営業時間:平日10:00~17:00

070-5054-3110

休業日:土日祝日 年末年始季節休暇

綱引きを引いている後ろの方の人

綱引き。
小学校の運動会の時は、必ずありました。
白組と紅組、というように2つのチームに分かれて
綱を引っ張り合う競技です。

では、質問。

一番先頭の人と端っこの人を比べると、同じ力で綱を引っ張っているでしょうか?

ドイツの心理学者リンゲルマン(Ringelmann)の実験によると、
人手が多いほど作業への手抜きが大きくなってくるという結果が出ています。

綱引きの実験で、
最初はひとりで綱を引かせてそれを100%の力と想定し、
人数を徐々に増やして一人当たりの引っぱり力を算出していきました。

すると、単独状況よりも集団状況の方が一人当たりの引っぱり力が低下を示しました。

           1人で綱を引いた場合を100%と考え、

           2人では、ひとりあたりが93%の引っぱり力、

           3人では、ひとりあたりが85%の引っぱり力、

           8人では、ひとりあたり49%まで低下

したそうです。これは、社会的手抜き(social loafing):「自分くらい、いいさ」という心理が働いたと考えられています。

ひとりであれば社会的圧力を受ける影響が大きくなり、集団になるとその人数に応じて社会的圧力が分散される と考えられています(社会的衝撃理論(Social Impact Theory,1973)

わたし、コーラスの時、口パクしていました😰

いまさらですが🙏すみません

防止策について考えてみます。

役割や責任の明確化や作業の具体的指示があれば
社会的手抜きは起こりにくくなります。
この辺りは、マネジメントがものを言いますね。

あなたのチームは、
どのような社会的手抜きがありますか?
ありませんか?

こういう視点で、時々所属しているチームをチェックしてみると、
小さなリスクの時点で取り組みが行えるというわけですね。

平澤 知穂著「オフィスコミュニケーショントレーニング」2018改訂版,ナカニシヤ出版より引用編集

せっかく何かをするなら、みんなで取り組めるといいね〜!

この記事を書いた人

marco

関連記事

  • いろいろプロセス
  • リーダーシップ
  • 能力開発
自分の感情を管理する

自分の感情を管理するリーダーがチーム運営で果たす役割 最近、縁あってEQの本を再 […]

  • コミュニケーション
  • マネジメント
  • リーダーシップ
  • 能力開発
自分の人生を生きるリーダーシップ

仕事に追われる日々、気づくと忙しさが自分の価値を証明するものだと思い込んでいた時 […]

  • リーダーシップ
  • 能力開発
理論はいらない(言ってしまいました😰)

〜まさかの「極論シリーズ」化?〜 リーダーシップを理論で得ても、使えない。またま […]

  • リーダーシップ
  • 人生:LIFE
  • 能力開発
リーダーの視点と目標設定

目標設定というと、どうしても「数値目標」や「KPI」のような硬い言葉が思い浮かび […]

  • コミュニケーション
  • チームワーク
  • リーダーシップ
  • 能力開発
ちぴぃヒラサワの独断と偏見!リーダーの悩みトップ3

部下を持つみなさん、突然ですがリーダーとしての悩み、こっそり抱え込んでいませんか […]

  • いろいろプロセス
  • 生産性
  • 能力開発
情報は複数 検討する人も複数!

情報を取り扱うことについて書いてみます。 担当するチームを持っている管理者の方に […]