管理職になると、期待される一方でプレッシャーを感じるもの。
部下をまとめる責任や意思決定を迫られる場面で「自分にできるのだろうか?」と不安になることはごく自然な感情です。
今回は、そんな不安を乗り越えるための実践的なヒントをお届けします。
自己理解と自分自身の能力を確認する
管理職になると、「自分にこの役割が務まるのだろうか?」と不安になるものです。でも、その不安の元を「まだ能力がないから」とお考えの方もいるかもしれませんが、「自分の力を正しく把握できていないから」生まれることも多いようです。
ですから、まず自己理解を深めることです。
例えば、自分の得意なことや、これまで成功した経験を思い出してみるのはどうでしょう。
人は、自分ができなかったことばかり記憶に残しがちですが、実際にはたくさんの小さな成功を積み重ねてきています。
管理職に抜擢されたということは、周囲があなたの何かを評価しているはず。その「評価されているポイント」を、自分でも把握しておくことが大事です。
私自身、初めて研修講師を任されたとき、「自分にできるのか?」と不安も生まれました。
でも、よく考えると、先輩から「元気がもらえる」「可能性をもらったと思える」と言われることがよくあったのです。「あ、そうか。未来の可能性を示唆したり、想像力を支援することは得意だった」と気づいたら、気持ちが楽になりました。自分の強みを知ることは、不安を和らげる大きな一歩になります。
成功体験を積むための行動
管理職としての最初の仕事に「完璧」を求めると、プレッシャーで動けなくなってしまいます。それよりも、「小さくても確実な成果を出すこと」を意識してみるのが、わたしのおすすめです。
例えば、部下に対して「毎朝きちんと挨拶する」「部下の話を一度は最後まで聞く」といったことを意識するのはどうでしょう。こうした小さな行動でも、チームの雰囲気を良くする効果があります。そして、「自分が働きかけたことで、少しでも良い変化があった」と実感できると、自信がついてきます。
研修の場でよくお伝えしているのは、「リーダーは何か特別なことをする人ではない」ということです。(コラムでも、度々出てくるフレーズですね💦)
管理職になったばかりの頃は、「何か大きなことをしなければ」と思いがちですが、実際には、小さな行動の積み重ねがチームを動かしています。ということは・・・。ハイ、まずは「できることから確実にやる」という意識を持つのがポイントです。
成功体験をふりかえることで、自分の自信にする
小さな成功を積んだら、それをふりかえる習慣をつけることも大切です。たとえば、一週間に一度、「この一週間でできたこと」を書き出してみると、自分の成長が実感できます。
特に管理職になりたての頃は、できていないことばかりに目が向きがちです。でも、少し視点を変えて、「できたこと」に目を向けると、「思ったよりも前に進んでいる」と感じられることが多いのです。
例えばわたしは、研修を終えた後、「よかった点」をふりかえるようにしています。受講者の反応が良かったところや、伝え方がスムーズだった部分を確認すると、「次もやってみよう」と思えます。
逆に、改善すべき点ばかりに注目すると、「ダメだ・・・」とか「もっと頑張らなきゃ」と気持ちが沈んでしまいがちです。
自信は、一気につくものではなく、積み重ねていくものだと思います。だから、小さな成功を意識してふりかえって、「自分は確実に前に進んでいる」と実感することが、管理職としての不安を減らすことにつながると思います。
優柔不断を乗り越えるための思考法
管理職になると、意思決定を求められる場面が増えます。「これでいいのかな?」「もっといい方法があるかも?」と悩むことも多いでしょう。でも、すべての決断を完璧にしようとすると、時間ばかりかかってしまいます。
意思決定に迷ったときは、「今できる最善の選択をする」という考え方を持つのが大切なのではないか、と思います。完璧な答えを探して時間を使うのではなく、「今の状況で、ベストに近いものを選ぶ」と考えれば、決断のハードルが下がります。
実際に、わたしも(かなりの優柔不断です😰)、「これで合ってるのかな?」と悩むことがよくあります。そのときは「とりあえず決めて、あとで調整すればいい」と思うようにしています。そして、言葉にも出します。
実際、リーダーの決断は「これが100%正解!」というものばかりではなく、「決めること」が大切で、あとで微調整しながら進んでいくものだということが、研修を通して素晴らしきリーダーたちと出会ってきてわかったことです。
また、意思決定の際には、メリットとデメリットを書き出して整理すると、判断しやすくなります。「A案のメリットは〇〇、デメリットは〇〇」「B案は…」と並べることで、考えがまとまりやすくなります。
これからのリーダーシップ!
初めての管理職には、不安がつきものです。
だからこそ、自己理解を深め、小さな成功を積み、ふりかえることで自信を持つことができます。また、意思決定では「完璧な正解を求めすぎない」という考え方を持つと、スムーズに動けるようになります。
管理職としての最初の一歩は、確かに大変!と思います。
そして、その大変な一歩を進むごとに、自分の成長を感じられると思います。
「失敗」というのは、本来は価値を持たないものです。
価値をつけるのは人間。
つまり、失敗も成功も、学びに繋げれば良いというものであることを捉えなおして、
少しずつ前に進んでいきましょう✨
2025年もハッスルしようではありませんか🖐️
ぜひ、ご利用ください。
当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて
無料相談会を開催しています。
ヒューレット・パッカード社の創業者が残した「人の成長なくして企業の成長はない」というメッセージは、その後リーマンショック等を経て事実上各社で証明され続けている実態があります。こうしたことからも、企業では社員を育成するための様々な研修を企画されていることと思います。
当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて企業様ごとの個別無料のオンライン相談会を開催させていただいております。お気軽にお問合せ・お申し込みください。
そのほか、自社の研修を新たに導入することに関するご相談をオンラインでお受けしています。
・現状ではどういった研修を導入すると良いのか
・研修はどの頻度で実施すると良いのか
・フォローアップはどのように進めると効果があがりやすいのか
・階層ごとにどういった教育が必要なのか
・自社の教育体系施策を作成したいが、作り方がわからないし現実的かがわからない
など、従業員育成に関するあらゆるご相談を無料でお受けしております。
ご希望の方は、以下のお申し込みフォームからお申し込みください。
追ってご連絡をいたします。
ぜひ、無料個別相談をご利用ください。
組織こうどう研究所