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ズバリ! 心理的安全性が高いチームの作り方
今日は、
心理的安全性が高い協力し合えるチーム
の真逆ケース
から考えてみたいと思います。
▶︎心理的安全性が高いチームの特徴
お互いの意見を言えたり、
相手の話をよく聞いたり、
わからないことも率直に質問できたりするなど。
対人関係のリスクが低いため、
安全地帯だという認識になり、
そのチームで自由に振る舞うことができるのですね。
だからパフォーマンスも高い。
では、その逆は?
安全地帯の反対は、危険地帯!?
▶︎危険地帯 (- _ -;)・・・
「危険地帯」という言葉から想像するのは、
自分の身が危険に晒される
とか
何か危ないことが起こる(リスクがある)
など
どうにも怖いイメージですね。
心理的安全性が高いチームのメンバーに
「この場は安全地帯だ」と認識があるのは既に書いたとおり。
では、
心理的安全性が極めて低いチームは、
メンバーから「この場は危険地帯だ」と認識されているのでしょうか?
まずは
心理的安全性が低いチームの特徴を
見てみます。
▶︎心理的安全性が低いチームの特徴
- 思っていても意見を言えない、
- 人の話を聞いても疑心暗鬼、
- とてもじゃないけれど質問できる雰囲気じゃない・・・
なぜ、このような特徴の言動が
心理的安全性が低いチームでは良くみられるのか?
その理由は
その場を
「危険に晒される場所」「リスクがいっぱいの場所」
と、認識しているからです。
「鋭いカンが働いた」
といっても良いでしょう。
私たちは、危険に対して、
そのように感覚を持って察知することをしています。
「危険地帯」とまでは言わなくても、
明らかに「安全地帯ではない」の認識でしょう。
▶︎カン
先ほど「カン」と表現しましたが、
これは重要な点です。
なぜなら、
・思っていても意見を言えない、
・人の話を聞いても疑心暗鬼、
・とてもじゃないけれど質問できる雰囲気じゃない、
これは、
十中八九、そのチームで定められている
「決まり」「規則」「ルール」ではないのです。
つまり、
そのチームで決められたルールでもないのに、
みんな一様に、
その行動をとっているのです。
これもカンがなせる技か!?
これは「暗黙の了解」です。
みな、示し合わせたわけでもないのに、
危険を察知して、ある一定のネガティブな行動を
とっているのです・・・・
では、暗黙の了解は「悪」なのでしょうか。
▶︎暗黙の了解
ポジティブな暗黙な了解であれば良いと思います。
例えば、
朝の挨拶が盛ん
誰もが感謝の気持ちを言葉にする
など、
決められていなくても
みんながそのような言動をすることが暗黙の了解になっていて、
それによって
グループが良い状態である
このような場合、素晴らしい暗黙の了解です。
では、これはどうでしょう?
・思っていても意見を言えない、
・人の話を聞いても疑心暗鬼、
・とてもじゃないけれど質問できる雰囲気じゃない、
どうでしょう?と聞かれても、
困ってしまいますよね・・・。
どう考えてもポジティブではない。
ネガティブ系です。
ネガティブな暗黙の了解というのは、
なかなかのストレスを与えます。
▶︎ネガティブな暗黙の了解の経験を思い起こしてみる・・・
ここで、思い出していただきたいのです。
みなさまは、
これまでに
ネガティブな暗黙の了解で形成された場を
経験したことはありませんか?
例えば職場、
サークル、
同級生、
ママ友、
地域のコミュニティ、、など・・・。
そこには、
できるだけ発言しない
冗談を言わない方が良い
問題の核心には触れない
影響力が強い人に従っておく
などなど。。。。。
ネガティブな暗黙の了解は存在していませんでしたか?
そして、
そこに所属していた時、
「安全な場所」の感覚はありましたか?
▶︎集団規範
人が集まって何かを始めると、
そこには一定の約束事やルールができていきます。
それを集団規範と言います。
そのルール。みんなで決めた場合は、
「明示的な規範」といいます。
みんなで共有していること自体、
「明示されている」と捉えることができるからです。
例えば、
「ここが禁煙です」の貼り紙のように
文書で張り出してあるものもあれば、
「発言した後はみんなで拍手をしようよ」と決める
ように文書化されていないけれどみんなで話し合って
決めたものも明示化の規範です。
▶︎明示化の規範が向かう先
就業規則も明示化の規範の例です。
BCPも明示化規範。
就業規則やBCPもそうですが、
明示化の規範は
ポジティブな目標に向かっていることが分かります。
「みんなでルールを決める」などは、特にそうですね。
自分たちが悪くなるために、
ルールを設定するというのは
聞いたことがありません。
良かれと思って設定したルールが
結果として、
良くない規範であった
という事例はありますが・・・
他方で、
なんとなく決まってしまう黙示化の規範は、
どうでしょうか。
実は、メンバーの行動を制限する性質を持っていることが多いのです。
▶︎黙示化の規範は、メンバーの行動を制限する
心理的安全性が低いチームには、
ネガティブな黙示化の規範が多くあります。
誰が決めたわけでもないのに、
みんなそれに従っているのです。
不安な気持ちを持ちながら。
恐ろしいですね〜
怖いですね〜
魔法にかかったみたいですね〜
(淀川長治さん風にお願いします)
魔法というより一種の防衛的な心理が
黙示化規範を形成するのですが、
果たしてそのような状態から
抜け出れるのでしょうか・・・?
▶︎ ネガティブな暗黙の了解から抜け出るために
まず、抜け出ることができるかどうか、
ですが、
ネガティブな黙示化の規範から抜け出る方法は
あります(^ ^)/*
では、どうしたら良いでしょうか?
「オフィスコミュニケーショントレーニング」2018,改訂版,ナカニシヤ出版
の156ページ以降でも少々触れていますが
ネガティブな暗黙の集団規範を
炙り出し、
ポジティブな明示化規範に
書き換えることです。
1、ネガティブな暗黙の集団規範をピックアップ
2、ポジティブな明示化の規範を設定する
▶︎心理的安全性が高いチームを作るには
つまり、
古くて
非効果的な
自分たちのプログラムを、
これから必要で、
自分たちのパフォーマンスを上げてくれるプログラムを作って
それに書き換える
ことをします。
この作業は、
心理的安全性を高める風土を作る
取り組みです。
さらにもうひとつ。
心理的安全性が高いチームは、
あるすごい成果を
期待することができるんです!
▶︎心理的安全性が高いチームは、あるすごい成果を期待することができる
そしてその効果は、
経営者や管理者に必見です!
まさに、鬼に金棒!の成果が手に入ります。
明日は、そのことについても
じっくりと書いてみることに
いたします。
最後に、集団規範について触れている部分をご紹介しますね。
⬇︎ 集団規範については「オフィスコミュニケーショントレーニング」P158〜に記載