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チームメンバーとの日常的なコミュニケーションが大切な理由

リーダーシップの研修をしていると、「チームメンバーとの関係性を良くするにはどうしたらいいか?」という質問をよくいただきます。その答えのひとつが、「日常的なコミュニケーションをとること」です。

「そんなの当たり前では?」と思われるかもしれません。
でも実際には、業務の忙しさに追われてメンバーとの会話が最低限になってしまい、気がついたら部下(ま、自分もですが💦)が孤立していた…なんてことも珍しくありません。

コミュニケーションは特別な場面だけでなく、日常の積み重ねが大切です。
ここでは、私が特に大事だと思う4つのシーンをご紹介します。

1対1の面談

「1to1をやっています」という管理者の方も多いですが、フォロワーの立場の人に聞いてみると「報告会になってしまう」「いつの間にか指導の時間」という声が聞こえてきました。

しかし、上司は気づいていないわけではないのです。
なぜなら、他方でそういった悩みをお聞きするからです。(それが良くない、という意味ではなく)

以前、管理職研修で「1to1を思うように活用できていない」という話題が出ました。
詳しく聞いてみると、上司側が「業務の進捗確認」に終始してしまい、うっかり部下の気持ちを聞けなかった、ということでした。

イロハのような話ですが、1対1の面談で大事なのは「話す」より「聞く」こと。
特に、部下がどう感じているか、何に困っているかを引き出すことが重要です。

営業マンも、話すよりもお客様のお困りごとや考えていることを引き出そうとしますよね。とても似ています。それと、沈黙が苦手という管理者の方もおいでのようですが、沈黙が流れても焦らないことをお勧めしたいです。特に面談では、待つことで相手が本音を話しやすくなります。

また、私がよくお伝えするのは、「完璧な面談を目指さない」こと。
(自分が目指してしまうので、これは痛感しております💦)
部下の話を全部解決しようとすると、かえってプレッシャーになりますし、そもそもそれは無理な話です。むしろ、「話してくれてありがとう」「その気持ち、わかるよ」から始めていくことが大事で、そうして受け止めるだけでも、部下の気持ちは軽くなるものだ、とフィードバックをもらいましたσ^_^;

職場でのたわいのない会話

「部下と何を話せばいいかわからない」と悩む方も多いですが、意外と効果的なのが、業務以外の「たわいのない会話」です。

たとえば、自分のGood&Newを話したあとで、「君も何かある?」というように。
最近では、あまりプライベートなことに立ち入ると、不快感を覚える方もいるので、まずは自分が話した上で、あくまでも「ある?」という抽象度の高い聞き方が良いかもしれません。
「週末、どう過ごした?」「最近、ハマってるものある?」より、自分が週末にあったよかったことや、最近ハマっていて誰かに話したいと思ってたんだ、など軽く話して、「君は?」というように。
返報性の法則が働くかもしれませんね。


何気ない会話があるだけで、心理的な距離が縮まります。
特に、リモートワークが増えた今、「業務の連絡以外で話す機会が減った」という声も多いので、意識的に雑談の時間をつくることも、アリだと思います。

以前、私が関わった企業では、朝のミーティングの冒頭に「最近のちょっとした出来事を共有する時間」(Good&New)を設けたところ、チーム内の雰囲気も明るくなり、会話が増え、仕事の相談もしやすくなったそうです。雑談は、単なるおしゃべりではなく、信頼関係を築く大切な要素だと感じさせてくれました。

あいさつ

「おはようございます」「おつかれさまです」
たったこれだけの言葉でも、職場の雰囲気を大きく変えることがあります。特に、リーダーの立場にいる人が意識してあいさつをすると、チームの空気が変わります。

わたしは声が小さいので「あいさつをしても返事が返ってこない」と悩んでいました。でも、ある時から大き目の声で挨拶をすることと、相手の目を見るようにすると、周りも反応してくれるようになりました。
あいさつは、ちょっとしたことのようですが、「あなたに関心がありますよ」というメッセージにもなると思います。リモートワークでも「おはようございます」とチャットで送る行為の積み重ねが、相手の安心感につながったりします。小さな積み重ねは大事ですね。

飲み会

「飲み会は必要なのか?」というのは、最近特に議論になるテーマです。もちろん、無理に行く必要はありませんし、強制参加はNGですね。でも、たまに開催する飲み会が、意外とリラックスにつながることもあります。

もちろん、お酒を飲まなくても「ごはんに行く」「オンラインでカジュアルな雑談会をする」など、形はいろいろあります。「仕事の場では言えないことを話せる場をつくる」という意味で、こうした機会を活用するのはおすすめです。

日常のコミュニケーションがチームの土台になる

いかがでしょうか?
毎回のように書いていますが、リーダーシップは特別なスキルが必要なわけではなく、日常のちょっとした関わりの積み重ねから生まれるものです。

1対1の面談で話を聞くこと。
たわいのない会話で距離を縮めること。
あいさつを大事にすること。
たまには、飲み会などの場を活用すること。

このような「ちょっと」のコミュニケーションが、信頼関係という大きなものをつくっていきます。

「忙しくてなかなか部下と話せていないな…」と思ったら、まずはあいさつや雑談から意識してみるのはどうでしょう?それだけでも、少しずつ職場の空気が変わるかもしれません。


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marco

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