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ストレス管理に役立つ習慣

ビジネスの現場で、リーダーとしての役割を果たすことはやりがいのある一方で、心理的なプレッシャーも大きくなります。特に管理職の方々は、目標達成の責任、部下の育成、上司への報告など、多くのタスクを抱えながら、常に冷静な判断を求められます。「気づいたら肩がガチガチ…」「夜中に仕事のことを考えて目が覚める」なんてこと、ありませんか?

「気づいたら肩がガチガチ…」「夜中に仕事のことを考えて目が覚める」は、まさに自分の経験談ですが、こうしたストレスを適切に管理するには、日々の習慣が大きく影響しました。

そこで、実践してみたマネジメント業務遂行にあたって、心の負担を軽くし、集中して仕事をするために意識的に取り入れたことをご紹介します。

小さなリセットタイム

毎回登場しますが、「小さなリセットタイム」を作ることです。

忙しい時ほど、休憩を後回しにしがちな自分を認識できていましたが、それを改善するという意識をなかなか持てず、体調を崩してから取り組み始めるようになりました。
最初は、割と大きな計画を立ててしまいました。
1時間ごとにタイマーをつけて5分休む、というように。このやり方は有効と聞いて始めたものの、何をして5分過ごせば良いか分からず、焦り始めました。どうやら「課題」と意識してしたようです。
そこで、1時間経つと数分間窓を開けて空気の入れ替えをする、ということにしました。
わたしのデスクのすぐ右横は窓なのです。自然と外の空気を吸い、ぼーっと空を眺める時間ができました。5分後にタイマーがなったら、窓を閉めてパソコンに向かう、という流れです。


手を止めるだけで、脳の切り替えがスムーズになります。
この数分間が、思考の整理やリフレッシュにつながりました。

情報のシャットアウト

「情報のシャットアウト」も効果を発揮してくれました。
現代はスマホやPCで24時間情報が入ってくる環境ですから外からの情報を遮断するというのは案外難題。例えば、仕事のメールを寝る直前までチェックしてしまうと、脳が常に働き続けてしまい、リラックスする時間がなくなります。私の周りの経営者の方々とも、「仕事とプライベートの境界を意識的につくる」ことの重要性がよく話題にあがります。例えば、退勤後は仕事用スマホを別の部屋に置く、寝る1時間前はニュースを見ないなど、自分なりのルールを決めるのも良い方法です。
わたしの場合、休みの日はスマホを手放していました。今でこそ、レンタルバイクを借りるとか、地図を見るため休みの日もスマホを持ちますが、数年前まで徹底していたことです。

心の健康を保つための思考法

心理的なプレッシャーを感じやすい人に共通するのは、「すべての責任を自分が負わなければ」と思い込んでしまうことのようです。リーダーとして責任感を持つことは大切ですが、過度に背負い込みすぎると、心がすり減ってしまいます。

そこで意識したいのが、「コントロールできることに集中する」という考え方です。

コントロールできることに集中する

研修講師という仕事は、あらゆる面でマネジメント力が必要になります。
企画段階でも、実施段階でも、フォローにおいても、自分や取引先様、対象者の方々へのマネジメントをしなければなりません。この仕事に月初めの頃は「チームの成果はすべて自分の手腕にかかっている」と思っていました(←あるある症(笑)。もちろん、すべてを自分だけでコントロールすることは不可能なわけですが、それでもそう思い込んでしまうんですね、、、不思議なもんです。自分のことはわからない😰。
部下のモチベーション、外部環境の変化、会社の方針など、自分ではどうにもできないことも多いのに。

その頃、「影響の輪」と「関心の輪」の考え方が役立ちました。

「影響の輪」→影響の話とは、自分の行動によって変えられること

「関心の輪」→気になるけれど自分では変えられないこと

例えば、「プロジェクトの進行が遅れている」という問題に直面した時、「遅れの原因を分析し、できる対策を講じる」のは影響の輪の中にありますが、「顧客の都合でスケジュールがずれる」のは関心の輪に属します。変えられないことにばかり意識を向けると、無駄に疲れてしまいますが、変えられる部分に集中すると、ストレスを減らすことができます。

「完璧主義を手放す」ことも必要だと思ったので、これは性分であるためになかなか取り組みは難しものでした。仕事をする以上、ミスはつきものですし、すべてを100%完璧にこなせるはずもない、と冷静に思考する時はわかっていますが、感情が追いつきません(苦笑)。

そこで、巧遅拙速と書いて、張り出しました。
スマホの待受も、この文字にしていました。

まずは早く終わらせることを徹底したのです。修正は後回し。

1、ざっと着手 
2、誤字脱字、PREPなど最低限のビジネスの基礎だけチェック 
3、完成した、と定義(ここまでいかに短時間で終わらせるかが勝負!)  
4、4〜5日寝かせる(完成したから手をつけない)  
5、再び取り出してチェックして修正(こうすると、短い時間で70%レベルのものができる)
6、本当に提出してしまう(叩き台にして、一緒に完成をさせたいのでご意見を聞きたい、と添えて)

わたしは、巧遅拙速の考え方を取り入れて、仕事のストレスも、結果としての精度もあげることができたように思っています。着手しながら修正して仕上げていくというすたるができるようになったのは、巧遅拙速を意識したからでした。

チームメンバーとの連携によるサポート

前段の6に登場しますが、周りとアイディアを持ち寄ることで心理的なプレッシャーを軽減することにつながりました。管理的な立場にいると「自分でなんとかしなければ」と思いがちですが、周囲とうまく連携することで、負担を分散できるだけでなく、成果の向上にもつながると思います。

一人で抱え込まず、頼れるところは頼ったり、アイディアを持ち寄り一緒に創る。これは、ナイスプロセス!だと思います。

プレッシャーとの共存

リーダーとしてのプレッシャーは避けられないものですが、「小さな習慣」「思考の整理」「周囲の力と共に」を実践ことで、その負担を軽減することができます。できることに集中して、周りと協力しながら前に進む。これが、持続可能なリーダーシップにつながるのだと思います。

まずは、今日の仕事の合間、1時間ごとにちょっと席を経って、外が見える窓に行き遠くを眺めてみるなんてのはどうでしょう?
ちょっとした習慣づくりが、明日のパフォーマンスを変えるかもしれません。


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marco

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