「また同じミス?」「どうして分かってくれないんだろう?」
リーダーとして働いていると、こんな風にイライラする場面は少なくないと思います。
(リーダーをイライラさせていたわたし😰すみません)
私たちは人間ですから、忙しいときやプレッシャーがかかると、感情的になりやすくなり、つい強い口調になったり、不機嫌な態度を取ってしまったりすることもあるかもしれません。
そんなとき、私たちが意識したいのは(というか、わたしのおすすめは)「EQ(感情知能)」です。
これは、自分の感情を理解し、適切にコントロールする力のこと。
リーダーにとっては特に重要なスキルで、自分の感情を適切に管理しながら、相手の感情にも配慮する力と言っても良いでしょう。
関連記事
自分の感情を管理する
仕事ができる人ほどEQが高いと言われるのは、単に知識やスキルがあるだけでないように思うのです。
個人的には、仕事をしていて「感情のコントロールができるから」と感じることが多くあります。
では、もし怒りの感情をコントロールできなかったら、職場ではどんなことが起こるのでしょうか?
怒りの感情を、マネジメントできないとどうなるか
感情のコントロールができないリーダーのもとでは、チームの雰囲気が悪化しやすくなります。
例えば、部下がミスをしたとき、感情にまかせて怒鳴ったり、無視したりすると、どうなるでしょうか?
・部下が萎縮し、発言しにくくなる
・指示待ちになり、自発的に動かなくなる
・問題が起きても報告をためらうようになる
結果として、チームのパフォーマンスは低下し、業績にも影響を及ぼします。
わたしは、あからさまに感情を出す上司のもとで働いたことがありますが(こちらをご参照ください。➡︎https://0comb.com/2025/02/03/teameork/ / https://0comb.com/2025/02/04/bunka/)、
実は、感情をあまり表に出さない上司と仕事をしていたこともあります。ミスをしたときには無言でため息。何を考えているのか分からず、常にピリピリしていました。怒鳴るわけではなくても、「今、不機嫌だな」と感じると、それだけでチーム全体が萎縮してしまうものです。
また、感情をコントロールできないリーダーのもとでは、部下が「リーダーの機嫌をうかがう」ことにエネルギーを使うようになり、本来の業務に集中できなくなるという問題もあります。
では、怒りの感情を制御するためには、どうすればよいのでしょうか?
怒りの感情を制御するテクニック
怒りの感情をコントロールするためには、「自分の感情を客観的に見ること」がポイントです。
感情に流されがちな人は、自分が感情で気になっていることに歯止めが効きません。つまり、感情に支配された状態なのです。ここでは、客観的に見るための具体的な方法をいくつか紹介します。
① 6秒ルールを意識する
怒りのピークは約6秒と言われています。その間に深呼吸をする、数を数える、飲み物を一口飲むなどして、一旦クールダウンするだけでも、衝動的な発言を防ぐことができます。
② 「なぜイライラしているのか?」を考える
部下のミスにイライラするとき、それは本当に「ミス」に対する怒りなのか、それとも「忙しいのに余計な仕事が増えた」「ちゃんと伝えたつもりだったのに…」といった別の要因があるのか、自分の感情の奥を探ることも大切です。
③ 思考の着眼点を変える
怒りを感じると、「またミスか」「なんでできないんだ」と目の前の出来事ばかりに意識が向きがちです。でも、視点を変えるだけで、冷静に対応しやすくなります。
例えば、「またミスをしたな」ではなく、「どうしてミスが起こったんだろう?」と考えると、感情ではなく原因や改善策に意識が向きます。
怒ったまま動くのではなく、「この状況をどう解決できるか?」と考えることが、リーダーとしての冷静な判断につながります。
④ 「怒る」のではなく「伝える」
ミスを指摘するとき、「何でこんなこともできないの?」と言うのではなく、「ここを改善したら、もっと良くなると思うよ」と伝えるだけでも、相手の受け取り方は変わります。
リーダーは、ただ感情をぶつけるのではなく、「どうすれば、相手に伝わるのか?」を意識することが大切です。
リーダーへのメッセージ
怒りの感情をコントロールすることは簡単ではありません。
でも、それができるリーダーは、間違いなく信頼されます。
感情を抑えるのではなく、「どう付き合うか?」を考えることが大切です。
怒りは決して悪いものではありません。
むしろ、「何かを良くしたい」というエネルギーが込められています。
それをうまく使えば、チームをより良い方向に導くこともできます。
私自身、「感情をコントロールしなきゃ」と思うほど、逆にうまくいかなかったことがあります。
でも、「どうして私はイライラしてるんだろう?」と一歩引いて考えられるようになってから、
気持ちが楽になりました。
すでに何度かコラムのテーマに上がったことがありますが、「リーダーは完璧でなくても良い」です。
でも、「感情をどう扱うか」を学び、実践することで、チームの雰囲気は大きく変わります。
今日から、まずは6秒ルールを試してみるのはどうでしょう?
あ、余談ですが、6秒待つだけで冷静になるわけではありません。何を取り組むかと言うこともあわせて、の6秒です。
これに取り組みだけでも、あなたのリーダーシップは変わっていくことは間違い無いでしょう。
ご利用ください。
当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて
無料相談会を開催しています。
ヒューレット・パッカード社の創業者が残した「人の成長なくして企業の成長はない」というメッセージは、その後リーマンショック等を経て事実上各社で証明され続けている実態があります。こうしたことからも、企業では社員を育成するための様々な研修を企画されていることと思います。
当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて企業様ごとの個別無料のオンライン相談会を開催させていただいております。お気軽にお問合せ・お申し込みください。
そのほか、自社の研修を新たに導入することに関するご相談をオンラインでお受けしています。
・現状ではどういった研修を導入すると良いのか
・研修はどの頻度で実施すると良いのか
・フォローアップはどのように進めると効果があがりやすいのか
・階層ごとにどういった教育が必要なのか
・自社の教育体系施策を作成したいが、作り方がわからないし現実的かがわからない
など、従業員育成に関するあらゆるご相談を無料でお受けしております。
ご希望の方は、以下のお申し込みフォームからお申し込みください。
追ってご連絡をいたします。
ぜひ、無料個別相談をご利用ください。
組織こうどう研究所