どこかで耳にしたことがあるようなセリフです・・・。
ニコチンが体内に入った場合の
がん発症のリスクや
循環器へのストレス、
胎児の発達に関するリスク、
等のいくつかの健康被害が、専門家によって報告されていますが、
「いや、いや、オレは大丈夫だから」
「いえ、いえ、わたしはタバコがあるからストレスが解消されているの」
「タバコやめたことあるけど、太ってしまってダメだな、禁煙は」
なんて声も聞こえてきます。
これは、かつてキングオブヘビースモーカーだったわたしの口癖 σ^_^; です。
そして、これは「不協和」を解消しようとする自分守りの術なのです(笑)。
不協和が生じると、解消しようとする
前回、「痩せたい、でも食べたい」というお話を書きましたが、
それも同じです。
両者には「矛盾」があって、
その矛盾を生じさせている「認知」(これである、と明確に認めること)を
認知的不協和といいます。この認知的不協和で、わたしたちはストレスを感じてしまいます。
(「認知的不協和」米:社会心理学者 レオン・フェスティンガー)
冒頭の「タバコ吸いたい、でも吸わない方が良いことはわかっている」というのも、
認知の不協和が起こっている状態です。
「〜〜したい、でも==だ。」
というわけで、このセリフ↓
「〜〜したい!だけど、==だ」
に当てはまるような状況などで、
矛盾を解消するために わたしたちは、
つ じ つ ま 合 わ せ
を始めることがあります。(色々解消の方法はありますが)
それが既出の
「いや、オレこの前健康診断で悪いところなかったよ!」
「わたしって、タバコが唯一のストレス発散方なの」
「タバコやめたことあるけど、かえってイライラしてストレスが溜まるし、太っちゃったよ、よくないね、禁煙」
などのセリフです。
↑ つじつま合わせに右往左往するまるこさん
いけないの?
いけないのかどうか、は
当人がどういう生き方をとるのか、って問題が絡みますから言及対象ではありませんが、
現実問題(生きるってことについての視点)、
つじつま合わせは問題を解消してくれるわけではないため、ストレスが継続したり、徐々に増えるケースへと進むこともあり、個人的には、結局、向き合うことになる(その時が来る)んだよな、なんて思っています。
仕事をしている時によく生じる
仕事をしている時に生じた認知的不協和に蓋をして何食わぬ顔で進めていても、やがては手に負えないレベルに巨大化して、仕事が行き詰まってしまったことが何度もありました!
だって、こじ付けレベルでつじつまを合わせようとするんです、わたし。
困ったもんやで〜 まるこはん😩
いずれ直面せざるを得ない事態にまで発展。もちろん、その間はストレス継続です。
そう、そう、ストレスってその罠から抜け出た時に初めて
「あ〜これまでとてもストレスに感じてたんだぁ〜!」と気づきます。
コーチングにて
この経験が(豊富に)あるため、コーチングの場面で、クライアントさんが社会的不協和を起こしているときは、その背景にある「守ろうとしているもの」をそっと、ほんとうにふわっと尋ねてみます。
それが入り口になって、つじつま合わせから解き放たれて、行動が進むことがあるんですよね。
これを、必殺の技法「自分を大事にする」といいます。