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上司に身につけてほしいコミュニケーションスキル

職場でのコミュニケーションは、単なる情報伝達にとどまりません。
特に上司と部下の関係においては、ちょっとした言葉の使い方ひとつが、部下のやる気やチーム全体の雰囲気に大きな影響を与えることがあります。

(若干、実感を込めて書いておりますが😰)

今回のコラムでは、
部下が上司に求めているコミュニケーションスキルについて
私見を入れながら(💦)書いてまいります。

部下が本当に求めているのは「言葉を選ぶ上司」

上司の何気ない一言が、部下の心に大きな影響を与えることがあります。

たとえば、部下がミスをしたときに、「何やってるんだよ!」と感情的に叱られるのと、
「ここをこう改善すれば次はうまくいくよ」と前向きなアドバイスを受けるのでは、
その後の行動が大きく変わります。

部下が求めているのは、「自分を否定する言葉」ではなく、「改善点を示してくれる言葉」ではないかと思います。だからこそ、日々のコミュニケーションにおいて、相手の受け取り方を意識した言葉選びが、信頼関係を築く第一歩になります。

以前のことですが、私がパソコンで「14時50分」と入力した書類を上司に見せたとき、「なんだ、この書き方は。こんな書き方おかしいだろう、今時。14:50と書け」と叱られたことがありました。その際、「なんだ、この書き方は。こんな書き方おかしいだろう、今時。」といった余計な一言が加えられていて、正直に言うと「それを言う必要があるのかな?」と思ったのを覚えています。

家に帰って家族に話すと、「それは、上司があなたにあまり良い印象を持っていないのかも」と指摘されて、二重にショック😨を受けました。その後、さらに「上司が一番伝えたかったのは「14:50」という書き方を通して、感情をぶつけたかったのでは?」と言われ、余計に混乱したのを思い出します。

今となっては思い出話ですが、こうした経験を通じて「伝え方」次第で、受け取り手の気持ちや行動がどれほど変わるかを考えさせられました。

上司のコミュニケーション次第で、部下の行動はどう変わるのか

部下の行動を左右するのは、「どんな言葉をかけられるか」によるところが大きいです。
上司が投げかける言葉は、部下にとって「行動を後押しするシグナル」として受け取られることがあります。

たとえば、目標を達成した部下に対して、「よく頑張った!」と具体的に評価されると、次の行動への自信につながります。一方で、「次はもっと上を目指して」とだけ言われると、成果が評価されなかったと感じ、行動が消極的になることも。
部下は、上司が自分の努力や成果をどう受け取っているのかを敏感に感じ取ります。そのため、次の行動を促すためには、日頃から成果を認め、適切なフィードバックを行うことが重要です。

褒め方・叱り方の違いが生む、チームの変化とは?

褒め方と叱り方には、大きな違いがあります。そして、この違いを理解して使い分けることで、チーム全体の雰囲気やパフォーマンスが変わってきます。

褒め方のポイント

  • 具体性を持たせる:「良かったよ!」だけではなく、「今回のプレゼンで使ったグラフが説得力を高めていたね」と褒める部分を明確に伝える。
  • プロセスを評価する:「結果が出たのは、〇〇さんが準備を徹底していたからだね」と、行動を認める言葉を添える。

叱り方のポイント

  • 改善点にフォーカスする:「ここが足りなかったから次はこうしよう」と、次のステップを具体的に伝える。
  • 人格を否定しない:「君はダメだ」ではなく、「この部分をもう少し工夫しよう」と課題に目を向ける。

これらのポイントを押さえることで、部下は「自分を見てくれている」と感じ、信頼感が増していきます。

上司が見直すべき「関わり方」3つのポイント

最後に、上司として意識してほしい関わり方を3つご紹介します。

  1. 質問をする
     「どうしてこうしたの?」ではなく、「この方法を選んだ理由を教えて」と、意図を引き出す質問を意識しましょう。部下の考えを理解するきっかけになります。
  2. 時間をかけて話を聞く
     忙しい中でも、部下が話をしたいときにはしっかり耳を傾けることが重要です。「自分の意見を大切にしてくれている」と感じた部下は、積極的に行動するようになります。
  3. 成功をチームで共有する
     個人の成功をチーム全体の成果として共有することで、メンバー間の連帯感が高まります。「〇〇さんがこの部分を担当してくれたおかげで成功しました」と具体的に伝えることがポイントです。

部下が求めるコミュニケーション

以前、新人研修で「どんな上司に育ててもらいたいか?」と尋ねたことがあります。その回答を振り返ると、部下が求めているのは「自分を見てくれている」「行動を評価してくれている」と感じられる関わり方をする上司のようでした。

実際に、そうした関わり方ができる上司は、部下の行動を引き出し、結果的にチーム全体の力を高めていくのだと思います。これは、「部下に求められているから」という観点からも明らかです。

まずは、日々の言葉選びやコミュニケーションの仕方に意識を向けるのもリーダーシップを高める一つだと思います。過去の色々を思い出しながら書いてみました。


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marco

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