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「気づきの一拍」――自己パターンを見抜く力

同じところでつまずく理由

「なぜ、私はいつも同じところでつまずくのだろう」。
そう思った瞬間を、私は“自己パターン”を探る出発点にすることにしました。

日常の中で「また同じような反応をしてしまった」と感じる場面は、意外と多くあります。
たとえば意見が対立したとき、私はつい「あなたがそうなら、それでいいじゃない」と考えてしまう。相手との関わりを止めることで、不快な感情を生まないようにする“回避思考”が働くのです。
一方で、仕事で自分のポリシーを曲げられない場面では、「相手を納得させよう」と理屈で説明しようとします。その背景には、「正しくありたい」という強い信念があります。

この「正しさへのこだわり」は、私を長年支えてきた力でもあります。
教員として、講師として、根拠をもって伝える姿勢は信頼を築く要素になってきました。

ただ、他者との関係では
「相手を圧倒してしまう」
「議論が目的化してしまう」
といった副作用を生んでいたことも否めません。

理屈で守る癖に気づく

EQの探求を通じて、私はこのパターンが“自己防衛”の一種だと理解しました。
相手に反論される不安や、誤解される怖さを隠すために、
先回りして理屈で自分を守る。それが私の癖だったのです。

この気づきは、とても大きな意味を持ちました。

自分の反応を「修正する」よりも前に、まず「認識する」。
それだけで行動の選択肢が増えるのです。

たとえば打ち合わせで意見がぶつかったとき、
相手の言葉を遮る前に「今、私は防御しようとしているな」と
心の中でつぶやくようにしています。

すると不思議なことに、一呼吸置けるようになりました。
この“気づきの一拍”が、自分の自動反応をゆるめる鍵なのだと感じています。

パターンに気づくこと自体が成長

自己パターンの認識とは、単なる自己分析ではありません。
無意識に支配されている反応のパターンを意識化することです。

私の場合、「正しさへの執着」がひとつのテーマですが、
人によっては「承認されたい」「衝突を避けたい」「役に立ちたい」など、
さまざまなテーマが隠れています。

どれも悪いものではなく、自分を守るために身につけた“戦略”です。
ただし、状況が変わっても同じ戦略を使い続けると
やがて自分を縛る枠になってしまいます。

アフタープログラムの中で、私はそのことを何度も痛感しました。

気づきが行動の自由をひらく

私にとっての実践は、「パターンを見抜いた瞬間に、違う選択を試す」ことです。

簡単ではありません。
たとえば先日、
自分の提案に反論が出た場面で、
反射的に説明しそうになりました。

そこで一呼吸置いて体の感覚を探ると、
「認めてもらいたい」という気持ちが根っこにあると気づきました。

その瞬間、相手の考えを聞こうという姿勢に切り替えられたのです。
結果、対話が深まり、より良いコンテンツに仕上がりました。

自分の自動反応を緩めると、
相手の反応も変わる
その実感を得た出来事でした。

“気づきの頻度”を増やすことから

このプロセスを通じて学んだのは、
「パターンに気づくこと自体が成長」だということ。

変えようと焦らず、まずは“気づき”の頻度を増やしていくことが大切です。
それが、持続的な変化の土台になると感じています。

これからも、自分の反応の裏にある“感情”を丁寧に見つめながら、
行動の自由度を少しずつ広げていきたいと思います。

この記事を書いた人

marco

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