日本中のリーダーが悩んでいること④チームで成果を出すために必要な要素
仕事で「チームで成果を出す」ことほど難しいと感じさせられるテーマはないのかもしれません。
優秀なメンバーがそろっていても、目標に向かって力を発揮できないこともあれば、一見平均的なチームが素晴らしい結果を出すこともあります。その違いはどこにあるのでしょうか?
今日は、目標設定、マネジメント技法、具体的な改善の方法を通じて、
チームで成果を出すためのヒントを探ってみようと思います!お付き合いください。
目標設定とその達成に向けたチームの役割
まず、成果を出すために必要なのは、明確な目標設定です。
「目標」と聞くと、具体的な数値やスローガンを掲げることを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、重要なのは目標が「チーム全員に共有され、意味が理解されているか」という点。
例えば、ある営業チームで「売上を20%増やす」という目標が掲げられたとします。
ただ数字だけが提示されても、メンバーそれぞれが何をすべきか分からず、結果的に目標が他人事になってしまうことがあります。
目標を共有するためには、「この目標がなぜ重要なのか」「自分たちの役割は何か」を話し合い、チーム全員で納得することが大切です。
これによって、目標はただの「上からの指示」ではなく、チーム全員の挑戦の対象になっていきます。
部下の成果を最大化するためのマネジメント技法
次に、部下の成果を最大化するための技法について考えてみます。
多くのリーダーが「マイクロマネジメント」と「放任主義」の間で揺れ動いてしまうことがあるように思います。しかし、本当に効果的なのは「適切なサポートを提供しつつ、任せる部分は任せる」という柔軟性、一般的な言葉を使うと「バランス感覚」だと思います。
例えば、新人のAさんが成果を出せず悩んでいるとします。
ここで「もっと頑張って」と叱るだけでは逆効果だろうことは、多くのリーダーが想像すると思います。とはいうものの、詳細な手順を全て指示してしまうと、Aさんの成長の機会を奪ってしまいます。
こんな時は「どこでつまずいているか一緒に考え、次の一歩をサポートする」という第3の選択肢が必要になるでしょう。「新人だから」ではなく「新人の、Aさん」の状況にあったマネジメントを選択するので、第4、第5の選択肢も考えられるかもしれません。A案かB案か、ではなく、「新人の、Aさん」にあった案です。
業務の改善と成果を出すための具体例
最後に、業務を改善し、チームの成果を上げるための具体的な方法をシェアしたいと思います。
例えば、会議の効率化。
「会議が多すぎる」「何のための会議か分からない」といった声は、どの職場でもよく耳にします。
これが積み重なると、メンバーのエネルギーが削がれ、結果的に成果に悪影響を及ぼすでしょう。
解決策の一つとしてお勧めできるのは「会議の目的を一言で説明できるか」です。
「え?それ?」と思われるかもしれませんが…💦
会議の前に「この会議は、次のプロジェクトの目標と役割を明確にするためのものです」と伝えるだけでも、参加者は何をすべきかが理解しやすくなります。
さらに、発言が少ないメンバーには「〇〇さんの意見も聞いてみたいです」と促して、全員が参加できるコミュニケーションのラインを作ることで、チーム全体の視点を広げられます。
「明確になっている」とは「共有されている」こと
チームで成果を出すためには、明確な目標、適切なマネジメント、業務改善の積み重ねが必要です。
一朝一夕で変わるものではありませんが、小さな工夫を重ねることで、チーム全員が力を発揮できる環境を作ることができます。
ぜひ、身近で小さな場面と思われる時でも「目標を明確に伝える」「部下の話をしっかり聞く」「目的を意識する」を積極的にする、そんなリーダーの皆さんの挑戦を、心から応援しています。