「管理職になると忙しいのは仕方ない」「リーダーなんだから強くなければならない」。そんな風に思い込んでしまったこと、ありませんか?
私も昔、そう思っていました。
いや、思い込んでいた、と言っても過言ではない😰
リーダーの責任感や期待に応えなければという気持ちから、いつの間にか自分を追い詰めてしまったことが何度もあります。
今振り返ると、あの時の自分に「ちょっと肩の力を抜いていいんだよ」と声をかけてあげたい気持ちです。でも、当時の私はそんな余裕もなく、ただひたすら目の前のことに向き合う毎日でした。
孤独感と完璧主義に悩んだ日々
リーダーとして初めて大きなプロジェクトを任されたとき、私は「自分が完璧でいなければ」と強く思い込んでいました。後輩や初めてできた部下にも頼りがいのあるリーダーに見られたい。上司からは、安心して任せられる存在だと思われたい。そんな気持ちから、「誰にも迷惑をかけてはいけない」と一人で抱え込んでしまったのです。
その結果、上司に報告するときも「問題ありません」と言い切り😰、
部下には自分の弱い部分を見せないよう😰にしていました。
でも、心の中では「このやり方で本当に合っているのだろうか」と迷い、不安でいっぱいでした。夜になっても頭の中であれこれ考えが巡り、眠れない日もありました。
今思えば、その時の私は「孤独感」と「完璧主義」に悩んでいたのだと思います。
当時は、それがリーダーとして当然のことだと考えていました。
なんという、自分ワールドだったのでしょう😅
小さな「助け」がくれた気づき
そんなある日、私の大きな勘違いに気づかされた出来事がありました。
某プロジェクトでトラブルが発生し、全体の進捗に影響が出そうな状況になりました。私は「これも私が何とかしなければ」と必死に対応していたのですが、ある部下が「これ、自分がやってみてもいいですか?」と言ってくれたんです。(内心、ホッとしました(^_^;)
彼の提案を聞いてみると、私が考えつかなかったアイデアを出してくれて、結果的にトラブルはスムーズに(というか、あっという間に)解消しました。そのときに、「ああ、私が全部背負う必要なんてなかったんだ」と実感をしました。
それからだと思います。自分だけでせずに、声をかけさせてもらおう、と考えるようになったのは。
別の言い方をすると、少しずつ「頼ること」を覚えました。という感じでしょうか。
部下に「これお願いできるかな」と話しかけたり、
時には上司に「少し迷っていることがある」と相談してみたり。
誰かに助けを求めることは弱さではなく、むしろ信頼関係を築く大切な一歩という肌感覚が芽ばめました。これは不思議な経験でした。
「完璧でなくてもいい」から始める
もう一つ、自分を楽にしてくれたのは、「リーダーは完璧じゃなくてもいい」と受け入れることでした。これについては実は、まだまだ長い道のりでございまして😅
そして、もちろん、理想を持つことは大切ですから、それをNGと言っているのではなく、
理想を追い求めるあまり、今の自分を否定してしまうと、どんどん心が疲れてしまうことがわかったのです。自分を否定する時、大概、他者も否定してしまっていました。
ある日、私は後輩にこんなことを言われました。
「ちぴぃさんって、いつも全部を完璧にしようとしてますよね。」
😩 だめだこりゃ と思いました。
なぜかというと、この後の続きのセリフを考えてみた時、😩 だめだこりゃだったのです。
おそらく
「ちぴぃさんって、いつも全部を完璧にしようとしてますよね。でも、そのおかげで僕たちの仕事(活動)が狭くなっている気がします」
的な付属がついていたのだろうと思います。
ドキッとしました。ですが、考えるとその通りでした。
自分が完璧であろうとするあまり、部下の成長の機会を奪っていた
私は、心のどこかでそれを自覚していました😰
こうした経験を積み重ねていくと、
少しずつ「自分でする」というとらわれから「みんなで役割を分ける」考え方に切り替えるようになっていきました。すると、自分の気持ちが楽になっただけでなく、メンバーも動きが見えてきて、意見目れました。
自分を大切にすることが、チームを強くする
さて、
リーダーとして頑張りたい気持ちは、とても大切だ、と今も思っています。
ただ、私の場合、無理をし過ぎてしまいました。
自分が頑張りたい気持ち以上に大事なのは、自分自身を大切にすることだと痛感しました。
そもそも、リーダーが無理をしすぎてしまうと、自然とその雰囲気がチーム全体にも伝わってしまいます。逆に、リーダーが自分をケアし、心に余裕を持っていると、チームにもその空気が広がるんですよね。私にとってのJさん(コミュニティグループのリーダー)が、そうでした。
最近、特に思います。
リーダーは、「自分に優しくすること」から始めてみる。
わがままOKという話ではありません。
小さなことでもいいので、
例えば、好きな音楽を聴く時間を作るとか、美味しいコーヒーをゆっくり飲むとか。
「リーダーとして頑張る自分」を労わることが、実はリーダーのメンタルヘルスの一番の近道かもしれません。
実践へ
リーダーのメンタルヘルスは、個人の問題ではなく、チーム全体の健康にも影響を与える大切なテーマだと思います。
自分が何度も悩み、失敗しながら気づいたことは、「完璧などない」(いや、いらん!)ということと、「助けを求める力はスキルだ!」(こんなチームワークを高めるスキルが世の中にあるだろうか!)ということ。
自分を追い詰めず、肩の力を抜いてリーダーシップを取る。
それが、リーダーとしての成長にも、チームの成長にもつながるように思います(しんみりと、実感を込めて✨)。自分を労わることが、より良いリーダーシップの第一歩になるかもしれません。
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