
スキルアップのための支援リソース
スキルアップのための支援リソースの種類
スキルアップの支援リソースと聞くと、「研修」や「資格講座」など、立派なものを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、実はもっと身近なところにもリソースはたくさんあります。たとえば、社内のマニュアルや業務フロー、上司のフィードバックや同僚との会話さえも、視点を変えれば学びの材料です。
ある企業では、チームのリーダーが毎週5分だけ、最近うまくいったこと・困ったことをメンバーと共有する「ちょこっと学びの時間」を設けています。大がかりな研修よりも、こうした小さな積み重ねが、チーム全体のスキル底上げに繋がっているように感じます。
スキルアップのリソースは、「外にあるもの」だけでなく、「日々の仕事の中」にも存在しているという見方を持つことが第一歩かもしれません。
資格取得のメリットと必要性について
資格は、あくまで「スキルの証明書」。
ただし、それがあるだけで仕事ができるようになるとは限りません。
逆に、資格がないと任せてもらえない仕事もあります。
以前、とある製造業の現場で、ベテランのオペレーターが「資格がないから」と管理職候補から外されたケースがありました。知識も経験も十分なのに、評価されにくい・・・そんな悔しい思いをしないためにも、「資格は“保険”だと思って取っておくのも一つの方法」と、その方はおっしゃっていました。確かに。わたしも「名刺に書く資格」という観点では無いに等しいです。
また、人事担当者から見ると、資格は「この人は継続的に学ぶ姿勢がある」と判断する一つの材料にもなるようです。ですから、資格を取るという行動自体が、自分の姿勢や可能性を示すメッセージにもなります。
ビジネスマナーや業務に関する資料
スキルアップというと、つい難しそうなテクニックや理論を想像しがちですが、基本的なビジネスマナーや業務手順の理解が土台になります。
私は以前、ある新入社員研修の講師として現場に入った際、「電話の受け方」や「名刺交換の仕方」だけでなく、「断るときの言い回し集」を入れました。
断る力って、実はとても大切なのに、教わる機会が少ないですよね。
こうした資料やマニュアルは、「読む」だけで終わらせず、現場で使ってみて初めて活きるもの。研修資料や、マニュアルを見直してみることで、身につくビジネスマナーはたくさんあります。
自己学習に役立つ書籍やオンラインリソースの活用と留意点
今の時代、学ぼうと思えば、スマホひとつで多くの情報にアクセスできます。YouTubeの解説動画、ビジネス書の要約サービス、eラーニング……選択肢は本当に多彩です。
ただ、その分、「どれを信じるか」の目利き力も求められます。
以前ある動画で見て、その内容は古く誤解を招くものだと思いました。
その情報の信憑性を調査することは大事です。ITリテラシーと呼ばれる分野ですね。
また、オンラインでの学習は「ひとり」で進めることが多いため、続かなくなるケースもあります。そんなときは、学んだことを「誰かに話してみる」「メモをとって、少しだけアウトプットする」ことで、定着しやすくなります。これは、わたしが今まさに直面している課題です☺️。
スキルアップは、「すごいことを学ぶ」よりも、「目の前の仕事をどう見直すか」から始まるのだと思います。日々の仕事にちょっとした問いや気づきを持ち込むことが、じつは一番のリソースなのかもしれません。
「学ぶって、大げさなことじゃなくてもいいんだ」と思える視点が、チームの中に少しずつ広がっていくといいな、と思っています。