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ハラスメント相談を受けたら

〜上司として大切にしたい対応の心得〜

近年、職場でのハラスメントが社会的に大きな課題として注目されています。
部下が上司にハラスメントの相談をすることも増えてきましたが、
いざ相談を受けると「どう対応すれば良いのか…」と
戸惑ってしまうこともありますよね。

適切に対応することで、
相談者が安心できる環境を提供できる一方、
慎重さを欠いた対応がさらなる問題を生むこともあります。

1. 上司に相談したことで失敗した例

同僚の言動に悩んでいたAさんは、
思い切って直属の上司に相談しました。

Aさんは、上司が親身になって話を聞いてくれると期待していたのですが、

上司からは「それくらい我慢できないのか?」と
軽く返ってきました。

さらに、上司は不用意に社内でその話をして、
Aさんの相談内容が広まってしまいました。

Aさんは「相談なんかするんじゃなかった」と感じ、
職場への信頼を失ってしまいました。

このような場合、
相談者は自分の不安や悩みが理解されなかったと感じやすく、
かえって傷ついてしまうことがあります。

相談に来た部下の気持ちを丁寧に受け止め、
秘密を守る姿勢を示すことが、大切です。

2. 相談したことでうまくいった例

一方で、別のケースではうまく対応が進んだ例もあります。

社員Bさんは、
同じ部署の同僚からの些細な言動が積み重なり、
ストレスを感じていました。

そこで、上司Fさんに相談を持ちかけました。
上司はDさんの話を最後までじっくりと聞き、
同時に「まずは状況を詳しく把握してみましょう」
と提案しました。

Fさんは人事部と連携しつつ、
Dさんの職場環境を改善するための対応を進め、
Dさんは安心して働き続けることができるようになりました。

このケースでは、
上司が相談者の話に耳を傾け、
事実関係をしっかりと確認し、
適切なサポートを提供できたことが功を奏しています。
特に「まずは状況を把握する」という姿勢が、
相談者にとって安心材料になったのでしょう。

3. 相談を受ける際に意識しておきたいポイント

ハラスメント相談を受けるとき、
どのようなことに気をつければいいのか、
いくつかのポイントをご紹介します。

  • まずはしっかり話を聞くこと
     相談者の話を遮らず、最後まで聞く姿勢が大切です。
    「何があったのか」を理解することはもちろん、
    「どんな気持ちだったのか」にも寄り添ってみるのはどうでしょう。
  • 秘密は守ること
     相談内容が他人に漏れると、
    相談者は「信用できない」と感じてしまいます。
    秘密を守ることが、安心して相談できる環境づくりにつながります。
  • 人事部門や専門家と協力すること
     ハラスメント問題は複雑なことが多く、
    上司一人で解決するのは難しいケースもあります。
    適切な部署や専門家と協力しながら対応する方がおすすめです。

4. ハラスメント相談が職場全体に与える影響

相談がうまくいくと、
相談者の信頼が増し、職場環境が改善されることもあります。
安心して働ける環境は、チーム全体にも好影響を与え、
チームの結束力が高まるかもしれません。

逆に、相談が失敗してしまうと「どうせ相談しても無駄だ」
という雰囲気が生まれ、
他の社員も相談をためらうようになるリスクがあります。

5. 上司としての役割を理解しながらサポートしよう

ハラスメントの相談に対応することは、
上司にとっての大切な責任の一つです。

部下が安心して話をできる環境を提供することで、
職場全体の信頼関係が育まれます。

日頃から「いつでも話を聞きますよ」という姿勢を見せながら、
いざ相談が来た際には丁寧に対応してみるのはどうでしょうか。

職場での信頼関係は、
上司と部下の間の誠実なやり取りから生まれるものです。
ハラスメントの問題はデリケートですが、
部下が安心して相談できる環境を作ることが、
上司としての信頼を高める一歩です。

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marco

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