営業時間:平日10:00~17:00

070-5054-3110

休業日:土日祝日 年末年始季節休暇

情報は複数 検討する人も複数!

情報を取り扱うことについて書いてみます。

担当するチームを持っている管理者の方に、参考になるのではないかな、と思います。

仕事をする時、
「たくさんの情報を集めて検討しなさい」
なんてよく耳にします。

情報は、
複数あればその数だけ視点が持てますし、
コンテンツに偏りが出にくくなります。

つまり、より妥当な判断をすることができる
というわけです。

情報が複数あってこそ、
比較や検討などの作業を行えます。
それに、比較検討作業を通して、自ずと「俯瞰」してその対象を見ることもできます。

他方で、一種類の情報だけでは、
複数の視点を持ったとしても対象はひとつであるため、
検討に限りがあるでしょう。

そもそも「どうして一種類だけで検討しようと思うのか」と個人的には突っ込みたくなるわけですが・・・。

さてここで、
実際にあった事例を一つご紹介します。

とても優秀な人が
リーダーに抜擢されました。

いろんなことを考え、
善し悪しを決め、チームの活動をコントロールしようとしました。

しかし、

人はそれぞれみんな違いますから
チームメンバーの中には、
概ね同意できたとしても、微妙に合致しない意見を持っていたり、
全く違う意見を持っている、という人もいました。

こうした状況の中、
優秀なリーダーは、
自分の優秀さを信じて(意識して信じていたのではないと思いますが)、
自分がテキパキと行った判断に則ってメンバーを動かそうとしたため、
メンバーは、ひとりやめ ふたりやめ・・・
やがて、チームとして機能できない集まりになってしまいました。

リーダーは、いくつかの情報を集めて検討したようでしたが、
視点が一つだったからでしょうか、
判断内容はチームに受け入れられなかったようです。

あまりにもたくさんの人が意思決定に加わると、
判断には時間がかかってしょうがありませんが、

一人で決めるのではなく、
複数の人で検討をしたり、
ある程度は一人で決めても、最終的にはみんなの意見を聞いてみる、など
工夫があると良いですね。


こうした話題を、管理者コーチングで扱ったことがあります。
その後、管理者は、

1、まずはみんなの意見を聞いて、それを検討してリーダーが判断し、みんなに根拠を添えて説明する
2、ある程度自分が検討した上で方向性を決め、みんなに説明をした上で合意を求める

という2種類のやり方を試し、
2の方がチームに受け入れられやすいことがわかったので、
それからは2のやり方ですすめることが多くなりました。

管理者としても、ストレスがずいぶん軽減されてやりやすくなったと話していました。


情報は「扱うもの」 適切な扱い方をしましょう〜!

この記事を書いた人

marco

関連記事

  • リーダーシップ
  • 管理者
  • 能力開発
バランス型リーダーシップを目指すために

「感情的なリーダー」は信頼を失う? なぜ「感情を大事にすること」が必要なのか リ […]

  • グループプロセス
  • チームワーク
  • リーダーシップ
  • 能力開発
成人発達理論をビジネスに活かす:リーダーシップの可能性

職場でこんな経験はないでしょうか? “部下の成長を感じたいけれど、どのようにサポ […]

  • いろいろプロセス
  • グループプロセス
  • コミュニケーション
「今この瞬間から始める業務改善 ― 過去の事例より“目の前の現場”が教えてくれること」

答えは足元にある 「業務改善」と聞くと、立派な成功事例集や有名企業の取り組みを参 […]

  • コミュニケーション
  • 能力開発
Z世代に向けた上司のコミュニケーションのポイント

Z世代(1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代)は、デジタルネイティ […]

  • いろいろプロセス
  • グループプロセス
「会議時間を半分にしたのは、意外なひと言から 〜“いま”を動かした業務改善の現場〜」

きっかけは「長すぎません?」のひと言 ある企業で、毎週行われる定例会議がありまし […]

  • いろいろプロセス
  • チームワーク
  • リーダーシップ
  • 生産性
部下からの信頼を失うことについて

「言い訳が多い上司」や「その場しのぎの説明ばかりするリーダー」の部下につくと、い […]