「その仕草、メンバーに何を伝えていますか?」
リーダーとしてチームをまとめる立場にいると、発言や行動には意識を向けることが多いですよね。しかし、実は言葉よりも「仕草」がメンバーの行動や心理に大きな影響を与えていることをご存知でしょうか?ふとした瞬間に見せた表情や、気づかずに取った行動が、メンバーに意図しないメッセージを送ってしまうこともあるのです。
たとえば、会議中に無意識に腕を組んだり、提案を聞きながら眉をひそめたりする仕草。リーダー自身は深く考えずにしているかもしれませんが、メンバーには「否定されている」「興味がないのかも」と受け取られてしまう可能性があります。このような小さな仕草が、メンバーのやる気や行動に直結することがあるのです。
リーダーの仕草が与える心理的影響
リーダーがメンバーに与える影響は、心理学的には「非言語コミュニケーション」に分類されます。
これは、言葉ではなく表情や仕草、声のトーンなどを通じて伝わるメッセージのことです。非言語コミュニケーションが持つ力は非常に大きく、次のような場面で顕著に表れます:
- 表情がメンバーのモチベーションを左右する
リーダーのちょっとした顔の反応が、メンバーのモチベーションに影響します。たとえば、報告を聞くときにうつむいてしまうと、「ちゃんと聞いてもらえていない」と受け取られることがあります。一方、笑顔でうなずきながら話を聞くだけで、メンバーは「話を理解してもらえた」「受け入れられた」と感じ、安心します。
- 無意識の動作がメンバーの行動を変える
リーダーが大事な話の最中にスマホをいじったり、時計をちらっと見る行動は、「早く終わらせたいのかな?」という印象を与えます。一方で、メンバーに向き合って体を少し前に傾ける姿勢は、相手に関心を持っていることを示し、メンバーの信頼を得ることにつながります。
(この記事を書きながら思い出される出来事😰思い出したくないのに)
- リーダーの「焦り」「怒り」といった負の感情が伝染する
プレッシャーの強い場面で、リーダーが落ち着きを欠いた動作をしていると、その焦りがメンバーにも伝わり、チーム全体が不安定になりやすくなります。リーダーの信念の強さからメンバーへの過度な押し付け言動が起こり、チーム全体にプレッシャーがかかり自由が奪われるケースもあります。
逆に、リーダーが冷静で自信を持った動作を見せれば、メンバーも安心して行動できます。
メンバーが受け取る「仕草のメッセージ」
リーダーの仕草がメンバーに与える影響は、リーダーが意識していなくても、メンバーにとっては「メッセージ」として受け取られるものです。そのため、次のようなポイントを意識してみることをおすすめします。
- 自分の仕草に気を配る
普段の仕草を客観的に見直す機会を作ると、改善のヒントが得られます。「気づかないうちに腕を組んでしまう」「ついため息をついてしまう」「イライラと動き回りながら話を聞く」(全部、私の経験から😅)など、自分の癖を認識することが第一歩です。
- メンバーとの非言語コミュニケーションを意識する
メンバーが話しているときは、目を合わせて相づちを打つことで、「あなたの話を聞いています」というメッセージを伝えられます。これは、言葉以上にメンバーの安心感や信頼感につながります。
- 自分の心理状態を整える
リーダーの心理状態は仕草に現れやすいため、自分の感情やストレスに気づき、適切に整えることが重要です。深呼吸や短い瞑想を取り入れるだけでも、仕草に落ち着きが出てきます。
仕草はチームを動かすカギになる
リーダーの仕草は、ただの動作ではなく、メンバーにとっては「メッセージ」です。どんなに素晴らしい指示を出しても、仕草がそれに矛盾していると、メンバーには本当の意図が伝わりにくくなります。
まずは、普段の仕草を意識し、メンバーにどのような影響を与えているかを振り返ってみましょう。その小さな積み重ねが、チーム全体の信頼感を高め、チームの行動をポジティブな方向へと導いていきます。
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