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経験は同じでも、見ている「眼鏡」で意味が変わる

—失敗を恐れるようになった私の気づき—

以前のコラムで、
経験は起きた出来事そのものではなく、
そこにどう関わったかで意味が変わる、
という話を書きました。

最近、そのことを改めて感じる出来事がありました。

私はある経験を、
ずっと「怖い出来事」として記憶していたのです。

私は「怖い」という眼鏡で経験を見ていた

ふりかえってみると、
その出来事そのものが特別に危険だったわけではありません。

ただそのときの私は、
とても不安で、緊張していて、
失敗してはいけないと強く思っていました。

そして実際にうまくいかなかった。

その瞬間、
私の中でその経験は
「怖い出来事」になりました。

出来事そのものではなく、
「怖い」という感情を通して記憶された経験です。

そこから私は、失敗を避けるようになった

それ以降、
似た状況に向き合うとき、
私は無意識に慎重になりました。

挑戦を控える。
リスクを避ける。
確実な選択をする。

自分では合理的に判断しているつもりでしたが、
怖さを避ける行動であると、自覚もありました。

経験が行動を形づくっていたのです。

経験は「意味づけ」とセットで残る

出来事は過去に終わりますが、
意味づけは残ります。


そしてその意味づけが、
次の行動を方向づけます。

同じ経験でも、
「挑戦した経験」として残る場合もあれば、
「怖い経験」として残る場合もあります。

経験は客観的な事実ではなく、
解釈と一緒に記憶されるものなのだと思います。

眼鏡に気づいたとき、経験の意味は変わる

あるとき私は、
その出来事を思い出しながら、
こう感じました。

私はずっと、
怖いという眼鏡で見ているのだな、と。

そう思った瞬間、記憶の印象が少し変わりました。

俯瞰できた瞬間だったのかもしれません。
少しだけ「怖かった経験」と距離ができました。

一瞬だけど、
意味を持たない=わたしが、その瞬間意味を与えなかった
という経験ができました。

出来事は同じでも、
見ている眼鏡が変わると意味も変わります。

これはまさに、YouTubeで紹介させていただいた「自己概念=めがね」のことですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6wG_hyE4BE8&list=PLpD3E8eskaRdVsfc7EChI7T3SrmzlhjwB

失敗を恐れるのは自然なこと

失敗を避けようとするのは、
とても自然な反応です。

人は痛みを避けるようにできています。

ただ、
その反応が生まれた背景に
どんな経験の意味づけがあるのかに気づくと、
選択の自由度が少し戻ってきます。

私は失敗を恐れる人、ではなく、
怖い意味づけをした経験を持つ人、
と見えるようになるからです。

経験は書き換わる

経験そのものは変えられませんが、
意味は更新されます。

過去の出来事に
別の光を当て直すことはできます。

経験は固定された記憶ではなく、
理解とともに変わるものでもあります。

いま、少しずつ試していること

最近の私は、
怖さを感じる場面で、
それが自分であると驚くほど自覚が芽生える体験をよくします。

おそらく、距離が出てきているのでしょう。
そうなると、その出来事の意味づけが全く違ってくるのです。

その出来事に執着しなくなるというか、その出来事の傘下に入り込んでしまわない、というか。
その出来事に直面している自分に気づくのです。

すると、少し行動が変わってきます。

恐れや苦悩ではなく、
「対象」として存在するからです。

さて、長々と書きましたが、
経験は、出来事だけでできているのではなく、
見方と一緒に残ります。

そして見方は、あとから気づき、変えることもできます。
いえ、変わっていきます。

私が失敗を恐れるようになった背景には、
怖いという眼鏡で経験を見ていた時間がありました。

でもいまは、
その眼鏡に気づいたことで、
少し違う見え方が生まれています。

経験は同じでも、
意味は変わる。

そう思えること自体が、
また新しい経験なのかもしれません。

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marco

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