強みは、使い方を間違えると「弱点」になる
― リソースを活かす人と、すり減らす人の違い ―
前回、リソースは「意味づけによって見えてくるもの」とお伝えしました。
では、そのリソースは、いつもうまく機能するのでしょうか。
実はそうとは限りません。
強みが裏目に?
リーダーの現場でよく見かけるのは、「強みが裏目に出る」場面です。
たとえば、責任感が強い人。
とても頼りになりますし、安心して任せられる存在です。
ただ、その強さが行き過ぎると、何でも引き受けてしまい、結果として自分を追い込んでしまうことがあります。
また、調整力のある人。
周囲のバランスを取り、場を整えることができる大切な役割です。
一方で、その力が強く出すぎると、本来必要な対立を避けてしまい、問題が表面化しにくくなることもあります。
つまり、リソースは「持っていること」よりも、
「どう使うか」が重要なのです。
弱点の扱い方
さらにもう一つ大切なのは、弱点の扱い方です。
弱点というと、つい改善しなければならないものとして捉えがちです。
もちろん、放置してよいというわけではありません。
ただ、弱点ばかりに目を向けていると、自分のリソース全体が見えにくくなってしまいます。
リーダーとして関わるときも同じです。
「ここが足りない」という視点だけで見ると、その人が持っている可能性に気づきにくくなります。
ここで重要になるのが、フィードバックです。
フィードバックというと、改善点を伝えるイメージが強いかもしれませんが、
本来は、その人がどのように見えているかを正確に伝える行為です。
少し耳の痛い内容も含まれるかもしれません。
ただ、それがあるからこそ、自分では気づけなかったリソースに気づくことができます。
🔻YouTubeでもお話をさせていただきました
あなたにとって「負荷のある経験」
そしてもう一つ、成長の過程で欠かせないのが「負荷のある経験」です。
心地よい範囲だけで仕事をしていると、大きな変化は起こりにくいものです。
少し難しい、少し不安を感じる、そんな経験の中でこそ、新しいリソースが形づくられていきます。
もちろん、負荷が大きすぎると消耗してしまいます。
ですから、リーダーの役割は、そのバランスを見極めることです。
リソースは、磨かれるものでもあり、使い方を誤ると消耗するものでもあります。
その両面を理解して関わることで、メンバーの成長の質は大きく変わっていきます。








