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つかみどころがない

回想

とてもポジティブで、明るくていい人なんだけど、いざ仕事の話になると、つかみどころのない話ばかりする

・・・「○○を目指すんだ!」「□□が大事だよね!」

目を輝かせながら、未来のビジョンを熱く語る。
「確かに大事なことだな」と思いながら聞いているけれど、話はどんどん抽象的に……。気づけば「で、何をすればいいんだっけ?」と頭の中にハテナが浮かんでしまう。

 ポジティブで前向きなリーダーの姿勢は、チームの士気を高めるのに大事な要素。でも、話がふんわりしすぎていると、次のアクションをどうすればいいのかわからなくなってしまいます。

詳しく聞こうと思っても、夢や目指すものを話し始めると次々に話が展開なかなか質問もできないまま、わかったようなわからないような……。

 「ちょっと確認しておきたい」と思っても、リーダーはすぐ次の話題へ移ってしまう。「質問しづらい雰囲気」「話の途中で口を挟みにくい」そんな状況に・・・

 結局、ミーティングの時間が足りず、後で個別に聞こうと思っても、忙しそうでつかまらない。そうこうしているうちに、やるべきことがよくわからないまま仕事を進めることになってしまう。

これが何度も続くと、「まあ、こんな感じでいいか」と自己判断で進めることが増えていきまた。

自分で決めて、着手

褒められるものの、どんどん自分の仕事が増えていく。リーダーは夢を語るばかり。
あなたは何もしないつもり?とさえ思い始めてしまう自分にも嫌気がさして。

結局、過剰な仕事量にも、そのリーダーにも疲れてしまい、心の距離ができていった。

さよならの時が来た


やがて離れることになった。
その時の自分の感情を今でも如実に思い出す。

私はその時、
妙にホッとしたのを覚えている。

あぁ、もう自分だけで頑張らなくてもいいんだって。
これからは、、徹夜しないで済む。
夢の話に付き合う時間もなくなる。
私はそんなふうに考えてしまったのです。

仕事においての「つかみどころのなさ」

 リーダーが具体的な指示を出さないと、結局メンバーが自分で考え、判断し、行動するしかなくなります。最初のうちは「自主的に動けている」と前向きに捉えていても、次第に「結局全部自分で決めないといけないのか……」という負担に変わっていく。

 気づけば、自分の担当外の仕事まで増え、オーバーワークに。リーダーは相変わらず夢を語るばかりで、チームがどう回っているのかを気にしていない。こうなると、メンバーは次第に疲れていきます。心も体も。心の距離を置くようになるでしょう。そして、最終的に「この環境から抜け出したい」と思い、離れることを決断する。(わたしだ・・・)

仕事で離れた時、不思議とホッとした気持ちになったのは、無意識のうちに「ずっと頑張りすぎていた」からかもしれません。

大きな目標も大事だけど、具体性のある議論ができるリーダーと巡り会いたい。
わたしは、そう思いました。

現実に落とし込む力

 ビジョンや目標を掲げることは、リーダーにとって重要な役割です。でも、それだけではチームは動きません。「その目標を達成するために、具体的に何をすればいいのか?」を明確にすることが求められます。

 たとえば、「売上を2倍にする!」という目標を掲げるのはいいですが、それを実現するための具体的なステップがなければ、メンバーは何をすればいいのかわかりません。「具体的なアクションプランをどう設計するか?」が、リーダーの力量を問われる部分です。

 また、メンバーが質問しやすい雰囲気を作ることも重要です。「何か質問ある?」と聞くだけではなく、「今の説明でわかりにくかったところは?」と具体的に問いかけるだけでも、コミュニケーションの質が変わります。

 リーダーは夢を語るだけでなく、それを現実に落とし込む力を持っているかどうか。もし、自分の話し方や伝え方に不安がある場合は、一度メンバーに「どんな風に受け取った?」と確認してみるのも良いかもしれません。そこから、リーダーとしての成長につながるヒントが見えてくることもありますよ。

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