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後悔が教えてくれること

実はわたしには、2つの後悔があります。

18歳の時、音楽の道に進みたかったのに、「挑戦しなかった」という後悔
30代の頃、頑張りすぎて色んな人の反感を買ってしまったという「うまくできなかった」という後悔

どちらも、思い出すと辛い。

「やってしまった後悔」と「やらなかった後悔」

後悔は、誰もが経験する感情であり、その種類について様々な研究が行われてきました。その結果、「やってしまった後悔」と「やらなかった後悔」という二つの大きな分類が広く知られるようになりました。

思い起こしてみて下さい。私たちは、何に後悔するでしょうか。
そうです、「やってしまった後悔」と「やらなかった後悔」です。
どちらも心に深く残るものですが、ビジネスシーンやリーダーシップにおいて注目したいのは「やらなかった後悔」の方です。それは、何も経験が残らず、学びを得る機会を失うからです。

ふたつの後悔

やってしまった後悔
ある行動をとった結果、それが良い結果をもたらさなかった場合に感じる後悔です。
「あの時、ああすればよかった」

やらなかった後悔
ある行動をとらなかった結果、それが良い結果をもたらした可能性があった場合に感じる後悔です。
「あの時、こうしておけばよかった」

やらなかった後悔が生む「空白」

「やらなかった後悔」は、心の中に空白を残します。「あの時、挑戦していればどうなっただろう」「声をかけていれば関係性が変わったかもしれない」といった後悔は、何も起こらなかったからこそ、結果を検証することができません。これが「やってしまった後悔」との大きな違いです。

わたしは今でも、18歳の時に挑戦しなかった音楽の道について、「あの時に勇気を出していれば、違う展開になったのでは」と、何度も考えました。

やってしまったミスであれば、「どうして失敗したのか」を分析し、その後の人生に活かすことができる道があります。しかし、やらなかったことについては、何も検証する材料が残らない。これは、何も学べない「空白」のような後悔を生む、わたしはそんなふうに捉えています。

リーダーシップにおける「やらなかった後悔」

リーダーの役割の一つに、「行動を促す」ことがあります。

しかし、リーダー自身が行動を起こさないことでチャンスを逃してしまうことも少なくありません。特に、部下がアイデアを出したり、新しい取り組みを提案してきたとき、それを受け入れるかどうかで悩む場面は多いでしょう。

例えば、管理職の方が、「部下の提案をその場ではリスクがあると思い、実行に移さなかった」ケース。その後、別の企業が同じようなアイデアを採用して大きな成果を上げたのを目の当たりにし、「自分たちも挑戦していれば」と感じた、これは実際にあったケースです。

リーダーシップとは、結果が予測できない状況で行動を起こす勇気を持つことでもあると思います。
失敗を恐れて何も行動しないことが、チーム全体の成長を妨げる場合があるのです。

やってしまった後悔が教えてくれるもの

一方で、「やってしまった後悔」は学びを残してくれます。
たとえば、部下に対して厳しい言葉を投げかけてしまい、関係性がぎくしゃくしてしまった経験があるとします。このような場合、「あの時、もっと冷静に話すべきだった」という反省を次に活かすことができます。

やってしまった後悔は辛いものですが(数多くの辛さを味わってしまっている😰わたし)、
その分、次にどのように改善すればいいかを教えてくれる指標になります。
自分次第。「次に活かそう」と思えば、如何様にも活かせます。
やらなかった後悔とは違い、そこには「成長の材料」を発掘することができます。

後悔しないための小さな一歩

では、やらなかった後悔を減らすために何ができるのでしょうか。
私が意識しているのは、「小さくてもいいから行動を起こす」ということです。
大きな決断を迫られる場面では難しいと感じるかもしれませんが、まずは試しに動いてみることで、結果を得るチャンスが生まれます。

たとえば、迷ったとき、わたしは自分に聞きます。

「今この場でやらなかったら、後で後悔するか?」
「やってみることで、どんな結果が得られる可能性があるか?」
「最悪の場合、何が起きるか?それは許容できるか?」

この3つです。
これらの質問は、行動を起こすための視点を与えてくれます。
特に、最悪のシナリオを想定することで、「実はやってみても大丈夫かもしれない」と気付くことが多くあります。

何を選択するか

「やってしまった後悔」と「やらなかった後悔」。
そして、やらなかった後悔は、何も学べない空白を生む点で、より大きな心残りをもたらすことが多いのかもしれません。

もしかすると、うまくいったかもしれないのに

という気持ちが起こるようです(わたしの場合は)。

うまくいけば、望んだ結果を得られ、
うまくいかなくても、学びを得られる、
という「やってしまった後悔」

検証できない「やらなかったかもしれない後悔」
しかし、(おそらく)傷つくことはない(少ない)

わたしは、常日頃「行動化」を伝えています。
だから、自分も「やってしまった後悔」が圧倒的に多いし、「やってしまった後悔」を選ぶことを推奨しています。たとえ小さな一歩でも、挑戦することで得られる学びや経験は、次の決断を支える大きな糧となるでしょう。

皆さんはいかがですか?
リーダーとして、また一人の社会人として、どちらを選択するのでしょう。

その選択が、未来の自分を大きく変えるきっかけになるかもしれません。

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marco

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