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今日からできる心のお手入れ

心の健康を日常にセルフケアを習慣にするための小さな工夫

全5回のコラムも、いよいよ最終回となりました。

これまで、メンタルヘルスの基礎、自分でできる心のお手入れ、職場のメンタルヘルス、そしてセルフチェックの方法や専門家の活用についてお伝えしてきました。

最終回の今回は、「セルフケアを無理なく習慣にするためにはどうすればいいのか」「心の健康が整うと何が変わるのか」という視点でまとめていきたいと思います。

続けるコツは“がんばらない”

セルフケアが大切だと分かっていても、「続かない」という声はとても多いものです。

これは、意志が弱いからではありません。人の脳は、大きな変化より“小さな変化”の方が続けやすいようにできているのです。

そこでセルフケアを続けるコツは「頑張らないこと」という表現を使ってみました☺️。

たとえば、

・通勤電車で3回だけ深呼吸する

・昼休みに5分だけ散歩する

・夜寝る前に今日あった“良いこと”をひとつ思い返す

・お茶を淹れて、温かさを味わいながら飲む

これくらい小さなことなら、気負わずに生活に組み込むことができます。

大切なのは、気づいたときにできる範囲でやることです。

完璧にやろうとすると、続けることが負担になります。

「できるときに、できるだけ」。このくらいのゆるさでちょうどいい、と思います。

自分のパターンを知ると、楽になる

セルフケアを習慣にするうえで、もうひとつ役立つのが「自分の傾向を知ること」です。

たとえば、

・疲れてくるとイライラしやすい

・ストレスがたまると人と話したくなくなる

・寝不足のときは気持ちが落ちやすい

・忙しいと食事が適当になりがち

こうした自分のパターンを知っておくと、心が大きく崩れる前に対策ができます。

日記をつけるのもひとつの方法でしょう。

長文である必要はなく、その日の気分を短い言葉で書くだけでも、後から振り返ると自分の変化や傾向がよく見えてきます。
最近のスケジュール帳は、スケジュールを書くだけでなく、その日思ったことや感じた事などを書けるような仕組みになっているそうです。そうしたツールを活用するのもありですね。

「疲れがたまってきたな」と気づけるようになると、必要なセルフケアを早めに取り入れられます。結果として、不調の深刻化を防ぐことにつながります。

人とのつながりは、心の栄養

メンタルヘルスにおける大きな支えのひとつが、人とのつながりです。

忙しいと、人と会う時間や連絡の時間をつい削りがちになりますが、気の置けない人との会話や笑顔は、心にとって大切な栄養です。「話すのが面倒なときは無理に話さない」でも大丈夫です。その上で、“話したいときに話せる関係”についても大事にしてほしいと思っています。そうした関係があるかどうかは、心の回復のスピードに大きく影響します。

また、人との関わりは、自分の物の見方や考え方を柔らかくしてくれることもあります。

「そんな見方もあるのか」と気づけると、心の幅が広がり、行き詰まりを感じにくくなります。

信頼できる人との時間は、心の充電です。

どうかその豊かさを、生活の中に少しだけ残しておいてください。

「健康経営」は企業だけでなく、個人にも大切な視点

最近、「健康経営」という言葉をよく耳にするようになりました。

従業員の健康を会社の大切な資源として捉え、戦略的に取り組む経営方針のことです。

心の健康が整うと、

・生産性が向上する

・欠勤が減る

・創造性が高まる

・コミュニケーションが円滑になる

こうした変化が期待できます。

これは企業に限った話ではなく、私たち個人にも当てはまります。

心の健康は、自分のパフォーマンスを支える“資源”です。

自分が元気でいられることは、仕事がうまく回るための基盤であり、人間関係の土台でもあります。

「心のケアは、自分への投資」と考えると、少し向き合いやすくなるかもしれません。

心の健康が、離職を防ぐ力にもなる

職場を離れる理由の多くは、人間関係やストレスに関わるものです。

職場のメンタルヘルスが整っていることは、離職を防ぐことにもつながります。

これは企業にとっても重要ですが、働く一人ひとりにとっても、心が守られる職場は大きな安心材料です。

「この場所なら続けられる」と思えることは、人生の安定にもつながります。

心の健康が整うと、仕事の満足度も高まり、職場への信頼も深まります。

その積み重ねが、組織と個人の健全な関係を作っていきます。

自分を大切にすることは、周りを大切にするための第一歩

5回にわたってお届けしてきたこのコラムも、いよいよ終わりです。

ここまで読んでくださったあなたは、きっと心の健康について真剣に考えている方なのだろうと思います。

セルフケアは、難しい特別なことではなく、
どちらかといえば「小さな行動を、できるときにできる範囲で少しずつ積み重ねていく」取り組みです。

それをわたしは「優しい積み重ね」とよく表現して、心の健康を支える力のお話をさせていただいています。

「自分を大切にすること」は周囲の人を大切にするための一歩でもあります。自分の心が整うことで、誰かに優しくできる余裕が生まれます。

心が健やかであれば、仕事も、人間関係も、日常の小さな喜びも、より豊かに感じられるようになります。

どうかこれからも、ご自身の心を大切に扱ってください。

あなたの心が、今日も明日も、あたたかく守られていますように。

この記事を書いた人

marco

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