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集中できないのは、意志の問題じゃなかった
「よし、集中しよう!」と意気込んだのに、気づけばスマホを見たり、他のことを考えてしまったり…。そんな経験、山積のわたし。
「もっと集中力をつけなきゃ」と思いながら、なかなかうまくいかずに悩んでいました。
でもある日、「集中しようとするから、うまくいかないのでは?」とひらめいた!
たとえば、子どものころ、好きな漫画を読んでいたら、あっという間に時間が経っていたし、英語でアーノルド坊やは人気者のヒヤリングレッスンの時は授業の時間が短かく感じた。
仕事でも「これ、おもしろい!」と思ったときは、自然と集中できていた気がします。
つまり、集中できるかどうかは「意志の強さ」ではなく、「夢中になれるかどうか」 が大事、って思い当たったわけです。
夢中になれると、自然に集中できる理由
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では、なぜ夢中になれると自然に集中できるのでしょうか?
それは、脳の仕組みが関係しています。
何かに夢中になっているとき、私たちの脳は「ドーパミン」と呼ばれる物質を分泌します。
これは「楽しい!」「もっと知りたい!」という好奇心を引き出し、自然と集中力を高めてくれるんです。逆に、「集中しなきゃ」と思いながら無理に取り組むと、プレッシャーを感じ、脳がストレスを覚えてしまいます。
- 好きな映画は、2時間でも飽きずに観られる
- 興味のあるテーマの本なら、気づいたら何時間も読んでいる
- 楽しいゲームなら、時間を忘れて没頭してしまう
これらはすべて「集中しよう!」と意識したわけではなく、夢中になった結果、自然と集中していたのです。
仕事でも同じ。
「やらなきゃいけない」と思うと集中できないのに、「おもしろい!」「もっと知りたい!」と思えた瞬間、驚くほど作業がはかどることがあります。
「気づいたら時間を忘れていた」経験を仕事にも活かすには?
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あるプロジェクトでこの「夢中の力」を実感しました。
新しい研修プログラムを考えることになって、最初は「時間がかかりそうだし、面倒だな…」と感じていました。ところが、研修のテーマについて調べているうちに、「あ、これ面白いかも?」と思えるポイントを見つけたんです。
そこからは、もう止まりませんでした。気づいたら何時間も資料を読み漁り、気がつけば夜。普通なら疲れるはずなのに、「もうこんな時間!?」と驚くほど夢中になっていました。
このとき実感したのは、「夢中になると、集中しようとしなくても勝手に集中している」 ということ。つまり、集中できないと悩むよりも、「どうすれば夢中になれるか?」を考えた方が、はるかに効率的だとわかりました。
では、仕事で夢中になるにはどうすればいいのでしょうか?
まずはドキドキと出会うことから
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夢中になるための第一歩は、「自分が面白いと思える部分」に出会えること!
そのためには、どこにそれがあるかを見つけなければ。
というわけで、例えば、こんなことを試してみると、意外な発見があるかもしれません。
ひと通り目を通してから、面白そうなものをピックアップする
それから、展開を起こす
この頃、研修コンテンツのスライド起こしに時間がかかってひとつの問題になっていました。
そんな時、別の研修事業でMiroを使うことになり、着手。やってみると「これは面白い!」となり、スライド作りに応用。すると、スライド起こしのスピードが急速にアップ!
つまり、夢中になれるものは、最初から見つかっているとは限らない のです。活動を広げることで、出会えます。その出会いを工夫することで、気づけば集中できる環境ができあがるのかもしれません。
集中するより、夢中になれる環境をつくる
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「集中しよう!」と頑張るより、「夢中になれることに出会う」方が、ずっと簡単で効果的です。そのためには、活動の幅を狭めないこと。ストレスにならない範囲で良いので、広く持つこと。経験が広がれば出会いも増えます。
・集中できないのは、意志の弱さではなく「夢中になれていないだけ」
・夢中になった瞬間、集中しようとしなくても自然と集中できる
・「気づいたら時間を忘れていた」経験を仕事にも活かせる
・まずは「好き」「楽しい」を見つけることから始めるのが大切
仕事で夢中になることを意識するようになってから、集中力の悩みが減りました。そして何より、仕事そのものが楽しくなっています。
もし、「集中できない…」と悩んでいるなら、活動を広げてアンテナを張ること。ものは試しと思ってひとまずやってみること。その中に、夢中のタネが転がっていたりします。見つけた途端、驚くほど仕事がはかどることでしょう!
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