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Feed Back 談 2

前回の続きです。

Feed Back談1

前回引用した例はこちら ↓

あなたは、こんな場面に出会ったことはありませんか?


登場人物
■Aさん フィードバックをする人
■Bさん フィードバックを受ける人
■そして周りにいる人


場面(1)

Aさん
「Bさんの話は、理屈が多いと感じました。具体的な事例が欲しかったです。」
周り
・ある人は(Aさんに)拍手
・ある人は「Aさんのフィードバックは具体的ですね」
と言い、
・ある人は「Aさんはこうしてほしいというリクエストがあって、わかりやすいですね」
・・・。


考察1
フィードバックはフィードバックを受ける人の行動変容や成長のためにする

考察2
フィードバックは、受け手がどのような影響を受けたかの情報を具体的に盛り込む

そして今日は、考察の3つ目です。

考察3
なぜ、その発言内容が検証されないのか、です。

ここでのフィードバックは、受け手の主観ですが、
それが、
ある特定の人がそう感じたのか
あるいは、
複数の人がそう感じたのか
この2つの違いは大きいように感じます。

フィードバックを受け取る人にとっては、
その情報の取り扱い方が大きく違ってくることは想像に難しくありません。

例えば、
そのグループの半数以上の人が、
Bさんの話は理屈が多い、と感じていたとすれば、
Bさんはその情報から自身の言動の修正を図ろうとするでしょう。

他方で、
そのグループの聞き手の中に
一人だけ同じ専門の人がいたとして、

『わたしの方がもっと上手に話せるし』
『もっと事例を提供しないとダメだろう』
と評価や判断したり、
『それなのになぜこいつが話すんだ』
と嫉妬心さえ抱いたとします。

そうした思いからBさんに対して、思わず
「Bさんの話は、理屈が多いと感じました。具体的な事例が欲しかったです。」
と言ったのかもしれません。

そうであれば、
前者とは、全く意味が違ってきます。
その特定の人と
フィードバックを受ける人の二者間に
何らかの感情が介在していれば、
二者間の関係性の情報、
と考えられます。

わたしは思います。
その内容を、少し掘り下げて検証した方が良いのでは、と。

言って終わり、で良いのでしょうか。

せっかくですから、その後に
複数の人がそのように感じたのか、
検証してみると良いですね。

Feed Back談3も書くかもしれません。
では、またです。

Feed Back談1はこちら


まるこ。

後日談:結局、Feed Back談3 書きました。



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marco

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