これまでの研修で聞こえてきた声の中でも印象的だったものを編集しました。
〜ちぴぃヒラサワの独断と偏見〜
リーダーの役割は、ただ業務をこなすだけではなく、チームを導いて、メンバーの成長を促しながら、成果を出していくことが求められます。そのためには、いくつかの重要なスキルが欠かせません。ここでは、私が特に「これはリーダーに身につけてほしい」と感じるスキルを5つご紹介します。
誠実さがある
リーダーにとって、誠実さは信頼の土台だと思います。
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部下からの信頼を失うことについて
例えば、部下がミスを報告してきたとき、「それは君の責任だ」と突き放すのではなく、「一緒に解決しよう」と対応する姿勢は「誠実さ」だと思います。
このような態度を持つリーダーは、部下からの信頼を得やすくなるのではないでしょうか。
以前、後輩に嘘をついたことで信頼を失ったことがありました。
忙しさのあまり、後輩に「来週中に改善案を出す」と約束したものの、それを守る余裕がなくて、わたしは信頼を失いました。誠実さは、日々の小さな行動の積み重ねだと思いました。そして、まだ関係ができていないもの同士だと、割と崩れやすい側面もあると思います。
リーダーは、言葉と行動を一致させることで、信頼を築いていくのだと思いました。
メンタルが強い
困難な状況に直面しても冷静でいられるメンタルの強さも、リーダーに必要なスキルの一つです。特に、急なトラブルやクレーム対応などでは、リーダーが動揺するとチーム全体が混乱します。
クレーム対応の研修を担当した際にロールプレイを実施しました。その時、参加者の一人が「とっさの時に頭が真っ白になる」と話していました。これについては、わたしはとても共感するのでありますが…💦、ただし、メンタルの強さは鍛えられるものです。(ノミの心臓のわたしがいうのもおかしいですが)。日常から、少しずつ難しい課題に挑戦したり、ストレスを管理する方法を学ぶことで、少しずつ鍛えていくことができます。わたしのように長い道のりの人もいれば、一過性の出来事で一気に鋼のようなメンタルに成長なさる方もいます。
いずれにしてもリーダーの心の安定感は、チームに安心感をもたらしてくれますから、訓練して逞しくなりたいものです。
コミュニケーションスキルが優れている
リーダーには、相手の話をしっかり聞き、自分の考えを伝えるスキルが欠かせません。部下との日々のやり取りだけでなく、経営層との会議でも、適切なコミュニケーションが必要です。
ある管理者は「部下との雑談が苦手で、距離感がある」と話してくれました。
わたしからは「まずは相手の話を聞いてみる」ことを提案しました。話すことより、聞くことに意識を向けて時間を使ってほしい、とお話ししました。
コミュニケーションは、聞くことから始まると思います。
聞くこと、それは「相手を知ること」だからです。そして、話を聞いた後にもう一段掘り下げる質問を投げかけるだけで、相手を身近に感じる経験もできます。
決断力がある
リーダーは、常に選択を迫られます。全員の意見を尊重しつつも、最終的な決断を下す責任があります。この決断力が弱いと、チームは迷走してしまいます。
「方向性を決めるのが怖い」と吐露したプロジェクトリーダーがいました。またまたわたしは共感してしまいました💦
しかし、決断は必ずしも完璧である必要はない、という話を二人でしました。以前、ブログで巧遅拙速のお話をしたことがあります(ストレス管理に役立つ習慣)。高い成果を出した人ほど、時間を十分にかけて完全を目指そうとするよりも、決めたことをやりながら修正していくのが結果を出すセオリーだと教えてくれます。そうであれば、必要なのは「決めた後の行動とフォローアップ」ということになります。たとえ幾分ずれた方向だったとしても、早めに軌道修正することで、チームのプラスに働くこともあります。結束力が高まったり、経験から学んだり、など。
困難な状況でも乗り切ろうとする
最後に、リーダーには「困難な状況でも諦めずに立ち向かう姿勢」が求められます。特に不確実性が高い時代では、計画通りに物事が進まないことも多いです。そのような中で、粘り強く対策を講じるリーダーは、チームに勇気を与えます。
以前、私が研修で出会ったリーダーがこんなことを話してくれました。「計画が大幅に遅れたとき、部下たちは諦めかけていた。けれど、自分が『まだ方法はある』と言い続けたことで、最後には全員が協力して乗り越えられた」と。このようなエピソードを聞くと、リーダーの粘り強さがどれほど大切かを改めて感じます。
リーダーの影響力の大きさ
いかがでしょうか。この5つのスキルを書きながら、話題を提供してくださった管理者やリーダーのことを思い出しました。彼・彼女らの影響力は大変大きい、とその時思いましたが、こうして書き出してみるとますますそれを感じます。
いずれのスキルもすぐに身につくものではありませんが、日々の実践を通じて鍛えていくことができるものばかり。
だから、いますぐにできることから始めてみるのはいかがでしょう。
たとえば、よく聞く、とか、まずは第1案として決断をしてみる、とか。
そうしたことが積み重なって、大きなリーダーシップにつながるのだと、わたしは思っています。
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