「失敗したらどうしよう……」と考えてしまい行動できなくなることはありませんか?
特にリーダーという立場にいると、「ミスをすれば部下に示しがつかない」「信頼を失うかもしれない」といったプレッシャーを感じることも多いですよね。でも、実際に周囲を見渡してみると、優れたリーダーほど日々たくさんの失敗を経験しているものです。
ある企業の研修で、こんな話を聞きました。
「新しい取り組みをしたら、ミスはつきもの。でも、そのミスを誰よりも先に経験できることこそがリーダーの役得!」この言葉にハッとさせられました。
「なるほどなぁ、確かにそうか」と得心しました。
それと、こうしたリーダーが集まる研修の場で、自分の失敗をオープンにすることで、周囲の雰囲気が柔らかくなりました。参加者も自分の「やっちまった経験」をシェアしやすくなったのです。
失敗という経験はシェアすることで周囲に力を与えるんだ、とその時思いました。
何事にも多面的な性格があるのですね!
恐れの感情
とはいえ、失敗とかミスとなると、想像して恐れの感情を抱くこともあるでしょう。
これは私たちの安全の欲求という観点から至極普通のことです。恐れの感情のままでいい、と言っているわけではありません。恐れの感情は、行動を止めてしまうので手放せることも必要なスキルです。
そこで、ミスを恐れず行動するために、最初に「失敗はデータ」と考えてみることについてお話を展開してみます。新しいことに挑戦すれば、最初から完璧にはいきません。でも、その試行錯誤の中で得た学びが、次の成功へのヒントになります。「失敗すること」を避けるのは、実は学びを遠ざけていることでもあります。人は、失敗を繰り返して成長するのですから。成長するには、それしかないのかもしれません。だから、失敗を朗らかに受け取る(大いに歓迎して自分のものにする)のが良いと思います。
まぁ、そういうわたしも学習者の一人なので、骨子(失敗を朗らかにもらう)ことは知っていても、できないこともあるわけでしてσ^_^;
リーダーとして成長するための経験の捉え方
リーダーシップは、「正解を知っている人」になることではなく、「正解を一緒に探せる人」になることだと思います。ここでの「経験」とは、「成功したか失敗したか」ではなく、「どれだけ多くの気づきを得られたか」が大切だと思います。
以前、研修でお世話になっている企業さんでよく打ち合わせをする管理職の方がこんな話をしてくださいました。
「部下の意見を尊重しようと思っても、どうしても自分のやり方を押し付けてしまうことがあるんですよね。気づいたら、部下が意見を言わなくなっていて……」
この方は、「部下の自主性を育てるにはどうすればいいか」という問いに対して、自分のやり方を試し、修正しながら進めていました。結果的に、「完璧に指示を出すのではなく、ヒントを出して考えさせることが大切だ」というところに至ったそうです。
このように、リーダーとしての成長は、「経験→振り返り→改善」というサイクルを回すことから生まれます。(PDCAサイクルですね)失敗も含めて経験を振り返り、自分のスタイルをアップデートしていくことで、より良いリーダーになる、ということです。
また、部下にも「経験の捉え方」を伝えることが大切だと思います。
「この経験から何を得られるか?」という視点を持つことで、成長のスピードが格段に変わります。
リーダー自身が経験を活かして成長する姿を見せることで、チーム全体にもポジティブな影響を与えることができるでしょう。
では、次です。次は時間管理。
成果を出すための時間管理術
リーダーの時間管理は、単に「タスクをこなすこと」ではなく、「チームの成果を最大化すること」が目的です。そのためには、自分の時間の使い方を見直すだけでなく、チームの時間の使い方にも目を向ける必要があります。
例えば、ある企業のマネージャーは、毎日複数の会議に出て、半日ほどの時間を費やしていました。しかし、会議の目的を整理してみると、「この場で共有しなくてもいい情報」や「メンバー個別に伝えれば済む話」「形骸化している会議」が含まれていたのです。
そこで、形骸化している会議は文字情報での共有にして、一部の会議を事前に資料を共有する形式に変更。すると、会議の時間が半分になり、空いた時間を戦略的な業務に充てられるようになりました。このように、時間管理のポイントは、「何に時間を使うべきか」を意識することです。
また、時間管理には「バッファー(余裕)」も重要です。スケジュールが詰まりすぎていると、そもそも想定外の出来事に対応できなくなります。特にリーダーは、部下からの相談や突発的な課題に対応することが求められるため、余白を持つことが大切です。一日の半分程度だけをスケジュールで拘束しても一日中忙しいということも多いものです。
さらに、「やらないことを決める」のも効果的です。部下に任せられるものを決めて任せたり、優先順位を立てたりなどの工夫で、より本質的な仕事に集中できます。
3つのマインドセット
リーダーとして成果を出すためには、
1、「失敗を積み重ねるための挑戦を継続する」
2、「経験を成長につなげる」
3、「時間を効果的に使う」
の、3つのマインドセットが必要だと思います。
どれもすぐに完璧にできるものではありませんが(人によっては相当心理的なハードルがある)、少しずつ意識して取り組んでみるのは、毎回のコラムでお伝えしている通りです。継続していると確実に変化を感じられるはずです。
リーダーとして成長するプロセスは、試行錯誤の連続です。
朗らかにいただいちゃいましょう!経験はすべて✨活用できるツール(データ)です。
ぜひ、ご利用ください。
当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて
無料相談会を開催しています。
ヒューレット・パッカード社の創業者が残した「人の成長なくして企業の成長はない」というメッセージは、その後リーマンショック等を経て事実上各社で証明され続けている実態があります。こうしたことからも、企業では社員を育成するための様々な研修を企画されていることと思います。
当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて企業様ごとの個別無料のオンライン相談会を開催させていただいております。お気軽にお問合せ・お申し込みください。
そのほか、自社の研修を新たに導入することに関するご相談をオンラインでお受けしています。
・現状ではどういった研修を導入すると良いのか
・研修はどの頻度で実施すると良いのか
・フォローアップはどのように進めると効果があがりやすいのか
・階層ごとにどういった教育が必要なのか
・自社の教育体系施策を作成したいが、作り方がわからないし現実的かがわからない
など、従業員育成に関するあらゆるご相談を無料でお受けしております。
ご希望の方は、以下のお申し込みフォームからお申し込みください。
追ってご連絡をいたします。
ぜひ、無料個別相談をご利用ください。
組織こうどう研究所