営業時間:平日10:00~17:00

070-5054-3110

休業日:土日祝日 年末年始季節休暇

自己概念が行動をつくる

― 「無意識の選択」がチームに与える影響 ―

前回、自己概念は「自分の取り扱い説明書のようなもの」とお伝えしました。

では、この自己概念は、どのように行動に影響するのでしょうか。

結論から言うと、
人は「自己概念に沿うように」行動します。

例えば、
「自分は頼られるリーダーだ」と思っている人は、
部下から相談を受けたとき、自然と応じようとします。

一方で、
「自分は判断に自信がない」と感じている場合、
同じ場面でも、判断を先送りしたり、他者に委ねたりする行動が増えます。

ここで興味深いのは、
これらの行動は「意識的に選んでいる」というより、
ほとんどが無意識に行われているという点です。

つまり、自己概念は、
行動の「選択肢そのもの」を見えなくしてしまうことがあるのです。

見えなくしてしまう・・・

ここで、重要な視点を共有します。

それは、自己概念と行動にズレが生じると、
人は大きなエネルギーを消耗する、ということです。

本当は不安を感じているのに、
「余裕のあるリーダー」でいようとする。
本当は迷っているのに、
「常に正しい判断をする人」であろうとする。

こうした状態が続くと、次第に疲弊していきます。

いわゆるバーンアウトの背景にも、
この「自己概念と現実のズレ」が関係しています。

特にリーダーは、「弱さを見せてはいけない」という前提を持ちやすく、
結果として孤立しやすい傾向があります。

相談しにくい、頼りにくい・・・。
その状態が続くと、さらに負荷が高まっていきます。

🔻YouTubeでもお話をさせていただきました

私はいま「どう認識している」のだろう?

ここで少し視点を変えてみます。

自己概念を変えようとすると、
どうしても「もっと良くならなければ」と考えがちですが、
必ずしもそうではありません。

むしろ大切なのは、
「今の自分はどう認識しているのか」に気づくことです。

この気づきがあると、
無意識に選んでいた行動に、少しずつ選択の余地が生まれます。

リーダーシップは、
特別な才能ではなく、「気づきの積み重ね」で変わっていくものです。

この記事を書いた人

marco

関連記事

  • リーダーシップ
上司の言葉が曖昧だと、部下の行動もあいまいになる

ため息が漏れる会議室 実際に会った話だそうです。ある企業のマネージャーの方からお […]

  • 生産性
  • 職場の心理的安全性
  • 能力開発
  • 集団(社会心理)
特定の人たちにとってはメリット満載−1

今日は集団の中で起こる同調行動について書きます。この同調行動が起こっている状態を […]

  • リーダーシップ
  • 仕事のスキル
より効果的な振り返りを

最近、「デブリーフィング」という言葉をよく耳にするようになりました。リフレクショ […]

  • グループプロセス
  • コミュニケーション
  • チームワーク
【第7回】「話したくなる人」になる技術

―信頼を引き出すファシリテーターの対人スキル― ■ 信頼なくしてファシリテーショ […]

  • いろいろプロセス
  • コミュニケーション
特定の人たちにとってはメリット満載−2

副題「白けたチーム」 前ブログの続きです。前回のブログは、↓ここからスタートして […]

  • メンタルヘルス
  • リーダーシップ
  • 仕事のスキル
リーダーのストレスコーピング

はじめに リーダーとしての役割を担っていると、変化の波が次々と押し寄せてくるのを […]