アンカリングバイアスとは、
最初に得た情報が後の判断に強く影響する心理現象です。
たとえば、商品の価格やサービスの評価を知ると、その情報が基準(アンカー)となり、それに基づいて判断を行ってしまう傾向があります。私もこのバイアスに惑わされて、即決で高額な講座を購入してしまいました。今回は、その経緯と振り返りを通じてアンカリングバイアスの怖さについてお話しします。 まじ怖い(主観)。
主催者の高学歴とSNS広告の実績に引き寄せられた私
まず、講座の主催者が非常に高学歴であること、
そしてSNS広告で
「成功している実績が数々あり、その実績の数値もすごい!」
という情報を目にしました。
これを見た瞬間、
「信頼できる人が提供している講座であれば、きっと高額でもその価値があるだろう」
と思い込んでしまったのです。
特に高学歴という情報が強く影響したのかもしれません。
わたしにはないものだから。わたしは、叩き上げでビジネスに取り組んでいたキャリア形成です。
自分のキャリアを恥じたことは一度もないのに、
どういうわけか
「この人が提供する講座なら間違いないだろう」と感じていました。
冷静に考えれば、学歴だけで判断すべきでないことは明らかですが、
この時はその「高学歴」というアンカーに引っ張られ、
他の重要な要素を軽視してしまいました。
なんちゅー人間臭いわたし😢
アンカリングバイアスが判断力を鈍らせた瞬間
次に目に入ったのが、
その高学歴の人(会社)のSNS広告にあった
成功体験を証明するデータです。
広告には「〇〇万円を売り上げた実績」や「〇〇人が参加して成功した」と
具体的な数字が盛り込まれていました。
この情報に触れた瞬間、
すでに高学歴というアンカーが頭に入っていたため、
「この講座は本当に効果がある」というイメージがさらに強まりました。
こうしてアンカリングバイアスにうまく乗って、
「この講座は価値がある」という先入観を持ちました。
他の判断材料がほとんど目に入らなくなり、
より深く信じ込んでしまったのです。
実際、ネットで調べることはしなかったのです。
気づかなかったリスクと冷静な判断の重要性
講座の価格が高いことに一度は躊躇したものの、
すでにアンカーが働いていたため、
逆に「この価格だからこそ、それだけの価値があるのではないか」
と考えてしまいました。
実際には、講座内容を自分のスキルや目的と照らし合わせることが大切だったはずです。
また、主催者の学歴や成功体験が自分にとってどれだけの実際の利益をもたらすかについて、
もっと冷静に分析すべきでしたが、
すでにアンカリングバイアスの影響でその余裕を失っていました。
なんちゅー人間臭いわたし😢(再び)
アンカリングバイアスを防ぐために気をつけるべきこと
この講座自体が問題だと言っているのではなく、
この体験を通じて、
(一次情報にすぐに飛びつく私は)以下の点に気をつける必要があると痛感しました。
- 第一印象に惑わされないようにする
第一印象となる情報は確かに重要ですが、
それだけで即断しないよう心がけるようにしました。
特に高額な投資や重要な決定には、
他の情報もじっくり検討することにしています。 - 自分にとっての実際の価値を考える
他人の成功や一般的な価値観が自分にも当てはまるとは限りません。
その講座が自分にとって本当に必要か、
自分の目的に適しているかを冷静に見極めようと思いました。 - 価格が価値を表すわけではないと心得る
高い価格設定があっても、
それが必ずしも講座や商品そのものの価値を保証するものではありません。
価格設定は、心理的な「価値」を感じさせるために設計されていることもあるため、
価格以上に内容をしっかりと確認することにしました。
未来に向けてのわたし(笑)
アンカリングバイアスは、
日常的な意思決定に大きく影響する強力な心理作用。
特に、SNSなどで強調される情報や成功者のステータスは魅力的に感じられるものの、
それに流されて本質を見失わないように注意が必要!
今後は自分の決断がアンカリングバイアスに支配されないよう、
「他を調べる」「時間を置いてから決断する」を持ち続けたいと思います。
リーダーの基本姿勢ですね・・・・
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