

そのため、怒りや悲しみのような“揺れる感情”が自分の中に生じると、それを認めるより早く「落ち着こう」と反応してしまう癖がありました。

ところが、EQでの学びを通じて、感情は制御すべきものではなく、「データ」や「情報」になり得ると理解しました。感情は、自分の内側で起きていることのメッセンジャーのような存在であり、外の出来事に対する“自分の意味づけ”を教えてくれるのです。

たとえば研修現場で、受講者の反応が鈍いときに焦りを感じていた私。今では、その焦りを“情報”として受け取る試みをするようになりました。先日も、思い切って受講者に尋ねてみたところ、「私が伝えたいことが伝わっていなかった」という大切な気づきを得ることができました。

この体験を通じて、感情にラベルを貼ることの影響を実感しました。

以前学んだNLPでは「焦り」や「不安」といった言葉を口に出さないほうが良いとされていましたが、いまでは意識的に言葉にすることで、「その感情が私に何を伝えようとしているのか」が見えてくるようになりました。

そうした小さな試みの積み重ねが、感情の波に飲み込まれるのではなく、“波の観察者”として少し距離を取れる自分を育ててくれています。

もう一つ大きな気づきは、「他者の感情もまた“情報”である」という理解です。

以前の私は、相手の怒りや苛立ちを“否定的な感情”として避けがちでした。

しかし今は、「この人は何かを大切にしているからこそ、そう感じているのだろう」と想像するようになりました。相手の感情をデータとして捉えられるようになったことで、相手の内側への興味が自然と深まっていったのです。

私は以前から寝る前に「今日あった3つの良いこと」を思い出す習慣がありますが、

最近はそれに加えて、「今日、心が動いた瞬間」を3つ思い出すようにしています。

うまくいったことも、そうでなかったことも含めて、

そのときの感情を“気づきの素材”として丁寧に扱うようにしています。

最初は思い出せる感情の種類が限られていましたし、

不快な感情を思い出して目が冴えてしまうこともありました。

けれど続けていくうちに、「戸惑い」「照れ」「安心」「もどかしさ」など、

感情のボキャブラリーが少しずつ増えていき、

感情の解像度が高まってきたように感じます。

感情を認識することは、

自分を理解することに直結しているのだと思います。

感情の裏には、自分の価値観や信念が隠れています。

だからこそ、感情を抑えるのではなく、

正確に読み取る力を育てていくことが、

自己理解の第一歩になるのだと実感しています。

これからは、自分の感情を丁寧に扱うだけでなく、

他者の感情にも“耳を澄ませる”姿勢を磨いていきたいと思います。

それが、より深い信頼関係を築くための土台になると感じています。

備忘録

感情リテラシーは「感情をコントロールする力」ではなく、「感情を理解する力」。

焦りも苛立ちも、実は“自分の内側からのサイン”だと気づいたとき、少し優しく世界を見られるようになりました。

この記事を書いた人

marco

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