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悩みは「止まっている」のではなく「詰まっている」

思考ループの正体?

「考えているつもりなのに、前に進まない」
そんな感覚を持ったことはないでしょうか。

一般的に「悩む」と言うと、感情の揺れや気持ちの問題として捉えられがちです。
しかし、少し視点を変えてみると、それは
「脳の情報処理がうまく流れていない状態」
と見ることもできます。

つまり、止まっているのではなく、どこかで“詰まっている”のです。

バランス

認知科学では、
私たちの思考には大きく二つのパターンがあるとされています。

一つは、解決策を考え、行動につながる思考。
もう一つは、
同じことをぐるぐると繰り返し、出口が見えない思考。

前者は問題解決に役立ちますが、後者はいわゆる「悩み」の状態です。

この違いはとても重要です。
なぜなら、悩んでいる状態は、
思考そのものが悪いのではなく、「使い方」が少しずれているということだからです。

脳の中では、
「内側に意識を向けるネットワーク」と
「外側に意識を向けるネットワーク」が、
バランスを取りながら働いています。

「内側に意識を向けるネットワーク」は自己理解や振り返りに役立ちますが、強くなりすぎると、自己批判や反すうに傾きやすくなります。
一方、「外側に意識を向けるネットワーク」は目の前の課題に集中し、行動を進める役割を持っています。

悩みが深くなると、このバランスが崩れます。

内側に向かう働きが強まり、そこから抜け出しにくくなるのです。
いわば、「頭の中の会議が延々と終わらない状態」とも言えるかもしれません。

さらにやっかいなのは、
この状態が続くと、行動に使うはずのエネルギーまで消耗してしまうことです。

本来なら外に向けて使えるはずの力が、
内側のループに吸い取られてしまう。
結果として、「考えているのに何も進まない」という感覚が生まれます。

責めない

ここで大切なのは、「悩んでいる自分を責めないこと」。

むしろ、「今、脳が内側に偏っているな」と気づくことが、最初の一歩になります。

教育の現場でも、「自分で考えて行動する力」が重視されています。ただし、ここには少し注意が必要です。「社会に適応すること」を優先しすぎると、本人の内側にある違和感や葛藤が置き去りになることがあります。

たとえば、「こうあるべき」に合わせようとするあまり、本音を飲み込んでしまう。そうすると、表面上はうまくやっているように見えても、内側では別の悩みが静かに積み重なっていきます。

つまり、悩みは「なくすもの」ではなく、「扱い方を学ぶもの」なのだと思います。
うまく付き合うことができれば、それは自分を理解する手がかりにもなります。

では、
どうすればこの“詰まり”を流していけるのでしょうか。

脳の働きを少しだけ味方につけながら、悩みのループから抜け出す具体的な方法について
明日のコラムでお話ししますね。

では、明日また!

この記事を書いた人

marco

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