営業時間:平日10:00~17:00

070-5054-3110

休業日:土日祝日 年末年始季節休暇

リーダーのストレスコーピング

はじめに

リーダーとしての役割を担っていると、変化の波が次々と押し寄せてくるのを感じることが多いのではないでしょうか。特に、DX化や新しい働き方の導入により、従来のやり方が通用しなくなり、チーム全体が混乱することもあるでしょう。リーダーはその混乱を収めながら、新たな環境へ適応し、チームを導いていく必要があります。

しかし、その過程で「この変化、本当に必要だったのか?」「余計に負担が増えたのでは?」と感じることもあるかもしれません。こうしたストレスをどう整理し、前向きな行動につなげるか。それが、リーダーとしてのメンタルを整える鍵になります。

変化を受け入れ、それを未来への一歩に変えるための考え方を考えてみましょう。

変化は成長のサイン。ストレスを未来の光に変えよう

変化がもたらすストレスは、決して悪いものではありません。
むしろ、それは「成長のサイン」と考えることができます。
なぜなら、何も変わらない環境では、新しい学びも成長の機会も生まれにくいからです。

例えば、新しい業務システムを導入するとき、最初は誰もが戸惑います。
「使いづらい」「前のやり方の方がよかった」といった声が上がることもあります。
しかし、しばらく経つと、「こんな便利な機能があったんだ」「慣れたら以前より作業がスムーズになった」という声に変わっていくことが多いものです。

変化の初期にはストレスが生じるのは当然です。
ただ、そのストレスの正体は「未知のものに対する不安」であることがほとんどです。
であれば、「この変化の本質は何か?」「どのような成長の機会が隠れているか?」という視点を持つことで、不安を期待に変えていくことができるかもしれません。

「リーダーの役割は、変化に適応し、チームを導くこと」

変化が訪れたとき、リーダーに求められるのは「チームが適応できるように橋渡しをすること」です。ただ、「この新しい仕組み、良いからみんな頑張ろう!」と声をかけるだけでは不十分です。
リーダー自身が変化をどう受け止めているか、その姿勢がチームに影響を与えます。

例えば、ある企業でデジタルツールを導入した際の話です。
導入初期、メンバーは新しい操作方法に戸惑い、仕事が滞りがちになりました。
そのとき、リーダーが「これに慣れたら、もっと効率的に動けるようになる」と未来のメリットを伝えながら、「最初は難しいけれど、まずは小さなことから試してみよう」と具体的なサポートをしたことで、チームの抵抗感が和らいだのです。

このように、変化の最中にいるときこそ、リーダー自身が「なぜこれを導入するのか」「どんな未来が待っているのか」を明確にし、メンバーと共有することが大切です。
そうすることで、変化への抵抗が減り、ストレスが前向きなエネルギーへと変わっていきます。

今を受け入れ、未来をデザインするリーダーになろう

リーダーにとって大切なのは、「過去にとらわれないこと」です。
「前のやり方の方がよかった」「この変化がなければ…」と後ろを振り返るのではなく、「今、自分たちは何をすべきか」「この変化をどう活かすか」と未来に目を向けることが、リーダーシップの本質でもあります。

ストレスは、捉え方によっては「変化に適応しようとしている証拠」でもあります。
そのストレスをエネルギーに変え、変化を味方につけられたとき、リーダー自身も成長し、チームにも良い影響を与えることができるでしょう。

変化の波は止められません。
だからこそ、その波をうまく乗りこなし、未来をデザインしていくこと。
それが、これからのリーダーに求められる資質ではないでしょうか。

ご利用ください。

当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて
無料相談会を開催しています。

ヒューレット・パッカード社の創業者が残した「人の成長なくして企業の成長はない」というメッセージは、その後リーマンショック等を経て事実上各社で証明され続けている実態があります。こうしたことからも、企業では社員を育成するための様々な研修を企画されていることと思います。

当研究所では、研修のご導入をご検討の企業担当者の方に向けて企業様ごとの個別無料のオンライン相談会を開催させていただいております。お気軽にお問合せ・お申し込みください。

■お問い合わせはこちら■

そのほか、自社の研修を新たに導入することに関するご相談をオンラインでお受けしています。
・現状ではどういった研修を導入すると良いのか
・研修はどの頻度で実施すると良いのか
・フォローアップはどのように進めると効果があがりやすいのか
・階層ごとにどういった教育が必要なのか
・自社の教育体系施策を作成したいが、作り方がわからないし現実的かがわからない
など、従業員育成に関するあらゆるご相談を無料でお受けしております。
ご希望の方は、以下のお申し込みフォームからお申し込みください。
追ってご連絡をいたします。
ぜひ、無料個別相談をご利用ください。

■お問い合わせはこちら■

組織こうどう研究所

この記事を書いた人

marco

関連記事

  • グループプロセス
  • リーダーシップ
介入の時のひとこと目

会議中に「あれ?」と気になることが出てくる瞬間は誰にでもあります。でも、その違和 […]

  • コミュニケーション
  • リーダーシップ
  • 職場の心理的安全性
「叱る」と「怒る」

リーダーシップを発揮する場面では、部下の行動や結果に対して何かしらのフィードバッ […]

  • 仕事のスキル
  • 能力開発
“やっておけばよかった”を未来で言わないために。いま、できる準備

スキルアップは、偶然ではなく設計する 「気づいたら○○さん、ものすごく成長してた […]

  • コミュニケーション
  • メンタルヘルス
  • 仕事のスキル
不機嫌スイッチ入りました。さぁどうする?

昨日のコラムじゃないけれど、一度不機嫌になったら切り替えるのが難しい。昨日のコラ […]

  • いろいろプロセス
  • コミュニケーション
  • ハラスメント
  • メンタルヘルス
  • リーダーシップ
  • 職場の心理的安全性
職場崩壊

仕事中に雑談ばかりしていた同僚 職場にはいろいろなタイプの人がいます。どんな職場 […]

  • チームワーク
  • リーダーシップ
  • 日本中のリーダーが悩んでいること
日本中のリーダーが悩んでいること①チームワーク編

「チームワークが大切だ」と言われることはあっても、それを具体的にどう築けばいいの […]