理屈じゃないのよ、リーダーシップは
という大前提の元で、今日はリーダーシップの種類を見ていこうと思います。
よろしくお願いしますm(_ _)m
リーダーシップの種類と特徴
リーダーシップと聞くと、カリスマ的なリーダーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
オーラというか、言葉の魅力とか、得体の知れない何かに惹きつけられる、といったイメージ。
それもあると思うのですが、
リーダーシップには研究によりさまざまなスタイルがあるとされていて、それぞれに特徴があります。
たとえば、(全てではないのですが、ちょっと整理してみました)こんな感じ ↓
リーダーシップスタイル | 提唱者 | 発表 年代 | 定義(ちぴぃ解説) | よく例としてあがる 有名な方 |
ラッセフェール・リーダーシップ | Kurt Lewin | 1939 | 指示や関与を最小限にし、部下に自主性を与える(放任主義に近い?)。 | スティーブ・ウォズニアック(Apple共同創業者) |
民主型リーダーシップ | Kurt Lewin | 1939 | チームの意思決定において、メンバーの意見を積極的に取り入れる。 | サンダー・ピチャイ(Google CEO) |
タスク指向型リーダーシップ | Ohio State Studies, Michigan Studies | 1940-50年代 | 業務の達成を最優先し、目標達成のための計画や実行に重点を置く。 | ジャック・ウェルチ(元GE CEO) |
サーバント・リーダーシップ | Robert K. Greenleaf | 1970年代 | 部下を支え、成長を促す。組織の力を最大限に引き出す。 | ハワード・シュルツ(スターバックス元CEO) |
トランスフォーメーショナル・リーダーシップ | James MacGregor Burns | 1978 | 部下の価値観や目標を変革し、高いモチベーションを引き出す。 | ネルソン・マンデラ(元南アフリカ大統領) |
ビジョナリー・リーダーシップ | Warren Bennis, James Kouzes & Barry Posner | 1987-89 | 長期的なビジョンを描き、組織を鼓舞する。 | スティーブ・ジョブズ(Apple創業者) |
コーチング型リーダーシップ | Daniel Goleman | 2000 | 部下の成長を重視し、フィードバックを与えながらスキルアップを促す。 | ペップ・グアルディオラ(サッカー監督) |
オーセンティック・リーダーシップ | Avolio & Gardner | 2003 | 誠実さ、倫理観、自己認識の高さを持ち、リーダーが「自分らしくある」ことを重視する。 | サティア・ナデラ(Microsoft CEO) |
関係構築型リーダーシップ | Mary Uhl-Bien | 2006 | リーダーとフォロワーの関係性を重視し、信頼と協力を基盤にリーダーシップを発揮する。 | アリアナ・ハフィントン(ハフィントン・ポスト創業者) |
これらのリーダーシップの型は、どれが良いとか悪いとか、という尺度を持って考えるのではなくて、必要な時にその状況によって使える、ということが実用的なんだろうと思います。
たとえば、新しいプロジェクトを立ち上げるときはビジョナリー型が力を発揮しますが、長期的なチームの成長を考えるとコーチ型が有効です。部下の様子や状況に合わせてスタイルを変えるということもあります。
リーダーシップを高める方法
リーダーシップは生まれ持った才能だけで決まるものではなく、後天的に身につけることができます。(耳タコかもσ^_^;)
ここからは、リーダーシップの高め方をみて行きましょう。
自己認識を高める(やはり第一歩は「自己理解」ですね…)
リーダーシップの第一歩は、自分を知ることです。
自分の強みや弱みを理解し、どのような場面で力を発揮できるのかを把握することが大切です。
たとえば、部下の話をじっくり聞くのが得意なら、サーバント型やコーチ型のリーダーシップを強化できます。
フィードバックを受け入れる
リーダーシップを伸ばすには、周囲からのフィードバックを受け入れる姿勢が欠かせません。部下や同僚からの意見を素直に聞き、改善に活かしていくことで、より良いリーダーへと成長できます。
共通言語を持つ
チームの中で共通の価値観や言葉を持つことも、リーダーシップを発揮する上で重要です。「このチームの大切にすることは何か?」を明確にし、それを日々のコミュニケーションに落とし込んでいくことで、一体感が生まれます。
実践する
リーダーシップは学ぶだけではなく、実際に行動に移すことで鍛えられます。たとえば、「今日は部下の話を最後まで遮らずに聞いてみる」「自分の意見を押し付けずに、相手の考えを引き出す質問をしてみる」など、小さな一歩から始めるのがおすすめです。
リーダーシップの3要素とは
リーダーシップを発揮するためには、大きく分けて3つの要素が必要と考えられています。
1. ビジョン
リーダーには、チームをどこに導くのかという明確な方向性が求められます。「なんとなく頑張ろう!」ではなく、「この方向に進むことで、こういう未来が待っている」というビジョンを示すことで、メンバーも安心してついていくことができます。
2. 信頼
信頼は、リーダーシップを発揮する上で不可欠な要素です。部下やチームメンバーが「この人の言うことなら信じられる」と思える関係性を築くことが、結果としてチームのパフォーマンス向上につながります。信頼を築くためには、約束を守る、誠実に対応する、感謝を伝えるといった日々の積み重ねが大切です。
3. 影響力
リーダーシップとは、役職や肩書きではなく、人の行動に良い影響を与える力です。強制的に動かすのではなく、自らの行動や考え方を示し、周囲が「この人と一緒に働きたい」と思える存在になることが理想です。
実践に進みましょう!
誰もが身につけることができるリーダーシップスキル。スキルを磨くことで、チームの成長にもつながります。まずは、自分のリーダーシップスタイルを知り、様々な引き出し(リーダーシップスタイル)を自在に操れるのも、自分流のリーダーシップにつながると思います。
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