
不安になると、思考はネガティブになり、行動は止まってしまう
例えば、
大切なプレゼンの直前、「うまくいかないかも」と不安になり、頭が真っ白になってしまう。
新しいプロジェクトを任された時、「私にできるだろうか」と自信が揺らぐ。
私もいまだに新しいクライアントとの初回は緊張します。心臓がドキドキし、「この内容で本当に大丈夫だろうか」と不安になることもあります。
不安を感じると、私たちの思考は急速にネガティブな方向へと傾きます。成功のイメージよりも失敗のシナリオが鮮明に浮かび、過去の失敗体験が頭をよぎります。この状態では冷静な判断ができなくなり、行動が止まってしまうのです。
不安が、心(精神的)と体(行動化)に及ぼす影響

不安が私たちに与える影響は精神面だけではありません。
不安は体にも様々な形で現れます。
動悸、呼吸が浅くなる、手の震え、集中力の低下など。
脳科学的に見ると、不安を感じると脳の扁桃体が活性化し、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。これが「闘争か逃走か」という原始的な反応を引き起こし、クリエイティブな思考や論理的判断を司る前頭前皮質の働きを弱めてしまうのです。
つまり、不安を感じている状態では、本来の能力を発揮できなくなり、パフォーマンスが低下するという悪循環が生まれます。
不安の支配から逃れるために

ではどうすれば不安から解放されるのでしょうか。
不安を正しく理解する
「不安を感じること自体は悪いことではない」と認識を持てることは大事な点です。
不安は危険から身を守るための自然な反応です。時として、適度な緊張感はパフォーマンスを高めることもあります。
メタる
「メタ認知」の活用もアリです。
不安になったら、一歩引いて『今、自分は不安を感じているな』と観察するようにする。これはわたしがよく使う🖐️です。「自分の感情を観察する視点」を持つことで、感情に飲み込まれずに済みます。
呼吸に意識を向ける
「呼吸法」も効果的です。
私は先週から(まだ始めたばかり)ジムで筋トレをしていて、深く深呼吸をするようになりました。
かなり深く息を吐き、吸い込みます。その上、ゆっくりと。これが良いようです。
呼吸法によって、自律神経のバランスが整い、冷静さを取り戻すことができるというのはよく聞きますが、最近実感しています。よく眠れるし「今、メタれている!」と思うことがここ数日何度かありました。
スモールステップ
また「小さな成功体験を積み重ねる」ことも大事な点だと思います。
ハードルの低いタスクから始めて成功体験を重ね、自信をつけていくのです。
物の道理の観点からも、これは「そりゃそうだ」って話ですが。
自分らしく生きていくために

最後に、私が大切にしている考え方をシェアします。
完璧など存在しないことを受け止めることです。
目指すのは良いでしょうが、目指しても存在しないので虚しいだけです。
目指すのは完璧ではない。自己の探究と自分らしさの追求では無いでしょうか?(少々短絡的か!?)
もしかすると、これって「良い意味での妥協点」を見つけることなのかもしれません。
良い意味、というのは、わたしらしい、という意味です。
「100点を目指すから不安になる」わけで、自分らしさに点数はつけられない。
それに自分らしさを目指す(開発し続ける)ことは、なんといっても楽しい過程です。
俄然元気が出ます。
大事なのは、不安に包まれている時、そうした自分の状態に気づき、離れたところから観察できること。と共に、自分らしさという人生の道を歩いていくことだと思います。
不安に支配されるのではなく「不安は時に気まぐれで訪れるような存在だ」と認識してみるのも良いかもしれません。
「自分らしさ」と生きていく。
自分以外のものにはなれないから。
今日のみなさまも、輝ける一日を過ごせますように。
