若手社員が
「この方法だと時間がかかります。もっと効率的な方法があると思います」
と提案したとき、
リーダーのあなたはどのように対応しますか?
「そんなことは今、重要じゃない」と
一蹴してしまっていませんか?
実は、私にはこの経験があります。
その時の上司の顔は今でも忘れません。
私は心の中で「これがこの人の本性なのか」なんてことを
ついつい思ってしまったくらいです(すみません🙏)。
そして問題はその後で、
私はそれ以降その上司の話を聞かなくなり、
上司もまた私に期待を抱かなくなりました。
私たちのチームは、これを機にバラバラになっていったという
苦い経験でした。
結局私は、聞いてもらえないその不満を、
私も聞かないという返報性をしてしまったのだ、
と今更ですがわかります。
実は、この「聴かない」という行動が、
チームを壊す原因の一つとして上がっています。
以前、ハラスメント関連のアンケートをとった時に、
従業員が会社を辞める理由として、「上司が自分の意見を聞いてくれない」
が上位に挙がっていました。
他の調査で類似の結果を目にしたこともあります。
(どの調査か思い出せず、すみません)
では、
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
なぜならば!
なぜならば、
人は自分の意見が尊重され、
認められることで、
仕事への興味関心がが向上するからです。
逆に、意見を無視されたり、
否定されたりすると、
やる気をなくし、
組織から離れていってしまうのです。
あ。わたしの経験です😰
傾聴力がもたらす効果
では、リーダーが部下の話をしっかりと聞くことで、
どのような効果が期待できるのでしょうか?
- チームワークの向上
部下の意見を尊重することで、チームメンバー間の信頼関係が築かれ、一体感が生まれます。 - イノベーションの促進
新しいアイデアや意見を引き出すことで、組織の活性化につながります。 - 問題解決能力の向上
部下の視点から問題の本質を捉え、より効果的な解決策を見つけることができます。 - 従業員のエンゲージメント向上
従業員は、自分の意見が組織に反映されると感じ、仕事への満足度が向上します。
傾聴力を身につけるために
傾聴力は、生まれつきの才能ではなく、
誰でも身につけることができるソーシャルスキル(社会的な関わりをする技術:「人と円滑にコミュニケーションを取り、良好な人間関係を築くための能力)です。
相手の目を見て話す: 相手の話を遮らず、最後まで聞く。
相槌を打つ: 「なるほど」「そうですね」など、相手の話を聞いていることを伝える。
質問をする: 相手の話を深く理解するために、質問をする。
相手の立場に立って考える: 相手の言っていることを、自分の価値観ではなく、相手の視点で理解しようとする。
これらの行動を意識することで、より効果的に傾聴することができます。
部下の声を聞き、尊重することは、
単なるコミュニケーションスキルではありません。
それは、チームを活性化させ、組織を成長させるための重要な要素なのです。
リーダーは、部下の意見に耳を傾けることで、より良い組織を作り上げることができます。
リーダーが持っていればいるほどよい傾聴力
のお話でした。