~私が24年間で気づいた経験学習の本質~
※個人の見解が入っています。
「振り返りを『知恵』に変える ~コルブの経験学習サイクル~」
経験の量ではなく、
経験の解釈と省察こそが成長を生む
これは、経験から得たわたしの仮説でもあります。
■ デューイからコルブへの流れ
デューイが示した「経験の質」の思想は、
レヴィンの学習循環モデルに影響を与え、
さらにピアジェの発達理論を経て、
コルブが1984年に統合しました。
その前提にあるのがデューイのこの言葉です。
> “Experience arises from the interaction of external conditions and internal states.”
> 「経験は外的条件と内的状態の相互作用から生まれる。」
■ コルブの4段階サイクル

1. 具体的経験
2. 省察的観察
3. 抽象的概念化
4. 能動的実験
特に重要なのは省察です。
* 何が起きたのか?
* なぜそうなったのか?
* 次はどうするのか?
この思考こそが、デューイが“省察的思考”として重視した部分です。
■ デューイの省察的思考の5段階
1. 困難の認識
2. 問題の明確化
3. 仮説の形成
4. 推論による吟味
5. 行動での検証
この構造を実践的に整理したのが、コルブのサイクルなのです。
次回は、
職場全体を“学びの共同体”にするための実践をご紹介します。








