学ぶのが上手な人の特徴
学ぶ機会を得ても、変化をしないケース
研修を何度受けても
業務で変化を起こせないケースがあります。
そういう場合は、
大抵の場合「変化を起こさない」学習方法をとっていることが多いようです。
例えば、
”傾聴が人間関係を構築するのにとても重要な役割を果たす”
と聞いて、
さらに、
”傾聴のスキルを教えてもらって”も、
「傾聴したからといって、その人との信頼関係ができるとは思えない」
「反復ばかりしていたら、相手に嫌がられるだろう」
「そもそも、そんなに傾聴が大事とは思わないから」
「面倒ー!」
と考えて、
”傾聴スキルの情報を聞くだけ”で終わっている場合のように。
変化のない人は、
変化をしないパターンを実行します。
その結果を出すプロセスを辿ってきている
研修に参加していて、
参加者の中に、講師の言葉尻を取って何かにつけて講師に反論をしている場面を
ご覧になったことはありませんか?
それは、
例えば「(この)講師から研修で情報を仕入れない」という行動パターンを
実行している、というわけです。
「それならば、やってみよう!」ではなく、
「それは違う」と言って、自分の考えや経験を”正しさ”として変えません。
以前、一部上場企業を定年で退職した、
在職時代は優秀な技術者だった方が
お食事の席で(コロナでお酒が飲めず)話してくださいました。
プログラムの開発の時は、
大きなコンピュータ室に泊まり込むことがあるそうです。
その期間は
1ヶ月ほどに及ぶそうですが、
(今はできそうにありませんが)
当時は寝袋を室内に持ち込んで泊まりこんでいたそうです。
コンピュータの見張りをするのです。
そして、
想定外のアウトプットになった時は、
「エラーになった」として、
スタッフはみんな起き上がって、
何が問題なのか入力していたプログラムをチェックします。
すると、
必ず、プログラムに不具合が見つかるそうです。
つまり、エラーになった場合、
エラーになるようにプログラムを入力しているので、
そのプログラムの問題箇所を見つけ出して、
入力し直すのだ、というのです。
「コンピュータはとてもわかりやすいよ」とおっしゃっていました。
確かにその通りですね。
結果は、
そこに至るプロセスが生み出す産物
結果は、
そこに至るプロセスが生み出す産物です。
だから、結果を変えたければ
プロセスプログラムを別のものに書き換えれば良いわけです。
ところが、
エラーが出たプログラム(自分がずっと信じている考え)を手放さず、
新しい考え方について、あれこれ言ってみたり
講師が問題だと言ってみたり
環境が問題だと言ってみたりしていると、
プログラムを書き換えない選択をしているので、
「うまくいかない」を産出し続けます。
いえ、もしかすると
自分だけは「うまくいっている」と思い込んでいるのかもしれません。
いつもうまくいかない人
いつもうまくいかない人は、
自分の考えを守ろうというパターンを持っているようです。
いつもうまくいかない人は、
自分のやり方にこだわり、離れることができないようです。
まずはやってみる
自分の考えを守ることや
やり方にこだわることが問題だというのではなく、
まずは、自分の枠組みをちょっと横に置いて
「やってみる」という前提から始めること。
それはとても大事なことです。