自分の原動力はどこから来るのか
「自分の原動力はどこから来ているのだろう?」
これまでは、
「人の成長を支援したい」
「誰もがいきいきと働ける職場をつくりたい」
という思いを軸に、研修やコーチングの仕事に取り組んできました。
けれど、それが本当の意味で“内側から湧き上がる動機”なのか、
それとも“期待に応えたい”という外的な圧力に近いものだったのか
その境界はいつも曖昧でした。
内側から湧くエネルギーという示唆
EQの学びが教えてくれたのは、
「内発的モチベーション」とは、自分の価値観や使命感とつながるエネルギーであるということでした。外的な報酬や他者の承認のためではなく、「それをすること自体に意味がある」と感じられる状態です。
とはいえ、その状態を常に保つのは簡単ではありません。
忙しい日々の中では、「やらなければ」「求められているから」といった意識に引っ張られ、気づけば義務感で動いていることもあります。
気づきの瞬間 外に向かっていた自分
先日、立て続けに講師登壇が続いたときのこと。
疲労を感じながらも「期待に応えなければ」と自分を奮い立たせていました。
そのとき、ふと「本来の目的を見失っている」と気づいたのです。
本当に“ふと”でした。
おそらく、日頃から心のどこかでEQの学びを意識していたのでしょう。
その「ふと」をきっかけに、
思い出したことがあります!
私がこの仕事を始めた当初は、
“伝えること”が目的ではなく、
“人の変化を支援すること”に喜びを感じていた、ということです。
いつの間にか、
その根源的な喜びを忘れ、
成果や評価を追うことに偏っていたのです。
「ああ、私のモチベーションは外側に向かっていたんだ」
とはっきり自覚した瞬間でした。
価値観を言葉にする
そこから、
自分の価値観を言葉にする作業を始めました。
「なぜこの仕事をしているのか?」
「何をしているときに、心が静かに満たされるのか?」
問いを重ねるうちに、
「人が自分の可能性に気づく瞬間を見届けること」
「自分が誰かの“気づき”のきっかけになれること」
が、私にとって何よりの充足感だと再確認しました。
この感覚こそが、“内発的モチベーション”の源泉なのだと思います。
内なる軸を持つということ
最近は、仕事をするときに
「これは私の価値観に合っているか?」と
確認するようになりました。
同じ仕事でも、“自分の価値観に沿っている”と感じると、
疲れ方が違います。
外的評価を気にしていた頃は終わるたびに消耗していましたが、
今は「次はもっと工夫してみよう」と前向きなエネルギーが残ります。
内発的モチベーションとは、
努力を“消費”ではなく“循環”に変える力なのだと実感しています。
他者との関係にも生まれた変化
以前の私は、
「相手の期待に応えること」が関係維持の基本だと思っていました。
けれど今は、「自分が何に誠実でありたいか」という軸で
関わるようになり始めています。
すると、不思議なことに
自分の想いを正直に打ち明ける機会が増え、
その結果、信頼が深まった相手がいました。
内発的な動機で動くと、
関係もより自然で、しなやかになるのだと思います。
内側の声を聴く力
内発的モチベーションは、
感情リテラシーや自己パターンの認識とも深くつながっています。
自分の感情を理解し、
自動反応のパターンを手放すことで、
ようやく“本当の願い”が見えてくる。
外からの刺激に反応するのではなく、内からの声に耳を傾ける力。
それこそが、このコンピテンシーの核にあるのだと思います。
結び──静かに灯を絶やさない
今後は、
「やりたいからやる」という選択を
少しずつ増やしていきたいと思います。
内側のエネルギーの質が変われば、
そこから生まれるものもきっと変わっていく。
自分の内側に灯る小さな火を絶やさず、静かに、そして丁寧に灯し続けていきたいと感じています。
あとがきです!
内発的モチベーションは、
声高に「頑張るぞ」と言うものではなく、
静かな確信のように内に宿るものなのかもしれません。
その小さな火が、思いがけず周りの人の心も温めていく、
そんな連鎖が生まれたら素敵ですね✨








