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極論、リーダーシップの種類は気にしなくていい

リーダーシップについてのご相談をいただくと、
よく「リーダーシップの種類が知りたいです」といった質問を受けます。

確かにリーダーシップにはいくつかの「スタイル」があり、
状況やメンバーに応じてアプローチを変えることも大事ですが、
私自身の考えとしては
「リーダーシップの種類」にそこまでこだわる必要はないのでは、
と感じることが多いのです。

大切なのは「チームにとって良い影響を与えられるかどうか」。
そのためには、決まった型や方法を学ぶよりも、
「リーダーシップの源がメンバーひとりひとりの中にある」
という視点を持つことが、かえって効果的ではないかと思います。

リーダーシップは種類よりも「影響力」に注目

多くの方がリーダーシップと聞くと、
カリスマ性のある強いリーダーや、
全体をまとめる指導力に目が行きがちです。

もちろんそうした「スタイル」も大事ですが、
必ずしもそれが必要なわけではありません。

例えば、リーダーが常に前に立つ必要はなく、
時にはサポート役に徹することで、
メンバーがのびのびと自発的に動き出すこともあります。

リーダーシップには決まった形はなく、
「チームにどういう影響を与えられるか」こそが大切だと考えています。

以前、あるチームで「意見が出にくい」という課題に直面したことがあります。
その時、私はファシリテーターをしていたのですが、
リーダーの方に、休憩の時間を使って
「特に指示を出すのではなく、皆さんの意見を聞くという方法はどうでしょうか」
と提案をさせていただきました。

リーダーは、休憩後に「皆さんの意見をぜひ聞かせてほしい」とチームに投げかけました。
何度か、です。

最初は遠慮がちだったメンバーも、
少しずつ話し始め、最終的には互いに意見を交わす姿勢が見られるようになりました。
これは、リーダーががリーダーとして「メンバーを支援する側」に立ち、
メンバーの考えを引き出そうとすることで自然に引き起こされた効果だったように観えました。

わたしは思います。
リーダーシップの種類を意識するよりも、
メンバーに「今、どう働きかけたらチームに良い影響を与えられるだろうか?」と考え続けることが、リーダーシップの本質に近いのではないか、と。

リーダーシップは役職だけではなく「チーム全員」にある

リーダーシップと聞くと、「リーダーだけが持つもの」と捉えられることも少なくありませんが、
実際にはリーダーシップはメンバーひとりひとりにもあるのです。
例えば、チーム内で話が停滞した時に、ふと誰かがアイディアを出して場を動かす場面や、誰かが進んでサポートに回る姿勢を見せると、自然にその場が前向きになります。これもリーダーシップの一例です。

このように、「リーダーだけがリーダーシップを発揮する」わけではなく、
メンバー全員が「チームに良い影響を与えられる」力を持っている
ということを意識することが、チーム全体の雰囲気を前向きにしていくポイントです。

「リーダーシップの種類」を覚える必要はないかもしれない

リーダーシップの種類やスタイルに学び、知識を増やすことは確かに有意義です。

しかし、私自身の経験からお伝えするならば、
「リーダーシップの種類」を深く知るよりも、
「チームに良い影響を与えるために今、自分はどうあるべきか」と考える方が
ずっと実践的ではないかと感じます。

リーダーシップは役職やスタイルにとらわれるものではなく、
「チームに良い影響を与える力」であり、すべてのメンバーがその一端を担えるのです。

リーダーシップは特別な才能や地位が必要なものではなく、日常の中で自然に発揮できる力です。

決まったスタイルに固執することなく、
各メンバーの中にあるリーダーシップの源を意識しながら、チームの成長を支えていく方が、
結果的によりよいリーダーシップを育むことにつながると、私は考えています。

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marco

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